…3ノ月10ノ日…
…3ノ月10ノ日…
買えないなら自分で作ればいい。
それは言うは易しで、行うは難しのようだ。
村は山の中にあるし、綺麗な水が後ろの山から流れてくるおかげで、薬草類も豊富に自生している…と、薬草狩りに来ていた薬師の人が言っていたのを思い出した。
薬草とかを売る事で、村の生計を立てている部分もある。
その事をアムールさんに話してみたけど、そもそも毒の影響が違うから、普通の薬草では効果が無いらしい。
魔物の毒の影響で、熱が出たりした時、その熱を冷ましたりとかは、普通の薬草でもできるみたいだけど、根本的な解決にはならないって。
どうすればいいのだろう。
薬草が豊富な場所だから、きっと大丈夫って考えていたのは、買えなければ作ればいいって思っていたのは、浅はかだったのだろうか、考えが甘かったのだろうか。
貴族がなかなか買えないモノ、高価なモノ、それだけ貴重なモノ、助ける事ばかり考えて、焦って、何故なのかって部分を考えてなかった。
買えない、作れない、どうすればいいの?
このままお父さんとお別れするのは、嫌だよ。
(空白の部分に、所々水に濡れたような跡が残っている…)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます