第17話 気に入られた

「決めたのじゃ。我はお主について行くぞ」


「なんでだよ。森に帰ればいいじゃねーか」


「いいや、ついて行く。それとも迷惑かの?」


「いや、迷惑かどうかで言われるとまだ判断は出来んけど、なぜそこまで頑ななんだ?」


「我がお主を気に入ったからじゃ。好いたとも言うかの」


「なんでだよ。俺の弱いところしか言ってないじゃん。あとその「好いた」って感情は1番信用出来ない」


「なんじゃ?臆病じゃの?」


「なんだ?臆病で悪いか?そうやって生きてきたんだが?」


「いや、悪いとは言わんよ。ただ好いた人間の力になりたいというのはおかしい事かの?」


なるほど。しかし俺はそれを受け入れることが出来るかどうか…

結局人は自己の利益のみで人間関係を築く。

裏切られるのはもう沢山なんだが…


「わかったよ。参った。俺を気に入ってくれたのはわかった。俺はお前を受け入れられるように頑張ってみるよ」


「やはり強いではないか。人を信じられなくなったのに前を向いて生きてるお主はやはり根は強いんじゃな」


こうやってなぜか竜人に気に入られ、就寝する事になったが…



「なぜ俺のベッドに入ってくるんだ!お前のベッドはあっちにあるだろ!?」


「我はお主を好いたと言ったが?一緒にいたいと思うのは当たり前じゃと思うが?」


「それはわからんくは無いが、俺も男だ。そしてお前は容姿に優れてる。襲われても文句が言えないぞ?」


「何っ?襲ってくれるのか?願ったり叶ったりじゃぞ?さあ!据え膳食わねばなんとやらじゃ」



俺は鋼の意思で本能に抗い、寝た。

明日やかましいんだろうな…


それも悪くないと早くも竜人がいることに心地良さを感じていると自覚するのはもう少しあとの話。


ナオト Lv14

HP 280/280

MP 308/308

SP 20

火魔法5 水魔法3 風魔法3

光魔法3 闇魔法3 聖魔法3


MP増加6 MP消費減少5 MP回復量増加5

HP増加5

感知5


言語理解 無詠唱 インベントリ 鑑定

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