第22話 ギルド
門から町に入ると、オレンジ色の屋根と白い壁の家がならんでいる。
外観が統一された建物が整然と並んでいるせいか、町並みからスッキリとした印象を受ける。
ギルドは町の中心にある広場に面している。
ドキドキしながらギルドに入ると、ギルド内にいる冒険者達の目が俺に集まる。
きっと、スーツと黒い革靴という格好の俺が、不思議に見えるのだろう。
そんな中、受付の子が俺に声をかけてくる。
「こんにちわ。ギルドに何か御用でしょうか。」
この子も俺の格好を不思議に思っているとは思うが、そんな事を微塵も感じさせない対応に俺は好印象を持った。ポニーテールが似合うとても可愛い子だし。
「ああ。俺はショウと言う者だが、異世界からの転移者なんだ。門番の人に転移者であれば、ギルドで色々と便宜を図ってくれると聞いたのだが。」
「え、貴方は転移者の方なんですか。ちょ、ちょっとお待ち下さい。」
ポニーテールの受付の子は、そう言うと部屋からあわてて出て行く。
しばらくすると、受付の子が戻って来て俺に告げる。
「ショウ様、お待たせしました。ギルドマスターがお会いになりますので、ご案内いたします。」
えっ、ギルドマスターといきなり面会か。気が重いぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます