#11:[JAX] Game Day: 2nd half

「テキサンズのパントはフェアキャッチになりました。マット・ナイキスト、リターンしませんでした。自陣12ヤード付近。さあ、ジャガーズ、後半最初の攻撃です。24対3、点差は21点ですから、勝率を5割に戻すためにも、これ以上離されるわけにはいきません。何とか3点でも返したいですね」

「そうですね。先ほど前半のスタッツが出てましたけど、ジャガーズはパスはよく決まってたわりに、ランが全然出てませんでしたよね。点差は大きいんですけれども、後半まだ26分以上残ってますから、まずはランでリズムを作っていくのがいいと思います。前半のフィードバックはできてると思いますから」

「さあ、1stファースト10テン、ワンバックにして、ナイキストがインモーション。ハンドオフフェイクから、プレーアクションパス。おっと、リバースか?」

「それもフェイクですね。ショベルパス。あ、捕まりましたね」

「ハンドオフフェイク、リバースフェイクを入れてから、前にいたフレッチャーに短いショベルパスを投げましたが、テキサンズは読んでいました。DTディフェンスタックルのスウェイが待ち構えていました。1ヤードほどロスしたでしょうか。2ndセカンド11イレブンです」

「テキサンズ守備ディフェンスはフェイクに全く引っかかりませんでしたね。前半からそうでしたけど、左の方はかなり守備ディフェンスが押し込んでますからね。すれ違いを狙ったのかもしれませんけど、守備ディフェンスはよく見てたと思います」

2ndセカンドダウン、ショットガンの隊形、右に一人RBランニングバックを置いています。フレッチャー。スナップから、早いタイミングのパス! しかしこれは捕れません。ターゲットはTEタイトエンドローンでした。テキサンズLBラインバッカーティルマンがうまくカバーしました」

「ドロップですね。こういう短いパスは、ランと同じでリズムを作る効果があるので、きっちり決めないといけないです。タイミングも全く悪くないんですが、前半からこういう安易なドロップが多いので、コリンズの調子が上がらないんだと思います」

3rdサード11イレブン。右に3人レシーバーを入れました。バックは一人。レシーバーがモーションで一人後ろに戻ってきて、コリンズはドロップバックしてターゲットを探す!」

「ブリッツ来ましたよ!」

「さあ、コリンズは? セーフティーバルブへのパスか。しかし投げたボールは後ろへ!?」

「セーフティー! セーフティー!」

「ああー、ボールは転々と転がって、エンドゾーンの外へ出ました! アウト・オブ・バウンズだ、セーフティー!」

「コリンズ、ひどい倒され方しましたよ。大丈夫ですかね」

「インジャリー・タイムアウトがかかりました。まだ起き上がれませんか? あー、起き上がりましたね。しかし、立てないでしょうか。座り込んだままです」

「今のプレーですが、3rdサードロング、パスのシチュエーションで、ブリッツが入って、コリンズは自分の判断で、これはサックされると思って、ロスを避けようとして投げたんですが、後ろへ投げましたよね。そこにセーフティーバルブ、RBランニングバックのモスがいたんですけれども、ちょっと方向が悪くて、捕れなかった。フリーボールになって、転がって、エンドゾーンを割ったので、セーフティー、ということですよね」

「コリンズはまだ立てませんか。ああー、これは? 右肩を痛めてますか?」

「右肩、押さえてますね。今の、リプレイが出ますか。見ましょう」

3rdサード11イレブン、右のバンチ・フォーメーションから一人動きましたが、これはオーディブルではないですよね」

「サイドラインからのコールですね。それで、スナップが出て、コリンズはターゲットを探します。左側は相変わらず押し込まれてるところに、さらにLBラインバッカーがブリッツで入ってきて、コリンズは気付いて、逃げながら後ろへ投げて、倒されました。右を向いて投げたんで、右肩からもろに落ちてますよね。こういう場合は、インテンショナルでもいいから、捕まる前に前パスとして投げ捨てるべきだと教えられてるはずなんですけど」

「何とか3点でも返したい、攻撃をつなぎたいと思って、焦りましたか」

「セーフティーの怖いところは、次、また相手の攻撃からですよね。あ、でも、オフィシャル・レビューになってますか」

「コリンズはようやく立ち上がりましたが、ああ、やはり右肩を押さえてますね。サイドラインに下がります」

「レビューはサックされた瞬間、ボールデッドになってるかどうかを確認してたようですね。判定を聞きましょう」

「ああー、やはり、ダウン・バイ・コンタクトの前にボールが手から離れているということで、セーフティーになりました。テキサンズに2点が入ります。これで26対3になりました」

「またアーティー・ナイト、出るんですかね。お客さんはそっちの方がいいと思ってるかもしれませんね」

「さあ、しかし、次はテキサンズの攻撃から再開です。ジャガーズのキックオフはパントということになります」

パンターは当然ナイトですけど、急造ですからこういうシチュエーションは練習してるんでしょうか。さすがに心配ですね」

「彼のキックは滞空時間も距離も出るんですが、さすがにタッチバックにするのは難しいでしょうか」

「スクイーブキックみたいに転がせば、意外とうまくいくかもしれません。あるいは、敢えてサイドラインに蹴り出すかもしれません。リターンされるより、35ヤードから攻撃させる方がましかもしれませんから」

「さあ、キックオフ。これは滞空時間の長い、高いパントになりました!」

RETリターナーをカバーチームが囲んでしまってますね。すごい」

「キース・プールはフェアキャッチのシグナルを出して、リターンしませんでした。20ヤード付近から、テキサンズの攻撃で試合再開です」

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