けもの道

「あそこ、通れるかも」


「あ、ホントだ。」


「…ああ言うの、けもの道って言うじゃない?」


「うん」


「でも 実際に通ってるのは、どう考えても人しかいないと思うんだ──」


「じゃあ、ひと道?」


「まあ…所詮 人間も獣なんだけどね」


「─ だったら、けもの道で良いんじゃないかな」

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