8.11

 今は年末に向けての仕事が忙しいが、年が明けて落ち着いたら、仕事の規模を拡げていきたいと考えている。ヤンやルッツ、使用人達が幸せに過ごせるようにというのも勿論あるが、少なくとも俺が死ぬまではこの仕事を続けたいし、父の作り上げたホフマン家を保たせたい。

 ルッツがこの家や仕事に興味を持つかは分からない。他にやりたいことができたなら全力で応援したいと思うし、もしこの家を継ぎたいと考えたのならそばで支えてやりたい。

 ルッツは勿論、使用人達の人生も自由だし、ヤンの人生もヤンのものだ。それらを少しでも応援できる人間でありたいと思う。

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