6.11
新人の使用人達が失敗した時に、何をどう言うべきか悩んでいる。長年勤めてくれている人なら素直に伝えても問題ないのだが、重圧になってしまっても良くないし、かといって彼らの失敗を俺が隠してしまうわけにもいかない。
そのあたり、テオドールは本当に上手い。失敗を責めるようなことには決してせず、注意と改善策の提案をしっかりと行ってくれるのだ。
テオドールに話を聞くと、ヴァルターのやり方を見ていたからだと言う。テオ自身が見習いだった頃も同じようにしてくれて、それが嬉しかったからだと話していた。俺は仕事の殆どを父の姿を見て覚えたし、失敗があってはならないからと父の確認を通していたから、テオが持つ視点は有り難いものだ。
迷った時は、テオドールに相談しよう。
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