第94話 せっけん
コトン
「はい、おみやげ」
「…せっけん? めっちゃ久しぶりに見た~」
パカッ
「だよね。…後輩からもらったんだ。ちょっとお高いやつだってさ」
「またまたかわいい後輩ちゃんからのもらい物ですか…」
ふふ
「そのとおり」
「愛されてるね~、嫉妬しちゃうわ~。見せて~」
おいおい…
「思ってもないこと言わないの。…はい、これね」
「あら、少しはあるのよ? …ん~っ、いいにおいっ。ほらっ」
くんくん
「ほんとだ。香り付きのやつかな?」
「ン~、フル~ティ~」
んーと…
「"フローラルの香り"だってさ」
「オゥ、フローラル?」
えーっと…
「成分にフルーツ類は入ってないみたいだよ」
「ノットフルーティー?」
イェア
「イッツ、ノットフルーティー」
「ホワイ?」
…
…
「…ホワイ?」
「ホワイッ」
…
ひょいっ
「…プリーズ、…テレフォン? …ディスボックス、…ナンバー」
「アー…、ノーセンキュー…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます