第361話 トラブル発生・・・何故今このタイミングで?

「それにつきましてはやはりメーネアさまの方が詳しいかと思われますが、異界召喚術とでも申しましょうか・・・・を実行した者たちは、奴隷になっているか、既に亡くなってしまっているか・・・だと思われます。」


・・・・・そうだよね?何となくそんな気がしてたんだよ。あの何とか大臣・・・・名前忘れちゃったよ。とあの場にいた連中だよね。まあもう済んだ事だし、いいか・・・・っとそうだ、何だか部屋の外が騒がしいんだけど、何があったんだろう?よく見るとみんなの顔つきがおかしい。

「時にジスラン君・・・・今更だけど、何か問題が起こってるんだよね?」

「そ・・・・それは・・・・・」

それに・・・・あれ?エルヴィーラやウェンディたちがいないな・・・・この場にいるのは、これから帰還するメンバーと、メーネアみたいな非戦闘員とでも言おうか・・・・戦えない連中ばかりだな。

そう思ってたら、食堂のドアが突然吹っ飛んで・・・・あれは・・・・勇者君じゃない?

しかも血まみれだよ。また魔王と戦って、ここにつながるゲートで脱出したんかい?あー今度は壁をぶち破ってエルヴィーラとナターリアが飛び出してきちゃったよ。やりたい放題だな。

おーアルフォンシーナが魔術使ってるな。


ってなんじゃこりゃあああ!

どうなってるんだ?


そう思ってるとあー次から次へと勇者パーティがやってきたよ。

あー異世界最後の日って時に何だよこれ?

おっさんに会いに勇者君たちが来てくれたって訳じゃなさそうだし・・・・そう思ってるとジスラン君が

「侯爵さま、戦えないメンバーは早く書斎へ!」

あああ!おっさんスキル譲渡してたから戦えないんだった・・・・

「か・・・・カトリーン、カトリーンは傍に居てくれるよね?」

「元よりそのつもりじゃ。この異常事態に対応したいのはやまやまじゃが、旦那さまから預かったこのスキル、まだ体になじんでおらんからのう、暴走してしまいそうでのう。それより早う書斎へ。異界への門も書斎にあるのであろう?」

「何でわかった?」

「あの部屋を見れば誰でもわかろうて。」


・・・・

・・・

・・


書斎へ避難したおっさん以下非戦闘員。

いざとなればゲートで離れた場所へ避難できるんだけどね・・・・肝心のゲート部屋が今回の騒動の中心だと思うからそれも難しい。

それよりも・・・・何だか日本へのつながりが濃く感じるし、1人づつ向こうへ送ろうか・・・・

「あーそろそろ日本へ戻れる気がするんだけど、最初は誰が行く?ちなみにおっさんが最後ね。」

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