第362話 大塚さんが!
香苗ちゃんが反応したよ。
「だんな・・・・・あ、白河さん、最初は危険があるんだよね?」
「うん。間違いなく安全とは言えないんだよ。おっさんが試した時は全身に激痛が走ったからね。まあおっさんの予想では今は大丈夫と思うんだけど、ひょっとしたらやっぱり激痛がっ!て事になるかも?」
「じゃあ私が先に行こうか?」
大塚さんが提案してくれたよ。
「私は医療の知識もあるし、万が一の時は向こうでサポートする事もできるし。」
「でも・・・・それじゃあ大塚さんに悪いわ・・・・」
「杉浦さん、心配はいらないわ。もう地獄は5年前に味わってるし、今更あれ以上の地獄はないでしょうし。それに何事もなく無事に到着できるかもしれないでしょ?」
・・・・・・順番は決めてもらおう。本当はもっとゆっくり決めたかったんだけど。
その間に準備だな。
おっさん、用意した日本へと戻るための特別ゲートを準備してね。
以前のを改良してあるんだよね。
それにこの繋がりを安定させたいから、安定させる装置を起動。
暫くすると・・・・ゲートが安定してきた。
それと・・・・向こうに連絡できるかな?久しぶりのスマホ・・・・
メールでポチポチと妻に送る。
そしたら意外と早く返事が来てね。
”こーちゃん、なんだかこのゲートに異変が起こってるんだけど、いよいよなの?”
向こうでも変化があった?さっき装置を起動したからかな?
”そっちの受け入れ準備が整ったら、取り敢えず一人そちらに送ってみる。先ずは大塚さん。”
おっさんが準備してる間にやはり大塚さんが最初という事になってね。その後に2人の少女。で、香苗ちゃんの子供2人。香苗ちゃん。最後におっさんという感じ。
”いつでもよいよ!こっちには今そちらの身内の人達に来てもらってる。”
”じゃあ行くよ。”何かまずい事があったら教えて?”
”わかった”
さあやろうか?
先ずは大塚さん。
「今から向こうに戻ってもらうけど、大丈夫?」
「私は大丈夫。白河さん今までありがとう。向こうに戻ったら白河さんのご家族と一緒に食事がしてみたいわ。」
「いいね!それと、こっちこそ色々と大塚さんには世話になったよ。ありがとう。それと、もし耐えられないぐらいの痛みがあるようなら急いで引き返してほしい。別の手段を講じるから。」
「わかったわ。えっと、ここに立てばよいのかしら?」
そう言って大塚さんはゲートの中心に。
「そこでいいよ。後はじっとしてて。倒れるといけないから座って。あ、そうそう、じゃあまた向こうで大塚さん。」
おっさんそう言ってゲートの操作を行ったよ。
そして消える大塚さん。
暫くして・・・・
”大塚さん無事戻った。体の不調はないみたい。”
と妻から報告が。やった!成功だ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます