6.9

 使用人達もだいぶ慣れてきた様子だ。以前は俺の確認を絶対としていたが、今は進められるところまで自分達で進めてもらっている。安心して見ていられるようになり、俺もかなり気が楽になった。

 彼らの休憩時間に、ヤンが紅茶を淹れて持っていってくれた。俺からも、何か礼ができれば良いのだが。


 ルッツを風呂に入れていたら、水を跳ねさせて遊んでいた。楽しそうで何よりだが、水しぶきが全て俺に命中してしまい、ヤンが笑っていた。ルッツはというと、神妙な顔で水面を叩くものだから、俺まで笑いが止まらなかった。

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