第17話 どうしてか懐かしい夢

『おっぱい』

『乳』

『ぼいん』

『たゆん』

『ぷりん』

『魅惑の果実』

『世界平和の礎』

『希望と夢』

『素晴らしきかな、おっぱい』

『愛そのもの』

『天使と悪魔の囁き』

『揉みてえ』

『挟まれたい』


『おいゴラア!テメエら何をくっ喋ってんだあああああああああああああああ!変態はぶち殺す!』

『うわあああ、冷静に!!!!!!!!!!――――――――あ…………………………………………っ』


Cは全身に浴びるような冷や汗をかいて飛び起きた。一気に呼吸が荒くなる。隣で寝ていたギルが寝ぼけ声で、

「どうした……?」

「お前とおっぱいについて熱く語っていたら殺されそうになった」

「俺は……貧乳も……愛している」

「そう言う問題じゃねえよ!」

「……眠たい……」

「……分かったよ、寝てろ」

Cは宿屋のトイレに向かった。すっきりと出してから手と顔を洗う。鏡を見ながら、妙な――懐かしそうな顔をして呟いた。

「だけど、あの二人の顔は……どこかで……。気の所為かなあ……?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る