第968話 34枚目:イベント開始
と言う訳でイベント開始だ。今年の5月1日は日曜日なので、私も午前中から参戦できる。初手から大型連休に突入って事で、
なお大学に上がって一番の変化は、大学の方から休みを足して大型連休にしてくれるって事だろうか。平日なのに外に出なくていいとか最高だな! ……本来なら就職に向けた経験を積むべきなんだろうが、それは、うん。
と言う事で、気合を入れたもしくは生活リズムの関係で日付変更線直後に突入した
「……難易度そのものはともかく、やっぱり消耗品が問題なんですね。それに加えて、神の加護に対する制限も徐々に強まっていくと。まぁこの辺りまでは想定通りですが」
例によって試行回数、挑戦回数も大事なので、住民の挑戦も歓迎されているようだ。しかし、やはり連続挑戦をする事でのみ行きつける高難易度の場所には何かあるだろう、という事で、
というのも、この……イベントダンジョン、でいいんだろう。その挑戦と撤退は、挑戦した時のメンバーで固定だからだ。途中までは一緒、という事が出来ない。まぁ一部住民の戦闘力を考えれば妥当なのかもしれないが。
そして神の加護が封じられる、というのも、連続挑戦数が伸びると徐々に緩和される傾向にあるようだ。だから余計に、
「検証班によれば、神の加護が封じられる謎の力……というより、異界の理でしょうね。それの強度は、挑戦回数でも下がるようですが。やはり最奥階層を更新した方が効果は高いと」
と言う事なので、固定メンバーのカバーさんと、フライリーさんとソフィーさん達にマリー達と、いつものメンバーで挑んでみる事になった。パーティ人数をちょっと超過しているが、私がパーティリーダーなので何も問題は無い。
「…………加護の封印が本当に厄介だな」
「ほんとにね。誰も付いていけないとか、護衛の意味がないじゃないか」
エルルとサーニャは大分不本意そうだったが、どうやらどこかのタイミングで神の加護が封じられるダンジョンへ挑戦したことがあるらしく、無理には付いてこなかった。普通にモンスターの群れは出現して襲い掛かってきているので、そちらで頑張ってほしい。
肝心のイベントダンジョンの難易度だが……まぁ、4月に新規
難易度の上がり方も緩やかだし、現在の最深部はまだまだ先だ。足を止める理由がなかったので、そのままどんどん進んでいく。
「確か、50を超えたあたりから難易度が上がって来るんでしたよね?」
「そうですね。また、内部で構成される1つ1つのダンジョンが単体としては小さい事から、その分だけ連続挑戦数の絶対値が高い想定ではないか、と言われています」
と言う訳なので、50階までは初心者向けなのだろう。ということでさっさと通り抜ける。……連続挑戦数、だから、途中からリスタートが出来ないのはちょっと面倒だな。
なお体感としては、余波で吹っ飛んでいた敵がギリギリ耐える、程度の上がり方なので、この辺はまだ一般
移動の方が時間かかるって事で、ちょっと速足になりつつ移動する。罠もあるが、私が先頭に立って踏み抜いた方が早い。
「先輩の場合、高難易度でも漢解除の方が早くないっすか?」
「流石に罠も高難易度になったらそこそこダメージが通りますよ」
「あ、状態異常は通らねーんすね」
まぁそりゃ通す訳が無い。耐性スキルと種族スキルに加えてアクセサリや装備でどれだけ状態異常は対策してると思ってるんだ。むしろ他の何が通っても状態異常は通らないようにしてるからな。
進化してステータスが下がった今なら、普通のダメージの方が通ると思う。……通った所で、そこからの回復速度はまた別だけど。
「現在の最高連続挑戦数が212回ですから、とりあえずはそこまで行ってからですね」
「……移動方法を考えた方が良さそうですわね。この分だと、移動だけで時間切れになってしまいますわ」
「と言っても、速度バフはもうかけてますし、流石に馬車を持ち込むわけにもいきませんからね。箒で飛ぶのも、閉鎖空間ですから衝突事故が怖いですし」
「てか、生き物連れてきたら神の加護が封じられて、途中で動けなくなるんじゃないすか? 連れてくる場合、パーティに入れる形になるんすよね?」
「そう言われればそうね。地面も進むたびに変わるから、車輪系はそもそも厳しいでしょうし」
「広範囲の探索と言えば、ステータスを上げて走るしかなかった最初の頃を思い出しますね」
最高連続挑戦数が200回ちょっとで止まってるのも、移動時間の問題なんだそうだ。しかしダンジョンはダンジョンなので見通しが悪いし、普通に罠がある。神の加護が封じられる、という事もあり、通常の移動手段は使えない。
ダンジョンの中でログアウト、というのも、ログアウト中も普通にモンスターが湧いて襲って来るので難しい。完全にローテーションを組めば別かも知れないが、ログイン制限はリアル30分。2組に分かれたとしても、時間を合わせるのが大変だ。
それに、あまりに便利な移動手段があると新人
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