13.10
ルッツの寝返りが上手くなってきた。少し目を離すと、あちこち転がっていってしまう。以前より目が離せなくなったからか、使用人達がルッツと居られる時間を増やしてくれた。メイド達もヤンとルッツの様子をこまめに見てくれている。有難い。
俺も、そうだったのだろう。ルッツが今こうして家の人間すべてに愛されているように、きっとあの時この家に居た彼らも俺を見てくれていたのだと思う。
俺のこの罪は、これからも償い続ける。
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