作品全体に儚げな雰囲気を感じるお話でした。淡いタッチで描かれているからかな?それとも「渡辺さん」の持つ空気感が作品に表れているのかも。一つ一つの描写が綺麗で、透明感があっていいと思います。
丁寧な文体に乗せられるほのかな描写は、劇中の美しさを脳裏に再現させる。正岡子規を巡る旅の終わりには、意外な結末が待っていた。それはきっと、あなたを出迎えるための旅の終わり。でもまた歩き出せる。そんな、わたしたちの唄。