第243話 万が一の時は、クィンシーが皇帝?

「さっきからだんまりだが、クィンシーはどうなんだ?」

「あのなあ、万が一何かあったら俺が皇帝にならないといけないんだぞ!そんな面倒事避けたいじゃねえか!俺はシラカワの護衛に徹するぜ!」

「何だそういう事か。じゃあまあ、先ずはこいつの能力を確認してからだな。」


・・・・

・・・

・・


館を出て広い開けた場所に出たおっさん達は、早速ドローンを飛ばしてみる事に。

色々設定をするんだけど・・・・いかん、GPSがここでは反応しないから、色々設定が面倒だったよ。

まあ、飛ばすだけだからね・・・・。

何とか飛ばす事に成功し、バッテリはー30分持たないようなので、20分少し飛ばしてみる事に。

10分ほどひたすら遠方に向かって飛ばし、その後1分ほど違う方向に飛ばし、そのあと戻してみたんだよ。

おお!なかなかいい感じ。

結構な値段のするドローンだから墜落が心配だったけど、なかなか行けてるよ。


こうして試運転も無事終えて、後は現地に向かう事にしたんだよね。

おっさん達はまずアフェールの店に向かったよ。

今回は十六夜を呼び戻してシラカワ領の警護をしてもらう事にしてね、月女と紅渚にはそのままアフェールにいてもらう事に。


そしておっさん達はそのまま徒歩で向かう事にしたよ。

久しぶりに沢山歩いたから、ちょっと疲れちゃったよ。


そうそう、念のため最後に連絡できた通信兵を同行させてるんだよ。

そうしないと何処で行方が分からなくなったかが分からないからね。


そして歩く事数時間、国境も超え、更にしばらく歩くと、どうも野営していたような跡地が見えてきてね。

通信兵の話だと、最後に通信兵が帝都に向かった時はここに軍が居たそうだ。

「ファートとサージュ、そしてウェンディも、何か感じるかい?おっさんは何も感じないんだけど?」

「特に魔術を使ったという形跡はない。」

「そうねえ・・・・うーん、何も感じられないわねえ、不自然なほどに。」

「シラカワさん、私にも何も感じられないんだけど・・・・風が変。」

「どういう事?」

「この場の魔術の流れが変。」

「そうねえ・・・・私達には影響がないんだけどー・・・・何やら少し離れた場所かしら?に何かを感じるわね。」

「そうなんだよシラカワさん。風は・・・・向こう側で何やら不自然に変わってるんだよね!」

どういう事だろう・・・・?

3人は魔術師。その3人がそれぞれ違和感を感じてる。

何があるんだろう?

「あー、これは結界かしら?」

「エルヴィーラ、どういう事?」

「結界の事かしら?魔術を用いて気配とかいろいろ遮断できるのね。私にはできませんけれども。」


・・・・結界か・・・・

どんな結界だろう?

「なあ、その結界って、おっさん達が踏み込んだらどうなるんだ?」

おっさんは結界の知識がないから聞いてみたよ・・・・

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