12.6

 今日もルッツを俺の部屋で寝かせることにした。ヤンが夜にゆっくり眠れるようにとしていることだが、ヤンがついてきてしまった。曰く、ルッツばかり俺を独り占めしてずるい、と。勿論冗談だろうが、意味がないとまでは言えないものの、これでは本来の目的から外れてしまう。

 ヤンは今、俺がこうして日記を書いているのを微笑みながら見ている。ルッツはもう寝てしまっているから、ヤンにも早めに休んで欲しいのだが。

 ヤンは、自分を早く寝かせたいなら俺も早く寝ろと言う。本当に、可愛い奴だ。

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