Juli

1.7

 テオドールを始め使用人達も月初の忙しさには慣れてきたようで、以前より手際良く仕事をしてくれた。それでもやはり慌ただしさはあるが、任せても良いのだという安心感があると、気持ちに余裕ができる。余裕があれば失敗を減らせる。いつも彼らには助けられている。


 今日は一日仕事漬けになってしまったから、これを書いたらヤンの部屋に行ってみようと思う。ゆっくりできる時間を作れなかったから、せめてヤンとルッツの寝顔を見たい。もし二人が起きていたら、二人が眠れるまでは少しでも話したい。

 俺の今は、ヤンとルッツがいてこそだ。出来る限りの時間を二人と共に過ごしたいというのは、俺の我儘だろうか。

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