第244話 結界を探ってみる

おっさんさ早速ドローンを飛ばしてみる事に。

モニターで映像をチェックしつつ、ドローンは順調に進んでいく。

ちょっと高さをあげて、上からのチェック。

うーん、普通に森と道しかないけどなあ・・・・。

それに、結界?どんなもんか知らんけど、特におかしなことも無くドローンは進んでく。

念の為10分ほど飛ばした後、こっちに戻ってもらったよ。

そして無事帰還。

うーん、上からの撮影、特に周りに人がいる映像はなかったっポイけどねえ。

17インチのノートをモニター代わりにしてたから、みんなで見てたんだけどね。

「なあ、この映像を見る限り何もないけど、どうする?」

「ここで連絡が途絶えたからと言って、すぐ近くにいるとは限らんだろう?」

「そうよ!それに、結界はもう少し先ね!ギリギリの所まで行ってみたらと思うわ!」

ナターリヤとウェンディが意見を言う。

「そうだなあ?ウェンディ、結界のギリギリって見極められる?」

「何となくはわかるけど・・・・そちらのエルフさんの方が分かるんじゃない?」

「私達ならこの結界ならわかる。」

「じゃあーちょっと進んでー結界の所まで行ってみる?」

「そうしようか・・・・一応、危険がないよう、結界の中には入らないよう案内頼むよ、ファート、サージュ。そして、みんな警戒は頼むよ。」


そして進む一行。

どうやらドローンは結界に到達していなかったみたいで、一時間ほど歩いたところでファートとサージュが止まるように言ってきたよ。

「ここに結界がある。」

「結界と言ってもー、普通に通れるわねえ。ちょっと待っててねー。今調べてみるから・・・・えっと・・・」


何やら2人して調べ始めてね。

暫く待ってると・・・・

「2つの結界が展開されてる。」

「2つ同時は少し厄介ねえ。一つはねえ、方向感覚が無くなっちゃうやつね。今自分達がどこにいるのかわからなくなっちゃうやつ。森とかに入りこんじゃったら、迷って出れなくなっちゃうわねえ。もうひとつがねえ、徐々に体力、精神力が奪われちゃうのね。本当に分からないほどだけれど、気が付けば気力がなくなって、動く体力もなくなっちゃうのー。」

「よくわからないけど、迷子になった挙句、脱出する力もなくなっちゃうってやつ?」

「シラカワさん、これね、厄介だよ!この結界私でもわかるけど、結構厄介だよ!」

「何が厄介なんだい?」

「結界を無力化するには強力なんだよ!私じゃあ解除は無理かな?」

「おっさん知識がないからなあ・・・・」

「妾でもここに結界があるのが分かるぞえ。何やら触ると不快な気持ちになるようじゃのう?」

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