第359話 強奪の腕輪と珠
ごめんもう決めてるんだよ・・・・
「そもそもメーネア殿の子供が長男、この国におるエルヴィーラ殿の子供でもよかろうし、何よりこのシラカワ領はリュシエンヌ殿の子供が引き継ぐのであろう?その3人にスキルを引き継がせればよかろうに・・・・」
「うんカトリーン、そこは考えたんだけどね。結局カトリーンはおっさんがテイムした後奴隷になり、そのまま奴隷のままでという事になっただろう?まあだからなんだけどね。あとはカトリーンの性格かな?」
「そ・・・そうなのかえ?」
「うん・・・・メーネアとエルヴィーラはそれぞれ王族としての立場が優先してしまうし、リュシエンヌは性格的にそう言った事は扱いに困るだろうし・・・・」
・・・・
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まあみんなそれぞれ言いたい事もあったみたいだけど、どうやらおっさんの考えを尊重してくれたみたいで、カトリーンにスキルを渡す事にしたんだよね。
ただ・・・・おっさんスキルを渡す前に色々アイテムを試作して、すんごいのを造っちゃったんだよね。まあ反則的な奴。
ぶっちゃけると以前にダンジョン・・・・何だっけ?マスィールダンジョンだ・・・・あそこで会った汚娘・・・・結局あの娘は何だったんだ?自分で女神とか言ってたよな?かなり痛い娘さん。
それであの珠を調べてたら、どうやらあの強奪の腕輪と組み合わせたらよくわからない共鳴反応が起こったから、その状態を表示プレートに持っていってみたら・・・・何かスキルのバックアップができるようになっちゃったんだよね?何じゃこりゃ?
勿論そのプレートができちゃったらもう腕輪も珠もなくっても使用できるみたいで・・・・なので、おっさん自分のスキルを全部バックアップしてみたんだよね。
スキルの移動じゃなくバックアップ。
これって・・・・スキルを皆に渡せるんじゃね?とか思ったけど、今はおっさんが渡してもみんな信用できると思うけど・・・・将来的にきっと必ずどうしようもない奴が出現しちゃうから、そんな奴にスキルが渡ればかなり危険だよね・・・・と思ったからこの事は誰にも言ってないんだよね。
まあ、万が一があると困るから、既にバックアップ取った表示プレートは日本においてあるんだよ。
そして、もう一枚は今おっさんの手元に。万が一の万が一、日本に戻れなかったらスキルがないときっとおっさん生き残れないからね、すぐにスキルを戻せられるようにって思ってね。
こんな出鱈目赦されるんだろうかとかも思っちゃったけど、何度か・・・・2回だけど、バックアップして動作確認しているから、大丈夫だよね?
なので早速カトリーンにスキルを譲渡したよ。
その途端、何やらすごい疲労感が出ちゃって、暫く気を失っちゃったよ・・・・
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