24.4
上手くいった。パーティーもプレゼントも、二人を驚かせることが出来たし、喜んで貰えた。何より、皆楽しそうに笑っていたのが嬉しかった。
ヘレナが途中で泣き出してしまったり、つられてメイド達が泣いてしまったり。テオドールも目が腫れていた。しかし、最後まで笑ってくれていた。
俺からは、揃いの陶器のティーカップを贈った。二人の淹れる紅茶も美味しいから、是非互いに淹れて欲しいと思う。
パーティーの後、テオドールと二人で話をした。今の自分があるのは俺のおかげだと、そう言ってくれた。俺こそ、今こうして当主の務めを果たせているのはテオドールのおかげだ。だが、その言葉は素直に嬉しく思う。俺が努力してきたことは、ちゃんと周りに届いているのだと、皆の幸せの助けになれているのだと知ることができた。父とヴァルターのようになりたい、これからも宜しく頼むと改めて伝えた。勿論だと返してくれたテオの笑顔は、きっとこの先も忘れられないだろう。
二人にたくさんの幸せが訪れるよう。
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