第65話 兆し

コンコン…


この扉を叩くのも久しぶりだ。


「どうぞ…」


中からキャラの声が聞こえてくる。


ガチャ…


「…………」


「久しぶりだな。キャラ。」


俺達の姿を見て固まったキャラ。数秒置くと、手に持っていた書類を置き、無言で立ち上がる。

スタスタとそのまま俺の元に直行して抱き着いてくる。


「お久しぶりです。」


頭の上から見ても分かる程に耳がピクピクと微振動している。


「お、おぉ…」


「取り乱しました。校長ですか?」


「あぁ。居るか?」


「はい。中に居られますよ。」


コンコン。


「どうぞ。」


「久しぶりだな。シャーリー。」


「マコト?!いつ来たの?!」


「おぶっ!だから直ぐに…」

「しっ!静かに。」


「……」


「よし!補充完了!

それで?何か話でもあったのかしら?」


「この流れ毎回やるのか…?」


「当然よ。」


「真顔で言うな真顔で。

それより、ちょっとまた厄介な事になってな。」


「いつも厄介事の中心に居るわね。」


「好きで居るわけじゃないっての。」


「それで?私が力になれる事なのかしら?」


「多分…話を聞いて決めて欲しい。」


「分かったわ。」


俺は事の成り行きをシャーリーに説明した。シャーリーは黙って最後まで話を聞いていた。


「……」


「という事なんだ。」


「………そう。」


スっと立ち上がったシャーリーは杖を手に何処かへ行こうとする。


「待て待て!何処行くつもりだよ?!」


「私の可愛い可愛いリンに手を出したのだから覚悟は出来ているはずよ。」


「何処にいるかも分からないんだぞ?!」


「この星の全てをひっくり返してでも見つけ出してやるわ。」


「気持ちは分かるけど!落ち着けって!」


「落ち着いていられるわけないでしょ?!」


「落ち着いて下さい。」


「リン……怖かったわね…いらっしゃい。」


「え、いえ…」


「しっ!静かに。」


「は、はい……」


「よしよし。良い子ね。

それで?私に出来る事なら何でもするわよ!」


やけに戦意の高いシャーリーに今後の方針を説明する。


「上手くいくかは分からないが……」


「そんなちまちまとやっていないで、ドカーンと…と言いたい所だけれど、相手が軍隊を率いてくるとなればこちらも慎重に動かざるを得ないわね。」


「手伝ってくれるのか?」


「当然よ。これは既に人種とかエルフとかの話ではないのよ。」


「シャーリー…」


「私の可愛いリンに噛み付いたのよ?!」


「そっちかい!」


「この世で最も大切な事よ。当たり前でしょ。」


「常識かの様に言い切る所がシャーリーだよな…」


「シャーリーはポーチとボボドルと連携を取って動いてくれないか?俺達はこの後ジゼトルスに行ってこの事を伝える必要があるからな。」


「分かったわ。また追って連絡するわね。」


「助かるよ。」


「俺達はこのままジゼトルスに向かうから後のことは頼んでも良いかな?」


「分かったわ。こっちの事は任せておきなさい。」


「ありがとう。」


「早く行きなさい。」


シャーリーに後の事は任せて部屋を出る。いつも頼ってばかりな気もするが、こういう政治的な話は苦手だ。国がどうのとか、貴族がどうのとかよく分からない。分からない事は任せておくに越したことはない。ということで学校を出て、ラキトリ達の元へ向かう。国を出る前に顔を出せとのことだ。

ラキトリと白花隊は王城では無く、近くに建設された専用の建屋に居る。専用の建屋が有ると聞こえは良いかもしれないが、その実、他の兄弟から厄介払いされたのだ。ラキトリ自身は気にしていない、というか厄介な人達から離れられると喜んでいるくらいだから結果良しなのだが。


建屋の近くまで行くと、白花隊の隊員である二人の女性エルフが走り寄ってくる。


「皆様!ようこそおいで下さいました!」


「ラキトリから呼ばれて来たんだが。」


「はい!聞いております!どうぞこちらへ!」


真っ白な鎧を身に付け、細剣を下げた二人が建屋の中へと案内してくれる。厄介払いされたとは言え王族の建屋。体面もあるため外も中もそれなりに豪勢な作りにはなっている。建屋全体が白い石材で出来ており、噴水の有る庭には、白い椿の様な花が咲いている。


「綺麗なお庭ですね。」


「ラキトリ様が育てていらっしゃるのですよ。」


「ラキトリが?」


「はい。この花は白花隊のシンボルなんですよ。」


「良い香りがする花だな。」


「ポナマと呼ばれている花ですよ。沢山の花が密集して咲くので、団結という意味を持つ花なんですよ。」


「へぇ。淑女らしい事もやってんだなぁ。」


「マコト様?!それはどういうことですか?!」


「あ、ヤバッ。」


ラキトリが小さく頬を膨らませて現れる。横にはいつもの様にパーナとピーカ。


「私はいつも淑女ですよ!」


「細剣を振り回して、魔法を撃ちまくる所しか見てないからなぁ。」


「その言い方だと私が戦闘狂みたいじゃないですかぁ!」


「はは。冗談冗談。」


「もぉー。」


「約束通り来たぞ?」


「…ようこそおいで下さいました。こちらへどうぞ。」


女の子の姿から第三王女の姿へと変わり、俺達を奥へと連れて行く。白花隊は女性のみで構成された部隊で、男子禁制。話ではここに入る男性は俺と健が初めてらしい。女のそのというやつだ。どこに行っても何故か良い匂いが漂っていて、兵舎特有の汗やら何やらの男臭が一切無い。ここまで違うものなのかと考えていると、隣に居る凛がちょっと不機嫌になっている事に気付く。


「真琴様…?」


「おお男の居ない兵舎なんて珍しいからな!はははー…」


「……」


「無言の圧力止めて…」


「ふふふ。皆様もお変わりないようですね。」


「これが俺達だからな。」


「私達も毎日教えて下さった事を続けております。一日たりとも欠かしたことはありません。」


「白花隊の噂は聞いたよ。ラキトリの夢が実現しつつ有るそうだな。」


「まだまだ先は長いですよ。自信過剰がどれだけの結果を生むのか…私達はそれをよく知っていますから。」


「…そうだな。俺達も思い知ったよ。」


「皆様がですか?!」


「俺達をなんだと思ってんだよ…」


「ですが…その…皆様がですか?」


「色々とあって痛い目を見たんだ。ラキトリ達に教えていたのに情けないものだよな。」


「いえ。私達のそれとは違います。」


「??」


「私達は単に自分の力を見誤っていただけですから。皆様に限ってそれは有り得ません。

油断はあったかもしれませんが、常に自身の力に疑問を持っている方々をやり込めたのですから、相手がやり手だったのでしょう。」


「見て来たかの様に言うのな?」


「私達、シャーハンドで初めてのファンですから、皆様の事については自信がありますので。」


「喜んで良いのかそれは…?」


「当然です!これでも姫様ですよ!?」


「パーナ?これでも、とはどういう事かしら?」


「あ!いえ!その!」


「後でゆっくり聞かせてもらおうかしら。」


「いいい行きましょう!」


「どこに連れていってくれるんだ?」


「見てからのお楽しみです!」


ラキトリに連れて行かれたのは兵舎の最も大きなスペース。修練場。ラキトリを先頭に扉を開くと、そこには白花隊全員が鎧を着て、細剣を胸の前に立てて整列している。


「白花隊!!敬礼!!」


先頭に立っていたプリタニが大きな声で言うと、全員が細剣を下に向け、拳を横にして胸を叩く。

一糸乱れぬその動きは、彼女達が日頃どれだけの鍛錬を行ってきたかを物語っている。敬礼だけを見てそれが分かるということは余程自分達に厳しく訓練を行ってきたのだろう。


「凄いな…圧倒されたよ…」


「なんかビリビリするー!」


「皆がお礼も言えなかったと嘆いていましたので。」


「最高のお礼を貰っちまったな。」


「マコト様。私ラキトリと、この白花隊はいつでも皆様の味方です。何かあれば必ず駆けつけ微力ながら力になりたいと日々思っております。」


「……」


「何があったかは分かりませんが、きっと皆様の事ですから大事なのでしょう。

ですが、それが我々エルフに関係の無い事だとしても必ず駆け付けます。」


「国外に出たら国抜けになるだろ。」


「皆様への恩を返す為に国を出た事で国抜けとなるならば、私達は喜んでこの国を出ます。」


「第三王女の立場はどうするつもりだ?」


「私など王族の中では爪弾つまはじき者。今更居なくなっても喜ばれるばかりで悲しむ者は極小数です。」


「この国を変えるんじゃなかったのか?」


「礼を失して達成される夢など脆く弱いものです。私はその様な夢など持ち合わせてはおりません。」


「我々白花隊も皆同じ気持ちでここにおります。」


「……そこまで思ってくれていたとはな。」


「嬉しいものですね。」


「あぁ。だが、その必要は無い。」


「え?!」


「勘違いするな。助力を頼むのはもう少し先になるだろうという話だ。

昨日今日でジゼトルスとシャーハンドでの同盟を結んで貰えるように動いていたんだ。」


「同盟を?」


「いつになるかは分からないが、近いうちに大きな戦争がある。」


「戦争ですか…」


「ジゼトルスを攻め滅ぼさんとしている輩が居てな。その戦争に向けてジゼトルスとシャーハンドで手を結んでおこうという考えだ。

ラキトリ達が国民の心を変え続けてくれていたから実現出来る可能性が有ると進めている計画だ。」


「我々の行いが…」


「ラキトリ、それと白花隊の皆。」


「はい!」


「ポーチ、シャーリー、ボボドルと連携を取ってこの同盟を成功させて欲しい。俺達はジゼトルス側に行って話を進めてくる。」


「はい!」


「命に代えましても!」


「いや、死ぬなよ。」


「それくらいの気持ちという事ですわ!」


「頼もしいよ。」


ラキトリ達の動きは今やこの国では注目の的。彼女達が同盟に向けて動いてくれるのであれば、国民の心も動き易くなるだろう。


名残惜しくはあるが、ラキトリ達に別れを告げてシャーハンドを出る。周辺の山々を抜けてジゼトルスを目指す最中、俺達に近付いてくる気配を察知する。


「これは…知った方ですね。」


「マコト様!!」


木々の枝を足場にして移動してくるのは浅黒い肌のエルフ美女。バーミルだ。


「バーミル!久しぶりだな!」


「お久しぶりです!」


「そんなに急いで何処に行くんだ?」


「マコト様を追って来たのです!」


「冗談だよ冗談。」


「シャーハンドにいらしていることを先程知りまして…挨拶にも伺えず申し訳ございません。」


「顔を見に行こうかと思ってたんだが、時間が無くてな。すまない。」


「何を仰いますか!出向くのは我々ダークエルフ。マコト様が謝られる事など一つもありません!」


「……村はどうだ?」


「はい!あれからしっかりと防御を固め、若い衆も育ってきております!」


「そうか。氷雪華の調子はどうだ?」


「刃こぼれ一つありません。毎日マコト様への感謝を込めての手入れは欠かしておりませんが、そもそも不具合が起きませんので。」


「感謝は別に込めなくても良いぞ?」


「込めます!」


「そ、そうか…」


「今回はどのようなご用件で?」


来訪の内容と、これからの事をざっくりと説明する。


「戦争ですか…」


「嫌な話だがな。」


「…我々…いえ、私だけでも参加致します。」


「村を守っていれば良いぞ?」


「…マコト様から賜った村を守護せよとの任が不満なわけではありません。ですが…明確に皆様に危険が迫っているというのにボーッと待っているだけは…辛いのです。」


「……若い衆は村を守れる程には育っているのか?」


「はい!」


「…分かった。ならば事が起こった時はよろしく頼むよ。」


「はい!!」


「詳しい事はシャーリーかポーチに聞いてくれ。」


「分かりました!それでは!」


また枝を渡っていくバーミルを見送って、ジゼトルスへの進路を進む。ここまで多くの人達が今回の同盟に対して積極的に動いてくれるとは思っていなかった。王族の連中は自分達以外のほとんどが賛成している現状を知ったら怒り狂うかもしれない。時既に遅しだが。


シャーハンドの事は皆に任せて、俺達はジゼトルスへと急ぐ。昔と違いこの道もかなりスイスイと進める様になった。

日が暮れる前にはジゼトルスの門前に到達出来た事からも分かるだろう。


ジゼトルスでは色々な意味で有名となっているので、なるべくゴタゴタを避ける為に東門から入国する。シェアの息が掛かった者達も未だ多く居る地域なので、色々と取り計らってくれるのだ。


時間は既に出入りのピークを過ぎた時間帯。人の出入りはそれ程多くはない。


「あなた方は……お通りください。入ってすぐ左へ抜けて行って下さいね。一番人通りが少ないので。」


「助かるよ。シェアは?」


「この時間帯ならば自警団の施設に行けば会えると思いますよ。左に抜けた先にあります。」


「ありがとう。」


「いえ。お気を付けて。」


これだけで入れてしまうのだ。東門以外からは入る気にすらならない。言われた通りに道を進んでいくと、周りの建物より少しだけ大きな建物が見えてくる。国が金を出し渋ったのだろうか、自警団の本部としてはあまり良い建物には見えない。


「お前達!止まれ!」


「ここのシェアに用事があって来た真琴だ。言えば分かるはずだから取り次いでは貰えないか?」


「またその話か…」


「え?」


「偽物はもう沢山だって言ってんだ。」


「偽物?」


バキッ!


「いたっ?!ギャレット隊長?!」


「バカが!この方は本物のマコト様だっ!」


「えっ?!」


一瞬で顔面蒼白になる門番の兵士君。


「申し訳ございません!」


「このバカが!」


バキッ!


「っ!!」


「申し訳ございません!こいつは最近入ったばかりで皆様の顔を知らないので!」


「気にしてないからそんなに怒らないであげてくれ。」


「ありがとうございます!」


「申し訳ございませんでした!」


「気にしなくて良いよ。それよりシェアの所に案内してくれないか?」


「……」


「俺はお前に言っているんだと思うが?」


「えっ?!あっ!はい!直ぐに!」


慌てて案内をしようとして、逆にわちゃわちゃして何をしているのか分からなくなる門番君。気持ちは分かるぞ。


「ギャレットも元気そうだな。」


「はい!」


「忙しいんじゃないのか?」


「毎日寝る暇も無いですよ。マコト様達の偽物まで出てきてしまって…」


「偽物になって何か良い事があるのか?」


「高待遇で自警団に入れると思っているんですよ。」


「俺達高待遇なのか?」


「当然皆様御本人ならばそれこそ両手を挙げて高待遇で迎え入れますよ!」


「いや、入る気は無いんだが。知らなかったな。」


「そうですか…」


「シェアが居れば十分だろ?」


「私は召使いでは無いぞ。」


「シェア!」


「よく来たな。門前で立ち話をさせるわけにもいかん。中へ入ってくれ。」


シェアが中に通してくれる。中も外から見た通りの豪勢とは程遠い作りだ。


「あまり良い建物には見えないな。」


「相変わらずハッキリと物を言うな。」


「すまん…」


「誰が見ても同じ感想を持つだろうし、私達はこれでも喜んでいるのだけどな。この国を変えた証明とも言える建物だからな。」


「シェアらしい感想だな。無欲というか、不器用というか。」


「む…そうか?」


「本人達が満足しているなら良いのではないですか?」


「そうだな。」


「それより、わざわざ私の所に来たという事は大事な話があるのか?」


「……早急に伝えておかなければならない事があってな。」


「分かった。ギャレット。私と共にマコト達の話を聞き直ぐに行動を起こせ。」


「はっ!」


「無条件に信じてくれるんだな。」


「信じない理由が有るか?信じる理由ならいくらでも出せるがな。」


そう言いながらシェアは扉を開き、会議室に通してくれる。テーブルを囲んで座ると、兵士の一人が紅茶を出してくれる。


「それじゃあ話を始めるぞ。」


「あぁ。」


「まず、俺達はある国に行って、吸血鬼の連中と一戦交えたんだ。」


「いきなり重たい話が来たな…そんな話から始まるのか?」


「これはまだ序の口だ。そこで俺達は最上級吸血鬼と呼ばれている五人の吸血鬼の内、四人を屠ったんだ。」


「屠ったんだな。もう驚かないぞ。私は学ぶからな。」


「だが、残った最後の一人。そいつには逃げられた。ギュヒュトと呼ばれていたその男の正体は、ジゼトルス王だった。」


「なるほど。ジゼトルス王が………ん?」


「……」


「どぇぇぇえええ?!」


椅子から立ち上がり、誰が見ても驚いているな、と分かる顔で叫ぶシェア。ギャレットも似たようなものだ。


「独特過ぎる驚き方だな…」


「いや!誰でも驚くだろ?!という事はジゼトルス王は吸血鬼だったって事か?!」


「その通りだ。しかも吸血鬼の王という立ち位置に居座っている。」


「……」


「これは…事実であれば国がそれこそひっくり返ってしまうぞ…」


「だからここまで急いで来たんだ。」


トスリと浮かせていた腰を椅子に戻すと、魂の抜けた様な顔をしてしまうシェア。人は驚きが度を越すと放心してしまうらしい。


「さて、本題に入るぞ。」


「それが本題じゃなかったのか?!」


「ここからだ。」


「一旦落ち着かせてくれ…」


「ジゼトルス王…ギュヒュトは近々このジゼトルスに軍隊を送って攻めてくるつもりだ。」


「落ち着かせてくれぇー!!」


「落ち着いて聞いても同じ事だろ。」


「心の準備があるだろ?!」


「結局聞く羽目になるのであれば、一気に聞いた方が楽ですよ。」


「はぁ……いや、もう聞いてしまったのだから仕方ない。マコトのせいで内容に驚く暇が無かったよ。」


「ですが、その話…」


「あぁ。今のジゼトルスを攻められたりしたら…」


「当然だろうな。今はここ最近で一番国力が落ち込んでいる時だからな。」


「このタイミング…見計らったのか…」


「そこで良いしらせも持ってきた。」


「良い報せ?」

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