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・舞台
杉林花粉地獄
・概要
その名の通り杉が緩やかな斜面に一定間隔で生え並んでいる。杉はまっすぐ上に向かって生え揃い、高さは高いもので50m、低くても20mを超えている。その上の方には緑が見え、その間にはビッチりと黄色い花粉が溢れている。
一方で、杉の緑が日光を遮っているため、根本付近は夜のように日が届かず暗い。
地面には草木一本生えておらず、上から落ちてくる葉と花粉以外は倒木ぐらいで、薄暗い中で赤土がむき出しになっている。
場内と場外の境目を示すため、そこだけ杉が伐採されており、代わりに赤い彼岸花が周囲をぐるりと囲うように植えられている。
風は弱く、気温は肌寒い。空気は杉の良い香りに満ちているが、花粉症を患っていると即死しかねない。
・名前
『吸血鬼真祖』フゥ
・外見
155cm 69kg
茶色い縮れ毛、体毛爆発の原始人な男。しゃくれた顎に狭い額、髭も髪も眉毛も鼻毛も伸ばしっぱなし。口からは捻じれた牙が飛び出ている。
猫背ででっぷりと出た腹、汚い手足にも剛毛が生えている。衛生観念が産まれる前の生まれらしく、汚く臭い。
服装は毛皮の腰みののみ。
・経歴
とある異世界にて最初に産まれた吸血鬼、つまりは真祖、隕石の破片に触れて人を辞めた。
その真祖という名前だけで女神が興味を持ち、かなり強引な手段で迎え入れた。
が、結果がこの原始人であり、動物と変らない不細工ゆえに一瞬にして興味が失われた。
女神の失敗の象徴であり、そのことを認めたくないがため、難癖のため、戦いに投入された。
・性格
野生。動物と同じ。
基本はものぐさで余計な力を消費しないよう眠りっぱなしだが、こちらに来てから餌を、血液を一滴も口にしてきてないため空腹で気が立っている。
本能的に太陽光には恐怖している。
雄なので雌に興味があるが、一般的な美的センスとは時代が違う為、なかなか出会いがない。
・能力
元々の、人が知能の対価として失った野生パワーを未だに持ち続けており、そこへ吸血鬼の力と再生能力が合わさって化け物になっている。クマぐらいなら撫でるだけで殺せる。
動物のように嗅覚と聴覚に優れ、犬のように追跡し狼のように食い殺す。
一方で吸血鬼の数々の特殊能力は一切持ち合わせておらず、弱点の太陽光、銀、ニンニクなどのデメリットだけを持つ。
・戦法
動物と同じ、見つけて近寄り襲い掛かり食い殺す。
戦法も戦略も何もなく、知りもしないため、銃器や魔法どころか刃物さえも知らずに突っ込み汚して恐怖する。
この上ないマッスルブレイン。
強者
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