第193話 商業都市アフェールのシラカワ商会

商業都市アフェールにあるシラカワ商会。

相変わらず店の売り上げはすごく、うっかりしてると品切れの事態になってしまう。

最近はシラカワ領にばかり注力してるからなあ。


シラカワ商会の主力商品は女性向け下着。

今でも異世界通販で購入した下着を沢山販売してるんだけど、現在はシラカワ領で栽培した綿を中心に、あちこちから綿を購入、紡いで布にし、縫製したのを売るようにしてるんだよね。

おっさんがいなくなったら、異世界通販での売買ができなくなり、商売が成り立たなくなって、後に残された店の関係者やオリアーナが困るからね。

今は化学繊維みたいに布が伸びる製品開発と、肌触りの改善を目指してるんだよね。

紡ぐ糸を強く、細くしないといけなくてね。

サテン織とかいいんだけどねえ。

おっさんの寝具、羽毛布団のカバーは80サテンとかのを使ってるんだよね。

肌触りがよくってね。

あんなのが織れたらいいんだけどねえ。

この辺りは日々職人さんたちが新たな織り方とかを考えてくれてるみたいでね。

その内成果が出ればと考えてるけどね。

今は綿100%の製品を元に、ブラやショーツ作ってもらっていてね。

どうしてもというお客さんには異世界売買の商品売ってるんだけど、数に限りがあるからって、無くなったら販売終わりますって予め断りは入れてるんだよ。


シャンプーやリンスもね、今はおっさんが異世界売買で手に入れたのを、作業場で詰め替えて販売してるけど、そのうちこちらにある物だけで作成したいと考えていて、こちらも知識のある人に研究してもらってるんだよ。

まあ、気長に待とうかな・・・・クエン酸とかでね、作れるよね・・・・柑橘類だっけ?でんぷんか糖を何かで発酵して・・・・


何だかんだ言って、シラカワ商会の商品で一番利益があるのは宝石、アクセサリー類なんだよね。

ほぼ異世界通販で購入したネックレス等でね。

まあぼったくりだよ。

庶民向けにシルバーアクセサリーも販売してるんだけどね、富裕層向けにはサファイヤやルビー、ダイヤモンドをあしらった指輪やネックレスが好調でね。

ダイヤモンドなんかは金貨5000枚とかの値段付けても月に数個売れちゃうんだよ。

元手は高くて300万円ぐらいまで。場合によっては20万ぐらいなんだよね。

それが・・・・5000万円で売れる感覚!

流石は貴族!気に入れば躊躇なく買っていくんだよ。

ダイヤモンドのカット技術が異世界にはなくってね。

なので他のと比べるまでもなく、購入するみたい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る