27.10

 今日は天気が悪く、家の中でのんびりと過ごした。雨で冷えるからと、ヤンはハーブティーを淹れてくれた。料理人達も、ルッツに食べさせる分のスープを、火傷しない程度にと温かく作ってくれた。ルッツの様子を見てくれている医師も協力してくれたようだ。皆の思い遣りが有り難い。

 俺は紅茶を上手く淹れられない、というよりヤンが淹れたものが美味いからと何も作ってやれなかったのだが、せめてと毛布に包まって隣で話をした。握ったヤンの指の細さは相変わらずだ。あいつの手は、綺麗な手だと思う。

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