第129話 いつの間にか面談の会場?がセッティングされてた
渡りに船だな。この際頼っておこう。
「ロートレック公爵殿、感謝いたします。この礼は必ず、後程。今は・・・急ぎますので、娘さんをお借りします。」
「ああ、どうぞ使ってやってくれたまえ。そのまま領地へ連れて行ってもらっても構わないのだが、それはシラカワ辺境伯も迷惑だろうし、この話はまた後日、私もシラカワ領へ行かせてもらうよ。」
ああ、何かとんでもない約束しちゃったんじゃないかって思ったけど、今は気にせずにお願いしたよ。
どうも予想してたのか2人とその侍女たちは待ち構えてたよ。
あー完全に向こうのペースだな、こりゃ。
まあ、公爵との繋がりはあって困るものでもないしね。
で、挨拶もそこそこに、会場になっちゃってる所へ向かったよ。
その間にね、色々考えてて、何を聞こうとか。
個人個人得手不得手もあるだろうし、適材適所への人材の配置も必要だし、貴族の息子ならもしかしたら特に手に職がない奴もいるだろうし、その場合、どうするかも考えてね。
そう思っていたら、何故か公爵もついてきてね。
どうやら息子とこの面談?の希望者に対する質問を考えてくれるとの事でね、しかも短時間で決まったよ。
①出身地と親の爵位、自分の立場。
②何ができるのか、もしくは何が希望なのか。この場合、武官、文官、職人、冒険者、単なる定住、労働者、単純にコネクション作り、等々。
③シラカワ領へ定住する気はあるか。
④質問があれば。
そして、おっさんもし採用しても処遇、賃金、住処の提供等々、何も決まっておらず、また、公爵の息子でも一般人でも平等に扱い、場合によっては一般人の部下として公爵の息子が配置される場合もある旨の説明。
貴族の特権はシラカワ領ではあまり意味がなく、実力次第となる事。
ただ、親とのコネクションに関しては別問題なので、その場合は前もって知らせておくように、と、大雑把な事を話すことに。
最終的にはシラカワ領で話を決める、となったんだよね。
ぶっちゃけ文句があるならお帰り下さいってノリでね。
一部ブツクサ言ってる連中がいたけど、気にしない事にしたよ。
流石に公爵は決め事を息子と話した後は去っていったけど、公爵の息子と娘は非常に力になってくれたよ。
リュシエンヌとジョスリーヌは非常に丁寧におっさんの補佐をしてくれてね、おっさんが取り出したノートとペン・・・ペンに驚いてたけど・・・・に全部まとめてくれてね。
あと、その場で気に入らない事があった時、かっとなっておっさんに殴りかかってこようとした輩もいてね、セヴランが蹴散らしてくれたよ。おお!意外と強い!で、ジスランもね、こういうのに慣れてるのかおっさんの話の補佐をしてくれてね、このおかげでスムーズにできたよ。いやあ、優秀な公爵一家だよ。
実際にこの面談で何人もの優秀な人材が現れたんだよね。
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