第645話 さらなる追求

「それとね、和佳さん、貴女には是非とも答えていただきたい事柄があるのよ?」


「ええとその、友里奈様、私が知っている事でしたらお答えできますが、何でしょう?」


和佳は内心おっかなびっくりなのである。

ここずっとマスターである白河小次郎とずっと一緒に過ごして・・・・他の奥様方とマスターがハッスルする時以外はほぼずっと・・・・それこそトイレまで一緒だったのだ。

なので、もうマスターの事はすべて知り尽くしているといっても過言ではない。


なので、一体どんなことを聞かれるのか・・・・

マスターの女の好み?

マスターのハッスルの状況?

答える事はできるが、返答に困ってしまいます・・・・


そう思っていた和佳だが、マスターの本妻である友里奈からの質問は、ある意味聞かれて当然なのだが、今現在それを聞かれるとは思っていなかった・・・・


「あのね、いくつかあるけれど、一番聞きたいのはね、私はもう、肉体的にどうやら老いていないのよ。これはこーちゃんが何かしらそうなってしまって、そのあと私と励んだからと思うのだけれど・・・・私は他の男とそういう事はしませんが、もし万が一そうなった場合、相手はどうなりますか?」


・・・これは・・・・どうなのでしょう?

和佳は考える・・・・マスターの奥様方が、他の男とそう言った行為に及んだ事はないはず。

マスターも気にしていたから、くぎを刺してたはず。

ただ・・・・例外は皇帝ね。

マスターったらうっかり双剣を渡す前に、2体の精霊とハッスルして、それを皇帝に渡し・・・・当然皇帝もハッスルしたようで・・・・

噂では皇帝は最近若々しいとか。怪しい・・・・


「ええと、その、まだわからないのですが、マスターである小次郎様は、そうなる事を危惧し、他の奥様方に他の男性とは・・・・しないように伝えていますので、可能性は大いにあります。それと・・・・友里奈様もお会いしていると思いますが、皇帝もその・・・・マスターのお相手をした精霊を、抱いています。これはついうっかりらしいのですが・・・・そして、どうやら皇帝は最近若々しいとの評判で、恐らくはもう老いる事が無いのでは・・・・と。」


和佳は正直に答えた。

ここで隠しても仕方ないし、隠すように言われていないからである。

「そう、和佳さん、貴女は正直ね。ありがとう・・・・ではやはり私は、時に取り残されるのね。それと・・・・私の子供も、もし老いる事がない身体を得ようとすれば、どうしたらいいと思う?それとどのタイミングがいいかしらね?」


この女性は何を考えているのか?

分からないけれど、思った事を言おうと考えた和佳。


「いくつかありますが・・・・ご子息様はいたってシンプル。私を含め、マスターに抱かれた女性をあてがえば、すぐですわ。そして・・・・子息女様である千亜希様の場合は・・・・その、女性ですのでどうすべきか・・・・まさかマスターと行為に及ぶわけにはいかないでしょうから、この場合は・・・・私達の誰かが、他の男性に抱かれ、その後その男性が千亜希様をお抱きになれば、もしかして、とは思いますが、これは例外がございません。つまり、現皇帝が誰か女性を・・・・2振りの精霊以外を抱いていて、どうなったかがわかっていませんから・・・・」


「それはなかなか千亜希には厳しい条件ね。つまり、千亜希がもし結婚したら、千亜希の夫が・・・・例えば和佳さんを抱き、その後また千亜希を抱く必要があるのね?」


「ええ、そうなのです・・・・それと、根本的に、マスターがそもそもそうなった原因そのものを、ご息女様に実行すればあるいは・・・・ただ、危険すぎて・・・・」


「あら?それは何かしら?」


「はい、その・・・・珠の事はマスターから聞いた事は御座いましょうか?」


「こーちゃんからは珠の事は色々聞いていますよ。不思議な神のアイテムとか。それの一部を口に入れたかもと。若しくは同成分を・・・・」


マスターはそこまで友里奈様に言っていましたか・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る