第22話 ギルド

門から町に入ると、オレンジ色の屋根と白い壁の家がならんでいる。

外観が統一された建物が整然と並んでいるせいか、町並みからスッキリとした印象を受ける。


ギルドは町の中心にある広場に面している。

ドキドキしながらギルドに入ると、ギルド内にいる冒険者達の目が俺に集まる。

きっと、スーツと黒い革靴という格好の俺が、不思議に見えるのだろう。


そんな中、受付の子が俺に声をかけてくる。


「こんにちわ。ギルドに何か御用でしょうか。」


この子も俺の格好を不思議に思っているとは思うが、そんな事を微塵も感じさせない対応に俺は好印象を持った。ポニーテールが似合うとても可愛い子だし。


「ああ。俺はショウと言う者だが、異世界からの転移者なんだ。門番の人に転移者であれば、ギルドで色々と便宜を図ってくれると聞いたのだが。」


「え、貴方は転移者の方なんですか。ちょ、ちょっとお待ち下さい。」


ポニーテールの受付の子は、そう言うと部屋からあわてて出て行く。


しばらくすると、受付の子が戻って来て俺に告げる。


「ショウ様、お待たせしました。ギルドマスターがお会いになりますので、ご案内いたします。」


えっ、ギルドマスターといきなり面会か。気が重いぞ。


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