第497話 カトリーンとの語らい

あれ?そう言えば勇者パーティって今まで何してたんだっけ?


「なあカトリーン・・・・ヨーリス君たち、何してたんだっけ?」


「主よ・・・・時々思うのじゃが・・・・覚えておらぬのかえ?」

「ああ・・・忘れっぽいのかな?」


うーん・・・・おっさん何か・・・おかしいのか?

え?今更だって?


「まあよいのじゃ・・・・我もそうじゃが、ミロスラーフを調べておるのじゃ。勇者パーティはその他に行方知れずとなったクサーヴァーと言うたかのう?元勇者パーティのメンバーじゃが・・・魔王襲来あたりから行方知れずでな、2人の関連も分からんままで、調べておるらしい。」


・・・・そう言えばいたね、ミロスラーフ。おっさんが一度日本に戻ってから、一度も姿を・・・・というか一切おっさんに関与してきてないよね?あんなにしつこかったのに?


「それと共に、シュラハト連邦も探っておった様じゃの?というかシュラハト連邦で調べておったと言うべきかの?ナターリヤ殿も何やら探し物があったようでの、そのついでにかどうかは分からぬのじゃが、ミロスラーフを調べておったようじゃな。」


「・・・・うーん・・・・よく分からないけど・・・確かに何年も音沙汰が無いね。どうしたんだ?まさか死んだ?」


「あ奴らがそう簡単に死ぬようには思えんがのう?それにあの魔王とやらは、何者かにそそのかされた節があるのじゃ。」


あ・・・・その辺りおっさん知らないんだよね?バックアップ取ってから、復活するまでの記憶がないからね。何せ気が付いたら目の前に魔王とやらがいて、おっさんの大事な書斎を破壊しまくってくれてたからね。


「取り敢えず皇帝も主も、ダンジョンに掛かりっきりになっておるようだしの、まあさほど急ぎの報告でもなし、折角故ダンジョンの下層を見てみようかと思うてな。間におうてよかったわ。」


どうやらカトリーン自体は、フリー?だったみたいで、一度他のメンバーを引き連れ、このダンジョンにやって来たんだけど、すぐに帰ったんだよな、確か。

その後は・・・・そうか、色々してくれてたんだな。


「すまんなカトリーン、いつも面倒事を押しつける格好になってしまって。」


「そんな事は気にせずとも好いのじゃ。我はただ、主と共に歩みを・・・・そうじゃ、もし主が・・・・不老になっておるのなら・・・・我もずっと付き合いをしたいゆえ、そのようにしてほしいのじゃ!」


・・・・あれ?気が付いていた?でも・・・・カトリーンも、もう不老・・・・だよな?珠を使ってから関係もった妻’Sって・・・・歳とれないんだよな?


「それはもう・・・手遅れだと思うぞ?もう既にカトリーンも・・・・おっさんと同じ時を歩むようになってしまってると思うんだけど。」


「そうなのかえ?ならよいのじゃが・・・・何せ我は人と違い、老いにくくてな・・・・わからなかったのじゃ!」


何やらうれしそうだな・・・


「じゃあダンジョンをサクッと攻略しようぞ!」


あ!行ってしまった・・・・

おっさん何か忘れてるっぽかったけど、思い出せないままカトリーンを追いかける形で、戻ったよ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る