社長は孤独 4賢者をつくる

社長は孤独な商売だと言われる。


達社長も、前社長で、

今は会長である父親からの

強い要望で、前職を辞め、

同社の社長に就任、

日々、そう感じることも少なくない。


そんなある休日、大好きな歴史書を

読みながら、改めてふと

気付いたことがある。


成功している将には、

必ずタイプの異なる

優秀な幹部や参謀が複数

そばにいると。


週明け、そんな話題を、父の世代から

お世話になる、あるメーカーの会長に

申し上げると、

「4賢者」の話しをして頂いた。


第一 原理原則を説き続ける先輩経営者


社長は「叱られなくなる」。

だからこそ、原則論で叱ってくれる、

いや、諭してくれる先輩経営者は

ありがたい


第二 共通の価値観持つ、

社内のパートナー経営者


一人で出来ることには限界がある

明日の利益づくりから10年先の

未来構想まで

侃々諤々(けんけんガクガク)

議論出来、時には耳に痛いことも

直言してくれる

社内の経営パートナーは

必須だと


第三「業界の常識」から

解き放ってくれる、

異業種や異なる職種の勉強仲間


共に学ぶ、

異なる職種や業種の経営者や

起業家の仲間である。


経営のヒントを

提供してくれるのは無論だが、

何より、ついつい陥りがちな

業界や社内の常識に対し

自身を客観的に見つめる

本当にありがたい存在だ。


第四 深い洞察力と経験値を持つ

弁護士や会計士などの専門家


「専門の時代」と言われる。


会社同士のアライアンスや提携。

新たな資金調達の方法など

会社を運営して行く上で、

多様な取り組みが必要になってきた。


その際、

経験豊かな専門家の力を借りる

必要があるだろう。


一方、

労務や税務など、社長の無知が

会社に致命傷を負わせる

可能性も否定は出来ない。


良き専門家に相談出来るか否かで

会社の未来を左右することもあると

心して欲しい。


そして、最後にこう付け加えられた。


こうした賢者は、探すものではなく、

自らがつくるものだ。


鍵は「夢と謙虚さ」


大風呂敷でも良い。

夢はやはり大きい方が良い


一方、謙虚に自身の弱さ、

足らずを知り、

周囲に助けを求める。


そうすれば、

自ずと周囲にそういう人が

集まってくる。


つまり、こうした賢者が

出来るか否かは、

社長の姿勢次第だと言う事だ。


周知独裁。

社長が孤独と言われる所以であり、


中小企業の最大の特徴、かつ

強みでもアキレス腱でもある。


しかし、

単なる独裁と周知独裁は違う。


異なる立場からの提言や

耳の痛い話しまで・・・

それらを聞いた上で、

責任を持ってたった一人で決断する。


だからこそ賢者が必要だ


簡単ではない。

しかし、「4賢者」が創れるよう

日々精進し努力しよう。

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