第15話 竜人
「我の名はリエン・クエリア。竜人じゃ」
「俺はナオト。普通の冒険者だ」
「嘘をつくでない。普通の冒険者が神級魔法が使えてたまるものか。お主何者じゃ?」
「んー…そうなるよな…でもすまないが話せない。特に後ろの4人のような他人がいる所では今はまだ」
「どういう事じゃ?なら後ろの4人を殺せば話してくれるのかの?」
「物騒すぎるだろ。とりあえず俺たちは1度街へ戻る。こいつらを探してる人達もいるからな」
「それなら我も行こう。ここ50年ほどは引きこもっておったからの。少しは街を見てみようか」
まじでか…まぁいいか。
「その姿でいられるなら問題ない」
6人で街へ向かう(5人と1匹?)
辺りが暗いのでゆっくりは出来ない。モンスターは昼と夜で生態が違う。そして夜行性モンスターは獰猛なやつがおおい。
街につくと夜の10時過ぎ。こんな時間だが伯爵様の家に向かう。少しでも早く知らせないといけないような気がするので。
「領主様から依頼を受けたナオトだ。」
俺じゃなく後ろのグーダを見て門番は慌てて屋敷へ向かう。数分経って、門番と一緒に伯爵も走ってくる。
「ナオト殿!グーダは生きていたと!本当か!」
「よかったな領主様。では俺はこれで帰るとするよ。こんな事があったんだ。冒険者を続けるかどうかは2人で決めたらいい。報酬は明日ギルドでいいか?」
「ああ。明日の昼の12時頃にギルドで頼む。ナオト殿、ありがとう。領主としても1人の父親としても礼を言わせて欲しい」
「ん。礼は受け取った。それじゃぁ、おやすみ」
クエンが付いてきているが静かなのが気になるな…
「えらく静かだな?どうした?」
「そうじゃな…我は父親と100年ほど前に喧嘩別れをし、それ以降会っておらん。故に息子を大事に思う父親をみて感慨深くなっておっただけじゃ」
「なら、今度会いに行けばいいじゃねーか。お前はまだ会えるんだろ?後悔しないようにしたらいい」
「その含みのある言い方も全部聞くからの?」
「ははっ、お手柔らかに頼むよ」
と言い宿へ戻る。
1人分追加の手続きを済ませ2人部屋に変更する。
「さて、改めて聞くとするかの」
「何からだ?魔法の話?含みのある言い方だった事?」
「そうじゃの…」
なんか尋問されているような感覚になった。
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