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・舞台


鉄板焼き屋『ウェルダン』


・概要


空は全体が赤色にぼんやりと明るく、地面はは畳ほどの大きさの鉄板がビッチりと敷き詰められている。

鉄板の上には満遍なく脂が引かれてあって、ところどころに綺麗に切りそろえられた豚や鳥、牛や人のステーキ肉や、野菜やライスが乗っている。

最初の気温は肌寒いぐらいだが、すぐに鉄板の下にガスの火が点き、熱せられ、十分もしないうちに熱々の鉄板焼きとなり、普通のゴム底ならば溶けて歩けなくなる。

当然、気温も上昇し、油が跳ね、煙によって息苦しくなる。そして三十分後、油に火が点き赤い絨毯となる。


・名前


『絶影』ワン


・外見


177cm 77kg

黒い口髭、太い眉、頭のてっぺんから長い三つ編みをしたくどい顔の男。

体は鍛えられているが胴が長く、足が短い。腕は普通だが腕毛や指毛が濃い。

全身を黒色の道着で固めており、靴もクンフーシューズ。武装の類は一切ない。


・経歴


異世界では影を絶つ、と名高い武術家。その名声と武勇伝から行ける伝説と歌われており、それを耳にした女神が強引に連れてきた。

が、見てくれが好みではないおっさんだったがために放置されてた。

武勇伝の大半は真実であり、実力は確かなもの。戦いに参戦したのは腕試しと厄介払いとの両者の目的が重なったため実現した。


・性格


熱血、声がでかく、苛烈で、せっかち。ドジっ子でもある。

言葉遣いこそ丁寧ながら相手をあおるものばかりで、挑発し、喧嘩を売り、殺し合う。死闘を望む。

自信家でもあり、自分の技を大声で叫び、細かく説明しなければ気が済まない。


・能力


圧倒的クンフー。手の数が増えたと錯覚させるほどの圧倒的手数、スピード、そこに長年の蓄積により完成された連撃コンビネーションが加わって隙は無く、その一撃一撃が相手をダウンさせるに十分な威力を有する。

反応速度も優れており、防御よりもカウンターばかりを狙う。

打たれ弱くもない。

絶火

超高速の足踏み。鉄板に足が焼かれるのを防ぐための技。右足が焼かれる前に右足を上げ、左足が焼かれる前に左足を上げる。これで水面も走れるらしい。

二手一足『絶影』

両腕のラッシュに片足の蹴りを組み入れることで威力、濃度、速度、どれも1.5倍に引き上げる必殺技。一か所でもガードが抜ければそこから切り開き、急所を乱打する。

強力ながら、上記の絶火と合わせるとスタミと呼吸があっという間になくなるため、短期決戦にのみ用いる。


・戦法


出会って早々、自己紹介と相手の欠点を見抜いての罵倒が長々と続き、やっと始まるかと思えば鉄板は熱々になっていて、そこから絶火の説明が入る。

接近戦オンリーでとにかく手数手で攻め続ける。

ただ、相手が少しでもダウンすると勝手に死亡確認して勝利したと油断する。


脅威

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