第63話 憤怒

「やっと出てきたか。おばさん。」


「クソガキが……

良いわ。そんなに死にたいなら私が殺してあげるわ。」


「お前が?」


「正確には私の手では無いかしら。この二人の手によって死ぬのよ。」


パチンとアンザニが指を鳴らすと、影が空中を舞って俺達との間に降りてくる。


「また死者の兵士かよ。」


「今回の相手は簡単には殺せないわよ?なにせ…あなた達には殺せない相手なのだから。」


雷の光の元、ニタァと笑うアンザニ。醜悪な笑みもそうだが、俺は……俺と凛は間に入った死者の兵士の顔から目が離せなかった。


雷の光に照らされた二人の顔。


「………」


「そんな………」


「アハハハハハハ!!」


耳障りなアンザニの高笑いも俺の耳には入ってこない。


「ガーラン様………ヒリス……様……」


「それって……真琴様の…?!」


継ぎ接ぎされた首から上には、俺の父と母の首が乗っていた。


ジゼトルスで俺の両親の首を持ち去った女性。それがアンザニだったという事だ。


「あの時莫大な魔力を持っている子供の話を聞いて直ぐに思いついたわ。あなたを連れてこようってね。当然あなたの両親も招待したわよ。首だけだけど。あはははは!」


「……」


「でもまさか本命を逃がして、こっちの首しか持ってこられないなんて本当に使えない奴らよね。人種って。この二つはおまけだっていうのに。」


「………」


「あの後もずっと追わせていたのに結局逃がしてしまうし。

そのせいで、最終的にこんな使えない奴に育ってしまったわ。あの時連れてこられていたら私が手塩に掛けて育ててあげたのに…」


「真琴……様……?」


「でも感謝しなさいよ?また会えたのだから!あはははは!」


視界がガクガクと揺れる。頭が割れそうに痛む。手足が震え、息を吸い込む動作が難しいもののように感じる。その状態が怒りだということに暫く気付くことが出来なかった。


「真琴様!」


凛は俺に何かを言いたかったのかもしれない。俺の事を心配していたのだろうと思う。でも、彼女の涙を見て、怒りが完全に振り切れてしまった。

この状態を憤怒、激怒、激昴、色々な言葉で人は表すだろう。だがそのどれもがこの感情には生温なまぬるいものに感じる。

声を出したくても出せない。息苦しい。


「あははははは!」


アンザニの高笑いが耳を刺す。


ブツリ…


龍脈山で聞いた音がまた聞こえた気がした。


「ダメだ!凛!離れろ!」


「真琴様が!真琴様ぁ!」


俺はその光景をテレビでも観る様に自分の中から見ていた。前の龍脈山ではこんな事にはならなかった。完全に記憶も無く、制御とは程遠い物だった。この状態から体を制御出来るかと問われれば疑問だが…


「なになに?怒っちゃったの?あはは!」


「私が止めると約束しました!」


「気持ちは分かるが今は駄目だ!」


凛が俺の元へ駆け付けようとして、健とシャルがそれを引き止める。そのまま凛を止めていてくれ…


自分が魔法を行使しようとしているのを感じる。大量の魔力を引き出している。まるで誰か全く別の者が体を乗っ取って操っている様に、その流れを止める事が出来ない。


「……」


「何よ。何か言いなさいよ。詰まらないわね。」


「………」


ピキッ……


「壊れちゃったのかしら?まぁ良いわ。

これなら殺せるでしょ。さっさと殺りなさい。」


一度引かせた上級吸血鬼達が俺の方へと向かってくる。父さんと母さんの顔が付いた死者の兵士も向かってくる。


ピキピキッ…


「こりゃ逃げる時間は無さそうだな…」


「真琴様ぁ!」


「へへ。こうなっちまうと可哀想なもんだな。」


「漆黒の悪魔とは言えママとパパが恋しいガキだってこったろ。」


「……」


「おーい。聞いてんのか?」


俺の頬を叩こうとした上級吸血鬼。その手が俺に触れた瞬間。指先から崩れ落ちる。


「………へ?」


下に落ちた手が完全に砕け散る。破片からは湯気のような物が出ていて、冷たく凍っている事が分かる。


「これは…氷雪夢幻?」


「違います……これはそんな優しいものじゃありません…」


「な、なんだこれ?!治らねぇ!!」


ピキピキッ!


振り返ろうとした上級吸血鬼。膝から下は地面にその形のまま残り、膝から上が床にドサリと音を立てて落ちる。


「治らねぇ!誰か助け…」


そこまで言って彼の時間は完全に停止する。


第十位氷魔法。絶対零度アブソリュート・ゼロ

この魔法は名前の通り、絶対零度を作り出す魔法だ。絶対零度とは、温度にして-273.15℃。原子の振動さえ止まる温度。つまり、全てが凍りつき止まる世界。


この世界の中では原子さえ動く事を止めるのだ。細胞も当然動きを止める。つまり、例えシャルであっても再生能力を完全に失うだろう。


「な、何よ…この魔法…?!」


ピキピキッ!


「うあああ!!」


上級吸血鬼が火魔法を発動して俺に向かって放つ。上級吸血鬼だけあってそれなりに高位の魔法だ。

だが…それは全く関係ない。炎というのは、燃えるという現象であり、激しい酸化反応である。それは、分子が激しく動き周っている状態でもある。絶対零度は、それら全て。一切合切を凍らせて止めてしまう。つまり、彼の放った炎は絶対零度の領域に入るや否や完全に消失する。それは火魔法でなくても同じ事。全ての魔法が消え去るのだ。


「こんなの…どうしろって言うんだよ……」


ピキピキッ!


絶望を見た顔で固まる上級吸血鬼。


絶対零度の範囲は徐々に広がっていく。このままただ魔法を使えば、後ろに居る凛達も巻き込み。この部屋の中には俺しか残らなくなってしまう。それだけは阻止しなければ…


「ああぁぁぁ!!」


恐怖のあまり吸血鬼の一人が剣を片手に走ってくる。


ガシャン!


ガラスが割れた様な、甲高い音がして吸血鬼の全身が床に広がる。


「こんなのどうしようも無いじゃない…

いえ、大丈夫よ。私にはこれがあるもの。」


アンザニの前に父と母の顔が移動する。それで盾を作ったとでも言いたげに。


「二度も両親を殺すの?!そんな事あなたには出来ないはずよ!あはは!」


ビキビキッ!


今までとは違い、一気に絶対零度の範囲が拡張し、アンザニにまで到達する。後方にいる凛達もその領域内に入っている。なんとかして制御だけでもと自分の中から必死に足掻く。


「………」


「…なんともねぇな…」


「真琴様が…コントロールしているのですか…?」


「凄く荒っぽいけど…マコトが私達に影響しないように調整してる。意識があるみたい。」


「意識があるのか…」


「……多分…ほとんどありません。」


「分かるのか?」


「なんとなく…ですが。」


部屋のほぼ全てが絶対零度の範囲内となった事で、上級吸血鬼達は氷の彫刻となった。戦闘の途中で時を止めた様な光景だ。

そして、父と母の首が乗っている死者の兵士もまた、完全に凍り付いている。龍脈山の時は凛達すら傷付けようとしたのだ。無差別と言っていい。今の俺にとっては守ることより、殺す事が優先される。つまり、両親の首を守るのではなく、アンザニを殺す事が優先されるのだ…死んでいるとは言え、両親の凍った顔は酷く精神を掻き乱した。


アンザニには死を。


普通の死ではない。苦痛の中での死だ。


「はっ……か…っ…」


アンザニは瞬間的に凍らせたりはしない。まずは絶対零度の空気を吸わせる。肺が凍りつき、息が出来なくなる。苦しくても、どれだけ息をしようとしても、空気が彼女の体内に入る事も、酸素が取り入れられる事も無い。

苦しさに口と目を開き、涎を垂らしている。喉を掻きむしり、酸素を求めている。


懐からシャルの血を取り出している。確かに血を飲めば体がボコボコと盛り上がる程に細胞が活性化して、一時的にだとしてもこの状況から抜けられるかもしれない。


「あ……あっ…!」


シャルの再生能力すら止まってしまうこの範囲内では、当然アンザニ達が持っているシャルの血ですら凍りつく。小瓶を口の上に持ってきて振るが、中の血は凍り付いて出てこない。


バリンッ!


床に小瓶を叩きつけ、砕けた血とガラスの破片を手で集め始めるアンザニ。それを無理矢理口に放り込もうとしているのだ。


床に這いつくばって、必死に手を動かすアンザニの手元に、凍り付いた何かが落ちてくる。


「っ?!」


アンザニの下顎だ。


凍り付いて剥がれ落ちてきた下顎を見て、俺の顔を見る。彼女の顔は上顎までしか無く、喉の奥が外から丸見えになっている。デロリと垂れ下がる舌がブラブラと揺れている。

それでも胃の中に放り込もうと思えば出来なくは無いだろうが、アンザニも気が付いているだろう。既に胃も凍り付いている事に。


這いつくばっていたアンザニは尻餅を付いた格好のまま足を使って俺から離れようと足をばたつかせる。

しかし、足も…手も。凍り付き、根元から割れて本体から切り離される。


身動きすら取れなくなり、うねうねと体をクネらせる事しか出来なくなった彼女の元に近寄り、その顔を見下ろす。


両目から塩分の強い水を流している。右足がその顔の真上に到達すると、顔が完全に凍り付き、俺の右足によって粉砕される。


「……」


「………」


後ろに居た健達は、その後の俺の行動を注視している。当然だ。龍脈山での事は話してある。止めてくれと頼んだのは俺だ。


しかし、アンザニを殺した事で、ある程度怒りが収まった事。そして莫大な魔力を消費し続けた事で、操られている様な感覚から、ゆっくりと俺に全感覚が戻ってくる。完全に制御出来てはいなかったものの、なんとか健達に危害を加える事は無く終わった様だ。


「大丈夫…だ。戻ってきた…」


「真琴様!」


魔力を消費し過ぎて足元が覚束無い。

絶対零度の領域は完全に解除され、アンザニや上級吸血鬼達は温度差によって砕け灰となる。

両親の首も……粉々になり、床に散らばってしまった。


駆け寄って来る凛。


その背後に降ってくる影。


「…………え…?」


服の上から深々と凛の肩に突き刺さる牙。


今まで静観していたギュヒュトから全員の意識が外れた瞬間の出来事だった。


「うおぉぉぉ!!」


健が直ぐにギュヒュト向けて刀を振るが、凛から離れたギュヒュトに刃が届くことは無かった。


「リン!!」


シャルが直ぐに駆け寄って凛の体を支える。


「リン!」


「……あ…れ?」


力が抜けた様にシャルにもたれかかる凛。


目の前で起きた事が信じられず、俺は混乱するしか出来なかった。


「貴様ぁ!!」


シャルの怒声が響く。


「ふふ……はははは!」


フードの中からどこかで聞いた事のある声が聞こえてくる。どこかで…


「やっと隙を見せたな。悪魔よ。」


フードに手を掛けてパサリと外し顔を見せるギュヒュト。


「そんな……お前は……」


雷の光がフードを外したギュヒュトの顔を照らし出す。真っ白な長髪。恰幅かっぷくが良く、ローブの中へと垂れる白く長い髭。


「ジゼトルス!」


ギュヒュト。その正体はジゼトルス王。人種の国ジゼトルスで相対したあのジゼトルス王その人。


考えてみれば単純な事だった。大国であるジゼトルス。その国王が、数少ない吸血鬼に弱味を握られたからと、言いなりになるとは考えにくい。

だが、その王が吸血鬼ならば話は変わってくる。子供の頃、人種の兵士達を使って両親を殺させたり、逃げた俺を追わせたり、両親の首をアンザニに渡したり。そんな事は簡単に出来てしまう。


アンザニが言っていた、ジゼトルスに戦争を仕掛ける計画も、内情を全て知っている王なら容易く攻め落とせるだろう。以前ならば簡単には行かなかったかもしれないが、今はジゼトルスでの内乱によって、ほとんどの国政機能を失っている状態だ。内乱を起こさせる様に仕組んでいた可能性すら多いにある。無理な圧政を続け、国民に不満を募らせてきたのはその引き金を軽くする為のもの。


「てめぇ!!」


健がギュヒュトに向かっていく。だが、凛の事で全く集中出来ていないのか、剣筋が悪過ぎる。簡単に避けられてしまう。


「良いのか?そんな事をしていて。」


「うっ……」


肩を抑えて苦しむ凛。


「凛!」


やっと動き出せたフラフラの足で凛の傍に向かう。


「真琴様…」


「シャル!どうにかならないのか?!」


「分からない…こうなってしまった人を助けられた事が無い…から。」


「私は引かせてもらうぞ。せっかく作った兵士達が台無しにさせられてしまったからな。」


「逃がすかぁ!」


「おっと。だから、そんな事をしている時間は無いだろう?」


「お前だけは許さねぇ…絶対に許さねぇ!!」


「グラン-フルカルトが最も大切に思っているティーシャ-カラフリス。それが吸血鬼になろうとしているのだ。今は手を尽くしてそれを阻止しなければならないのではないのか?」


「お前が…言うなぁ!」


健が振った刀は空を斬り、ギュヒュトは大きく後方へと下がる。


「この悲劇を最後まで観られないのは残念だが、同じ吸血鬼になったのだ。また会えたならば仲良くしようではないか。

ふふ……はははは!」


ギュヒュト…いや。ジゼトルス王は高笑いを残して消え去る。いや、今は奴の事を考えている時ではない。


「凛!」


「うっ……真琴様…」


「くそっ!どうすれば…浄化なら…ぐっ…」


「マコト!魔力が無いのに無理したら」

「今は無理する時だ!」


「…真琴様…」


「どうした凛?!何か思い付いたのか?!」


「こうなってしまったら……浄化でも…治せない……真琴様の……言葉です……」


「分からないだろ?!もしかしたら!」


「駄目ですよ…真琴様…魔力が……」


「魔力なんてどうでもいい!」


「駄目…です……うっ……」


噛まれた所が痛むのか、苦痛に喘ぐ声を出し、汗をかいている。当然だ。これから吸血鬼の肉体へと変わろうとしているのだから。


「凛……」


「大丈夫…です……大丈夫…うぅっ……」


凛は痛みからなのか、気を失ってしまう。


「凛!」


抱き上げるが、ぐったりとして、息は荒く、体が燃える様に熱い。

何も出来ない自分の無力さに、激しい憤りを感じる。許されるならば自分を殺したい程に。


皆もきっと同じ気持ちなんだろう。健も血が滲む程に強く拳を握り締めている。


「ただ…見ているしか出来ないのか……」


「……」


絶望しか残っていない空間に、一筋の光が立ち上る。比喩では無く、凛の身に付けていた白い魔石の入ったブローチから光が上がっているのだ。

その光が凛の体を包み込んでいく。悪いものでは無いと一目で分かる。魔石は確かに白かった。だが、発動している魔法は光魔法以外にも聖魔法が混じっている。どんな原理で二属性の魔法を発動させているのか全く分からないが…


「これは…何が起きてるの…?

リンの中の吸血鬼の血が……」


「血がどうなってるんだ?!」


「……消えた……」


「…え?消えた?!」


「本当か?!シャル!」


「うん…間違いない。間違いないよ!」


「姉様ーーー!!!ふぇーー!!」


「……」


腕の中で気絶している凛の体から熱がスーッと消えていく。息も整って辛そうな表情が落ち着いた表情へと変わっていく。

安堵で完全に腰が抜けてしまった。何が起きたのかは全く分からない。分からないが……また謎の人物に助けられたらしい。あのブローチが無ければ、凛は吸血鬼になるか、もしくは体が耐えられず死んでいた。


「はぁーー……生きた心地がしなかったぜ…」


「俺もだよ……一度ここから出よう。プリネラ。戦闘を避けて出られる様に先導してくれないか?」


「ばいっ!」


「その前に涙と鼻水拭いてからだな。」


「ばいぃっ!」


本当に良かった。謎の人物が誰かは分からないが、本当に助かった。もし次に会う時があったら礼を尽くすが、どれだけ礼を尽くしても足りないだろう。


両親の首は……その場で集めて燃やし、灰にして保管した。これでもう何かに利用される事も無いはずだ。いつか良い場所を見付けてそこに埋葬しよう。


プリネラが先導してくれた道から城の外、村の外へと出る。凛の体は予想以上に軽く、抱えていても全く苦にならなかった。作ってばかりであまり食べていないのだろうか…


「おーい。真琴様ー。」


「ん?」


「凛の顔を見詰めてないで降ろしてくれよ。」


「あぁ…すまない。」


「アラスト王国から出られたのは良いが…結局あいつは逃がしちまったな。」


「ジゼトルス王……」


「人種の王が吸血鬼の親玉だったなんてな…」


「あいつだけは絶対に許さない。」


「だが、どこに行ったかなんて分からねぇぞ?」


「…探しても無駄だろうな。今の今まで、吸血鬼でありながらジゼトルスの王をしていたんだ。誰にも悟らせずにな。探して見つかる様なヘマはしないだろう。」


「それでは…このままギュヒュトが動くのを待つしかない…という事ですか…?」


「ジゼトルスに行ってこの情報を伝えたり、攻めてきた時の事を考えて備える事は出来るかもしれないが、こちらからギュヒュトに何か仕掛ける事は出来ないだろうな…」


「クソッ!あの時仕留められていれば!」


健が拳を座っている岩に打ち付ける。


「終わった事を言っても仕方ない。ギュヒュトが動き出すまでにはまだ時間があるはずだ。これだけの兵士達と、ギュヒュト以外の最上級吸血鬼を片付けたからな。」


「別の場所に兵士達を集めている可能性は無いのか?」


「無い…とは言いきれないが、集めていたとしてもそれ程多くは無いはずだ。内情を知っているとしてもジゼトルスは大国。それなりの人数と物を集めるには時間が絶対に必要だ。今すぐ動き出す事は無い…と信じるしかない。」


「俺達に出来ることは…ジゼトルスに戻って情報を伝える。もう一つはドラゴンの楽園に行って全てを取り返す。この二つだ。」


「そんな時間あるのか?」


「分からない。だが、ギュヒュトは俺達の戦いを間近で見たんだ。それに勝る何かを必ず用意してくる。」


「それを更に上回る何かをこちらも用意しないといけないってことか。」


「私達に情報が漏れてしまっているのに、ジゼトルスを襲ってくるでしょうか?」


「情報が盛れていたとしても、今現在、この世界で一番国として脆弱ぜいじゃくになっているのは間違いなくジゼトルスだ。」


「ならさっさとジゼトルスに行くしかねぇな。」


「あぁ。凛が目を覚ましたら向かおう。」


今後の方針は決まった…というより他に選択肢は無い。フィルリアやシェアにも協力を頼む事になるだろう。


結局、凛が目を覚ましたのは翌日の朝になってからだった。

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