鳥籠王子の暗闇花嫁

作者 @kukushka

11

4人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

盲目の姫の結婚相手は、カラスに変わっていく呪いをかけられ、いまでは化物のような姿になってしまった王子だった。
王子は冷たく、「国へ帰れ」と婚約者である姫を拒絶する。けれども姫は、王子と話すことを望んで彼のいる部屋に訪れ続ける……。


この物語は、とても優しい物語です。
人外化していっているために人々に怖がられ、また自己嫌悪も抱えている王子を、盲目で気のしっかりした姫が、その心を開かせ外に連れ出すお話です。
最初こそ、二人の仲はあまりよくならないものの、姫が正しく怒ったことをきっかけに徐々に距離が縮まっていく様子が素敵だと思いました。この姫ですが、盲目でもとてもしっかり者で、好奇心も強くて、かわいらしいのです。
そして心を開くにつれ、少し不器用ながらも姫を愛するようになっていく王子も素敵です。
けれども、カラスに姿が変わっていくという王子の呪いは、確かに進行しているのです。また愛の力でどうにか呪いはとける……というお話でもないのです。

二人がどうなるのかは、ぜひ読んでみてください。
この物語の最後ですが、私はとても好きです。