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・舞台


『豪華客船』ギガンティック号


・概要


全長300m横幅30mを超える巨大船舶。

船底から数えて十階構造で、四本の太い煙突が突き出ている。

鋼鉄製ながらかなりの旧式で、燃料は石炭、船内の灯りこそ電気だが、それ以外だと無線機しか電気を使ってない。

内装はいわゆる中世ファンタジーの豪華バージョンで、金ぴかな柱にでかい絵画、邪魔な彫像と不必要なものに溢れている。

倉庫には缶詰や干し肉など、服装はドレスか船員の制服ばかり、風呂は小さく、トイレは垂れ流し。

船員乗客含めて人間は存在してない。ただ、飲みかけの冷えた紅茶等があり、ついさっきまで人がいたような痕跡がある。

そのと海は冷たく荒れていて、遠くに氷山の塊が見える。

船自体は波により流されていて、場外に出る前にその氷山に当たって沈む。制限時間は約一時間。


・名前


『ゴースト』ゼル


・外見


177cm 77kg

黒いフルフェイスメットに黒い全身タイツのサイボーグ、性別としては男らしいが、確証はない。

体は人型ながらのっぺりとしていて、性器や乳首のような突起物はこれといってついていない。股も特に何もぶら下がってない。

サイボーグとなっているが、工学的技術よりも量子物理学に近い技術を応用しており、最早何をどうしているかもわからない、魔法の領域に達している。なので構造解析は困難を極める。


・経歴


経歴不明。

いつどこから誰の差し金で送られてきたかもわからない暗殺者。

恐れ多くも女神の命を狙い、あっさりと返り討ちとなり、情報を引き出すため頭を開いた。結果何もわからなかったが、新しいおもちゃが手に入った。


・性格


脳に改造が施されており、個人に関する知能は欠如している。また機能として発話できない。

暗殺スタイルは雑で冷酷、たった一人を殺すのにその場にいた人間を、脅威でも目撃者でもないのに殺してからターゲットを殺す。

一方で戦闘に関しては慎重であり、一撃必殺に失敗すると距離をとり、観察に入る。

こう見えて生存欲は強く、共倒れするぐらいなら生き残る方を選ぶ。


・能力


格闘技に優れ、締め技、関節技に秀でている。また足音を消したり、背後に回りこんだりと暗殺者っぽいことができる。

一方で単純な力比べはさほどでもなく、正面切っての殴り合いは苦手。

魔術に関しては最低限の基礎知識を入力されている。

ソリッドダイブ

簡単に言うと物質透過能力、半透明になって壁や天井などをすり抜けて移動できる。それも、比重を変えることで床に足を突きながら壁を抜けたり、立ったまま受けた攻撃だけを透過したりできる。またコントロールを調整すれば物質の中を上下左右、自由に泳げる。

物質の中で解除した場合、じゅんぐりと体が上へ外へと弾き出される。

この能力は触っている物質や他人にも伝播できるが、その分消耗が激しくなるため、武器等を持ち歩いて行うことはまれ。

また一定期間以上使用すると血液から酸素が取り込めなくなり、溺れる。最長でも一分が限界。物理攻撃には無敵となるも、炎や電撃は通常通り利く。

泳ぎは得意だが寒中水泳は苦手。


・戦法


基本は暗殺。こっそり近づき、壁の中へと引きずり込んで、船外へ放り投げる。

その他、武器や罠などを用いることも多く、最悪火を点けたり船を沈めたりと派手に動くこともある。

慎重すぎる性格から、段々と手の内を読まれ、相手に対策をとられやすい。


脅威

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