第38話 色の3原色、4原色-1への応援コメント
ヨーロッパの色の価値観、面白いです。混ざることは友好的なものじゃなく侵略を意味していて、地理的に簡単に混ざってしまうからこそ、それを恐れていたんですね。
作者からの返信
柊圭介さん、コメントありがとうございます。
>混ざることは友好的なものじゃなく侵略を意味していて、地理的に簡単に混ざってしまうからこそ、それを恐れていたんですね。
それもあると思います。
原色に「純粋さ」を求めた背景には、おっしゃるように「混じることへの恐れ」があったのだろうと思います。そしてそれは色だけでなく、考えや文化にも通ずることだったのかもしれません。
ヨーロッパは地続きですからね。戦いによってどの国に属するのか、常に振り回されていた地域もあったはずですから、なおさらかもしれません。
第36話 赤と緑の補色関係への応援コメント
森の緑の中に浮かび上がるドレスが幻想的ですね。森がうっそうとして薄暗いから余計女性が華やかに妖艶に見えます。
作者からの返信
柊圭介さん、コメントありがとうございます。
ドレスきれいですよね。ふわりとしたひだの部分にやわらかく光が当たっているところが、より非現実感があるような気がします。
またおっしゃるように、薄暗い背景が明るい色で表現した女性を引き立てていて、その光の加減によって艶っぽさも感じられるなと思います。まさに恋多き女性ですね。
第34話 光の粒-3への応援コメント
点描って近くで見るとパズルみたいですよね。印象派の絵も、近くで見ると意味不明です。なぜこんな色がここに?って思います。
遠くからどう見えるかを想定して描くのは、光の作用を(理屈か感覚で)知っているからこそできることですね。すごい。
作者からの返信
柊圭介さん、コメントありがとうございます。
>点描って近くで見るとパズルみたいですよね。
そうですね。パズルもはめているときにピースだけ見ていると分からないですが、離れてみると何が描かれているのか分かるようになりますもんね。
>なぜこんな色がここに?って思います。
近くで見ると、そう思いますよね。
作中に登場しなかったのですが、私はクロード・モネの『ラ・グルヌイエール』という作品を見てよくそう思います。引きで見ると、ちゃんと揺れる水面に見えるのに、近くで見ると水色の上に、白い絵の具で横線が引かれ、黒っぽい絵の具で丸が描かれているだけなんですよね。
>遠くからどう見えるかを想定して描くのは、光の作用を(理屈か感覚で)知っているからこそできることですね。
そうだと思います。そうでなかったら描けないですもんね。
第15話 黄色の心理学的な意味と力から、画家の「心」を見る-2への応援コメント
時代が進むに連れて宗教的な束縛が解けて、本来の明るさと豊かさのイメージに戻っていったのかなと思いました。ヨーロッパは灯りの色も黄色っぽいし、なんか、闇の中で唯一頼れる色みたいな感じがします。やりすぎぐらいの黄色もこの色の太陽みたいな強さを精神的な拠り所にしているような。
全くの素人でコメントするのが恐縮ですが。。
色の歴史から心理学までとても興味深いです。続きも楽しみに拝読します。
作者からの返信
柊圭介さん、コメントありがとうございます。
当作品から想像をふくらませてくださり、嬉しく思います。
>ヨーロッパは灯りの色も黄色っぽいし、なんか、闇の中で唯一頼れる色みたいな感じがします。
そうなのですね! 実際に住んでいらっしゃるからこその視点で、とても興味深いです。
ヨーロッパのどこの地域のことだったのか忘れてしまったのですが、今もガス灯を使っているところがあるとテレビの番組で見たことがあります。灯るとオレンジから黄色の間のような色で、それは確かに闇夜のなかで優しく支えてくれる感じがあったかもと思いました。
>やりすぎぐらいの黄色もこの色の太陽みたいな強さを精神的な拠り所にしているような。
柊さんは、彼らの黄色の色使いを「太陽みたいな強さ」のように感じとられたのですね。太陽は強さもあるけれども、人が生きていくのに必要な光や暖かさというのも与えてくれますから、「黄色」をそのように捉えていたら、確かに拠り所になっていたかもしれませんね。
学術的な考え方・見方はもちろん正しさが必要かと思いますが、絵を見てどう思うかは人それぞれです。そのため柊さんがどう思ったのかお聞きできて、面白かったです。
>色の歴史から心理学までとても興味深いです。続きも楽しみに拝読します。
そう言っていただき嬉しいです! 続きも楽しんでもらえますように。
第5話 権力者の色-2への応援コメント
「教皇インノケンティウス10世」は凡人の私が見ても傑作だとわかる絵です。
高貴な赤を纏った教皇は、宗教家というより世俗にまみれた権力者であると誰もが思うことでしょう。
月並みですが、ベラスケスが凄い画家だと良くわかる作品のひとつですね。
作者からの返信
雀さん、コメントありがとうございます。
見る人によって色んな見方があるかと思いますが、「教皇インノケンティウス10世」がどういう人物か知っている人にとっては、きっと雀さんのように「宗教家というより世俗にまみれた権力者である」と思うのだろうなと想像いたしました。
>月並みですが、ベラスケスが凄い画家だと良くわかる作品のひとつですね。
雀さんが『教皇イノケンティウス10世』に惹かれたのが伝わってきました。さすが宮廷画家となり、スペイン・バロックの最大の巨匠ですね。
あとがきへの応援コメント
いろいろと楽しませていただきました。
名前を知っている名画でも、そういう「読み方」があるのかと思わされ、たいへん、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
色の持つ意味、あるいは、かつての西洋人が設定していた「意味」とか、勉強になりました^^;
面白かったです。
また、拙レビューを投稿させていただきました。
ご笑納いただければ幸いです。
それと、以前のモネについての拙作の「変」についてですが、訂正します。
矢代さんは「この色は良くないんじゃないか」というようなことを言って、モネが「うん、私の絵は『変』って言われて来たよ」という風に返した、というのが正しいです。
いずれにせよ、何色が……という問いかけじゃなかったので、そこら辺がモネ(と矢代さん)にとってラッキーでした^^;
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒さん、コメントをありがとうございます。
最後までお読み下さり嬉しいです。四谷軒さんの作品を紹介した際に当作品のことをお知らせいたしましたが、押し付けになっていないかと心配していたので、「たいへん、楽しいひと時を過ごさせていただきました」と言っていただき安堵いたしました。ありがとうございます。
また、とても素敵なレビューもいただき恐縮です。
絵画のことや色のことを分からなくても読んでもらえたらいいなと思っていたので、「肩ひじ張る必要はない」と言っていただけて嬉しかったです。
>矢代さんは「この色は良くないんじゃないか」というようなことを言って、モネが「うん、私の絵は『変』って言われて来たよ」という風に返した、というのが正しいです。
訂正いただいたのですが、私は最初からそうだと思って解釈していました……。もしや紹介文等で誤解のあるような書き方をしていたかもしれないと思い、一応怪しいところは修正しました。至らぬ点がありすみません。
>いずれにせよ、何色が……という問いかけじゃなかったので、そこら辺がモネ(と矢代さん)にとってラッキーでした^^;
そうですね。色のことを言わなかったのが良かったなと思います。
丁寧にお読み下さり、また温かな評価と素敵なレビューをしてくださり、ありがとうございました(*˙︶˙*)ノ"
あとがきへの応援コメント
彩霞さん、色彩についての大変面白いお話をたくさん書いてくださって、ありがとうございました! 絵画のことや色の科学のこと、知らなかったことも多々あり、とても勉強になりましたし、知的好奇心が広がりました。
最終章での哲学のお話、生物がいるから世界はカラフルなのだという言葉……とてもロマンチックでありながら、科学的にも正解だろうと思われる結論で、とても好きなエピソードでした。
同じ世界でありながら、人や動物や虫はそれぞれの必要に応じて色彩を見ている。
人間同士でも、個人間では微妙な違いがあるに違いないと思うと、私たちは既に差異の中で生きているのだから、争いごとはやめませんかという気持ちになります。
色彩を通して文化や歴史、多くの物事が見えてくると感じました。
素敵な作品をありがとうございました^^
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ最後までお読みくださり感謝です。
書き慣れていない頃に書いたため拙い文章だったかもしれませんが、思い入れのある作品だったこともあり、興味を持って読んでくださっていることがひしひしと伝わってきてとても嬉しかったですし、いただく応援やコメントが励みにもなりました。また、鐘古さんから鋭いコメントをいただくたびに、西洋美術の書籍や色の書籍を引っ張り出してきて、再度学ぶことができて私も楽しかったです。
>最終章での哲学のお話、生物がいるから世界はカラフルなのだという言葉~
分かります! ロマンチックですよね~! 好きになってくださって嬉しいです!
そうなんですよね。人も動物も虫も、それぞれ自分たちの必要なものを手にして生きているんだなと思うと、面白いですよね。
また「人間」に焦点をあててみても、生活している地域によっても見え方が違いますし(遺伝的なものもあると思います)、「個人」に焦点をあててみたら、人それぞれ色に対する印象は違いますよね。青が好きな人もいれば、鐘古さんのお子さんのように、黄色が好き! という方だっていらっしゃいます。「色」から感じとれる何かが違うからこそ、好きも多様なのだと思います。
鐘古さんがおっしゃってくださったように、「私たちは既に差異の中で生きているのだから、争いごとはやめませんかという気持ちになります」は本当にそうだなと思います。みんなそれぞれ違う感覚を持っていて、それが当然なんです。ですから、違って見えるものを同じように見ようとさせる、強制させるのはやはり違うように思います。
色彩から、美術、そして歴史と文化、心理学、科学……。色からいろんなことを捉えることができる楽しさを、当作品から感じ取っていただけたのであれば、これ以上嬉しいことはありません。作者冥利に尽きます。
こちらこそ、丁寧に読んで下さり評価もしてくださってありがとうございました!(*´˘`*)
第30話 光を引き立てる色への応援コメント
黒といえば16世紀ごろにカトリック大国のスペインで流行し、スペイン風とは黒の服を指していたと思います。禁欲の色でありながら、一方で魔女や悪魔を象徴する色だというのは不思議ですね。黒猫も嫌われちゃうし。
ゴヤの絵はヘタウマな感があって、面白いなあと前から思っていました。「黒い絵」シリーズのような、ちょっと怖いのを描かせたら右に出る者はいない感じがします。前にスペインへ行った時にプラド美術館で本物を何点か見てきたのですが、大きい上に迫力があって、同じ空間にずっといたら魂が吸われそうな感じがありました。
黒についても興味深いお話を、ありがとうございました^^
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
>スペイン風とは黒の服を指していたと思います。
そうなんですね。それは、初めて知りました。
「黒」の項目では、歴史的な変遷を取り上げていなかったのですが、中世は「悲しみの感情に敏感だった時代」といわれていて、そのときに「黒」=「悲しみのを表現する色」として再発見されたようです。喪服の色として定着したのもその頃だったとか。その後ルネサンス期を迎えるのにも、影響していたとも言われているようです。
>ゴヤの絵はヘタウマな感があって、面白いなあと前から思っていました。
「ヘタウマ」! 何となく分かる気がします(笑) はっきりとした美しさがあるような感じではないからですかね。
そうですね……。確かにゴヤに怖い絵を描かせたら右に出るものはいないかもしれません。彼がどのように生きたかはあまり詳しく知らないのですが、戦争や内戦などを経験したことが作品に大きく影響しているのかなとは思います。
実物を見たことがあるのですね! 大きいと迫力もありますし、空間を支配する感じも出るかもしれませんね。ゴヤの絵ならなおさら……。
他の色と比べると、だいぶあっさりになっておりますが(汗)、楽しんでいただけたのであれば何よりです(*´˘`*)
第27話 「光」を意味する白、キリストの変容への応援コメント
現代日本でも白い服といえば、神様が着ているイメージが大きいですよね。
中国や韓国で白い服はお葬式に着るものなので、少し前までは白いウエディングドレスを見るとギョッとする方もいたと聞いたことがあります。
かと思いきや、同じアジアでも日本は昔から白無垢がありますし、文化圏で一概にひとくくりにできないのは面白いですね!
「無原罪の御宿り」の絵が同じ時期にたくさん書かれていることには、絶対に何か理由があると感じて興味が湧きます。
絵画史的にはバロックの時代で、明暗をはっきりさせた劇的なカトリックの表現がたくさん生み出されている時期ですよね。
赤や青よりも白が劇的だ! となったのかなあ~なんて。
カトリック側の思惑が、より神秘的でわかりやすいマリアの肖像を求めたんじゃないかなあと感じました。
それと、先日は近況ノートを見ていただいて、丁寧なコメントまでありがとうございました! お返事不要とのことであちらには書きませんでしたが、温かいお言葉が嬉しかったです(*^▽^*)
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
>現代日本でも白い服といえば、神様が着ているイメージが大きいですよね。
そうですね。日本の神道が白を用いているのは、「清浄を重んじている」ために穢れのないイメージとして理想の色だったからと言われています。神主や巫女の基本の服装は白衣、白袴ですし、神具も白。神棚を「白木作り」にしているのも、その理由の一つなのだとか。
そうなのですね。「中国や韓国で白い服はお葬式に着るものなので」は初めて知りました。日本も江戸時代までは白で、明治時代になってヨーロッパの習慣が入ってきてから、次第に黒になっていったそうです。
日本は婚礼の儀で女性が身にまとうのも白でしたから、これまた不思議ですね。
そうですね。地域それぞれにいろんな色の見方があって、面白いと思います。
>「無原罪の御宿り」の絵が同じ時期にたくさん書かれていることには、
確かに、描かれすぎですね(笑)
でも、おっしゃるように市民が求めていたからこそなんだろうなとも思います。
また、色々想像してくださったことを教えてくださり嬉しいです。「色」は身近ですから、様々にイメージが膨らませやすいのも魅力の一つかなと思います。
>それと、先日は近況ノートを見ていただいて、~
こちらこそ温かいお気遣いに感謝です!+゚*(о゚д゚о)*゚+
いえいえ、お返事を書くのも大変かなと思っただけですので(色々書いてしまったので 汗)、お気になさらず。お返事くださってありがとうございます(⁎ᵕᴗᵕ⁎)
第22話 フェルメール・ブルーへの応援コメント
『真珠の耳飾りの少女』は映画にもなりましたね!
ラピスラズリからきれいなウルトラマリンを引き出すのは、難しかったんですね。原材料が高いのに失敗したら大変……。
映画の中で主人公の少女が絵の具作りを任されていて、それが特別なことのように描かれていた気がしますが、難しい仕事だったのなら納得です。
借金をしてまで美しい青を使いたかったというところが、真の芸術家だなあと感じます!
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
>『真珠の耳飾りの少女』は映画にもなりましたね!
なりましたね! 絵画を題材にした映画はあまり鑑賞しないのですが、これはみました。絵とそっくりな場面が作り出されているのも魅力的だと思いますが、フェルメールがどのようにして絵を描いていくのかという過程もあるので、結構面白かった印象があります。
>ラピスラズリからきれいなウルトラマリンを引き出すのは、難しかったんですね。原材料が高いのに失敗したら大変……。
まさにおっしゃる通りで……(;'∀')
下手に割ると白っぽくなることから、きちんとした方法で割らなくてはならなかったので、絵の具を作るときは慎重だったようです。
>借金をしてまで美しい青を使いたかったというところが、真の芸術家だなあと感じます!
分かります! 追い求めるものが並ではないといいますか、普通の人ではできないですよね。後世の人たちがフェルメールブルーに魅了されるのも頷けます。
第19話 二分された緑のイメージ ~醜い色 編~への応援コメント
彩霞さん、近況ノートでのご紹介の件をOKしてくださり、ありがとうございます!
来週に入ってからになってしまうと思いますが、書かせていただきますね^^
緑のお話も、いろいろなイメージが出てきましたね!
緑といえばアイルランドの緑の服を着るお祭りと、『オズの魔法使い』が思い浮かびます。
『オズの魔法使い』では西の悪い魔女が緑の肌をしている一方で、理想的な場所として描かれる「エメラルドの都」がエメラルドグリーン一色なので(色メガネのせいですが)、なんで緑に二つのイメージがあるのかなと、これまた小さな頃から不思議に思っていました。
色、知れば知るほど奥深いですね。
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
また、お返事を下さってありがとうございます。近況ノートに書かれたらこっそり読みに参りますね(笑)
そうですね。緑もイメージが色々あって面白い色です。
『オズの魔法使い』の話は詳しく知らなかったので、コメントを拝読し「なるほど!」と思いました。イメージが対立していて興味深いです。もしかすると、歴史の中で緑色に付与されてきた印象が、作品のなかにも反映されているのかもしれませんね。
そうなんです。色って本当に面白いので、興味を持っていただけて嬉しいです!
また続きも楽しんでいただけたら幸いです。
第15話 黄色の心理学的な意味と力から、画家の「心」を見る-2への応援コメント
うちの娘も一番好きな色が黄色なんです。明るくて、見ると元気が出る色で、私も好きですが、前ページでコメントしたように、心理学的な分析も正しいように思います。度が過ぎると……ということは、何事にも当てはまりますね。
また想像の話になるのですが、ある種の精神的不調を抱える方には、黄色から一定の感情を受け取る共感覚があるのかもしれないなあとも思いました。
絵画の世界ではカンディンスキーが共感覚の持ち主だったのではないかと言われて有名ですが、ゴッホやゴーギャンも、もしかするとそうだったんじゃないかなあ……なんて思いました。黄色のお話も面白かったです(^^♪
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
そうですね。度が過ぎると少々異様な感じがするかもしれません。
しかし鐘古さんのお子さんのように、「明るくて、見ると元気が出る色」だから「黄色が好き」という方は沢山いらっしゃると思います。それに黄色は元々、子どもたちには好かれやすい色です。また、色彩心理学的にみると黄色がお好きな人は、おしゃべりが好き(上手い)方が多いとも言われています。
カンディンスキーのことは詳しく調べたことがないのですが、そう言われてみると絵の題名に音楽用語を用いていたものが多いので、その辺りが共感覚だったのかもしれませんね。なるほど、それと同じようにゴッホやゴーギャンも黄色から何かを感じたのもあるかも……と。確かにそういう考えもあるかしれませんね。
絵画は一定の見方はありますが、自由に想像してもいいところがまた一つの魅力だと思っているので、鐘古さんのなかに色彩心理学を通してゴッホやゴーギャンを見て、新たな発見があったのだとしたら嬉しいです!
第14話 黄色の心理学的意味と力から、画家の「心」を見る-1への応援コメント
この回のお話にハッとしました。というのも、知人で全身黄色の人を知っているからです。
その人は精神的に不安定で、自傷癖があり、過食と拒食を繰り返して、精神科に通院していました。会うたびに頭からつま先まで全身黄色の衣服と飾りを身に着けていました。
漫画家志望のアーティストタイプでもあったため、個性が強いんだな、トレードマークだなと気楽に考えていましたが、今回のお話を読んで腑に落ちました。
色彩心理学、すごいです!!
作者からの返信
鐘古こよみさん、コメントありがとうございます。
全身黄色でコーディネートされている方が知人にいらっしゃるのですね。確かに、アーティスト系の方ですと、「自分の表現としてそうされているのだろう」と考えるのも一理あると思います。
色彩心理学が全ての人に当てはまるというわけではないですが、一定の傾向を見出すこともできるので、もしかするとその方も「黄色の力」に惹かれたのかもしれませんね。
また、色彩心理学に興味をもっていただけて嬉しいです。人を理解するのは中々容易なことではないですが、色彩心理学を通すことでまた別の角度からその人を知ることができるという点では、一つの方法として用いても良いものかなと思います。
第11話 中世ヨーロッパ-2への応援コメント
彩霞さん、前回コメントで青色について、とても詳しい補足説明をしていただいて、どうもありがとうございました。長年の疑問が解けて感激ですヾ(≧▽≦)ノ
時代と場所によって色の意味は随分と変わってしまうのだと、よく理解できました。
>「誠実の愛」を示そうとすれば示そうとするほど、嘘のように聞こえる
という理由が、なんだか理屈っぽくて面白いです。
これは想像なのですが、背景には宗教改革があるような気がします。プロテスタントは偶像崇拝やマリア崇拝をしないので、北部地方へ浸透するにつれて絵画で聖母を見る機会が少なくなり、そうしたイメージの低下にも繋がったんじゃないかなあと……詳しい年代など調べたら違うかもしれませんが、そんな印象を持ちました!
知的な刺激をいただけて嬉しいです♪
黄色のお話も、やはりイメージの変遷が肝ですね。ユダヤ人の黄色い星など、ヨーロッパで侮蔑的に使われていたことは知っていましたが、古代はむしろ尊ばれていた、それは光の表現が他になかったからだ……というご説明に、とても納得です!
引き続き楽しませていただきます^^
作者からの返信
鐘古こよみさん、嬉しいコメントありがとうございます。
本当ですか! 疑問解決にお役に立てたようで何よりですー!(๑´ω`๑)
鐘古さんの考察が鋭くていらっしゃる……!∑(º' 'º )
確かに、宗教と絡んでいるかどうか実のところは私もそこまで調べていなかったので分からないのですが、鐘古さんの説は一つの仮説としてあり得そうです。
多分この先も読んでいただけると気が付かれると思いますが、色の印象は宗教やその地に根差した文化によっても移り変わっています。そのため、宗教革命の影響は否定できないように思うのです。おっしゃるように、実際の歴史と比較してみないと分からないのですが、興味深い想像だなと思います。
>知的な刺激をいただけて嬉しいです♪
こちらこそ、久しぶりに色彩と絵画について興味を持ったコメントをいただけて楽しいです。カクヨムでは3年くらい前に投稿しているのですが、大元を書いたのは10年近く前なので、私も久しぶりに刺激をもらっております(笑)
黄色の話もそうですね。イメージの変化が顕著といいますか……。最初はいいイメージだったんですけど、そこまで悪い方向に行くものかと……(笑)
また文化によっても印象は真逆です。インドなどの仏教を重んじている国は黄色は位の高い方が身にまとう色だったかと思います(うろ覚えの情報ですが、確かそうだったかと……)。
次はゴッホやゴーギャンが出てくるかなと思います。続きも楽しんでいただけたら幸いです!
第7話 聖母マリアが纏う色-2への応援コメント
こんばんは。大学の講義を聞いているようで、とても面白いです!
私はピーテル・ブリューゲル(父)の絵が好きなのですが、彼が描いた「ネーデルラントのことわざ」を見て不思議に思っていたことがあります。
それは、赤い服を着た妻が夫に青いマントを被せている場面で、「赤は罪、青は不実を表し、つまり不実な妻が夫を騙しているという意味だ」と説明されている点についてです。
青は聖母マリアの色じゃないの? なぜ不実!? と思っていました。
ですが、冒頭で「大抵の色には裏表の意味がある」と解説してくださったので、そういうことなのかなと感じています。
高貴な色と卑しい色で、意味合いが違っていたのかもしれませんね。
青はまだこれから出てくる色ですし、他の色の解説を読むのも楽しみです(*´▽`*)
作者からの返信
鐘古こよみさん、こんばんは。素敵なコメントありがとうございます!
さすが、絵画にお詳しい……!(゚ロ゚*)
『ネーデルランドのことわざ』の、妻が夫に青いマントを被せるシーンを挙げて下さりありがとうございます。
そうですよね。青によいイメージを持っているとそのようにお考えになるのは当然のことと思います。
『色彩と西洋絵画』の「青」の項目では、これを解決することを書いていませんでしたので、ここで簡単に解説してみますね。
実は十四世紀半ばから末の辺りでは、青は「誠実な愛」を示していたのですが、丁度『ネーデルランドのことわざ』が書かれた十五~十六世紀辺りでは、「欺瞞」を示すようになっていったんです(ネーデルランドでは特にはっきりしていたのだとか)。その理由は「誠実の愛」を示そうとすれば示そうとするほど、嘘のように聞こえるからだそうです。
そのため、『ネーデルランドのことわざ』の妻が夫に青いマントを被せているのは、鐘古さんがおっしゃるように妻の不倫を表していることがいえるかと思います。
コメントで当作品の冒頭の部分に触れて下さいましたが、色は歴史の中で常に両方の意味を持ち合わせていました。そのため文化や歴史の流れによって、一方では悪い意味でも、もう一方では良い意味が存在しているので、時代背景と共に見てみるととても面白いかと思います。
こちらこそ、興味深いコメントを下さって嬉しかったです!
続きも楽しんでいただけますように(*ˊvˋ*)
あとがきへの応援コメント
面白かったです! 以前にルネサンス時代の画家が使った顔料について調べたことがあり、その関係で興味をもって読みはじめました。例に挙げられた絵画は有名なものが多いし、全然とっつきにくくないと思います。むしろ聖家族に3原色と4原色が使われていること等、新たな発見が多くてためになりました♪ またこういうのが読みたいです。
作者からの返信
橋本圭以さん、最後までお読み下さりありがとうございます!
「面白かった!」と言って頂き、じーんと感動し、書いて良かったなと改めて思いました。
橋本さんは絵画の顔料について調べたことがあったのですね。そういえば、橋本さんがお書きになっている『枝葉末節にこだわる〈西洋中世の日常生活〉』には、時折絵画が登場しますよね。絵画がお好きなのかなと思いながら、コメントなどを拝読しておりました。
>全然とっつきにくくないと思います。むしろ聖家族に3原色と4原色が使われていること等、新たな発見が多くてためになりました♪
とっつきやすい内容で安堵致しました(笑)
新発見があったのですね! 楽しんで頂けて私も嬉しいです。
最後になりますが、ここまで楽しんで読んで下さってありがとうございます。
そして、素敵なレビューもありがとうございました! 暫く、嬉しい余韻に浸りたいと思います(笑)
第30話 光を引き立てる色への応援コメント
マタイの召命、私も若者のほうがマタイではないかと思っています。どんな議論がされているかはよく知らなくて第一印象なんですが、カラヴァッジョは鑑賞者の注意を若者のほうに誘導しようとしている気がして。
作者からの返信
橋本圭以さん、コメントありがとうございます。
橋本さんも、若者がマタイとお考えなのですね! 私もそう思います。
カラヴァッジョのこの作品は、出世作です。彼の写実表現は当時としては生々しすぎたくらいで、強烈なインパクトをヨーロッパ中に与えたと言われています。私も詳しくは分からないのですが、各地に「カラヴァッジョスキ(カラヴァッジョ主義者)」を生むほどだったそうです。
この絵はキリストの方から光が向けられています。暗示的ですよね。そしてその光が向けられるところが、マタイがいるところ。
光を強調したり、目立たせたりすればするほど、背景は黒く、暗くなっていきました。これがカラヴァッジョの得意としたものなのですが、橋本さんが仰るように、光が向けられれている方向(若者の方)に、思わず目を向けてしまいますよね。
第1話 「手に入れやすい色」と「手に入れにくい色」への応援コメント
青が蛮族の身につける色で嫌われていたというのは意外です。ずっと高貴な色だったのかと。でも確かにローマ人は赤を身につけて描かれることが多いですよね。
作者からの返信
橋本圭以さん、コメントありがとうございます。
青はその昔、認識しずらかったことや手に入れにくかったことが重なり、良い色とは見られていなかったようです。今は「ロイヤル・ブルー」とあるように、イギリス王室の公式色になっているため、高貴な色の印象がありますよね。
あとがきへの応援コメント
とてもこまやかでわかりやすく纏められていると思いましたし、何気なく見ていた絵画のことで、改めて勉強になったことがたくさんあり、読み応えがありました。
家族や友人と美術館に名画を鑑賞しに行ったりするのも好きなので、興味深く拝読致しました。また、時間があるときに読み返したいと思います。
作者からの返信
中澤京華様、ここまで本当に沢山のコメントをありがとうございました!
絵画に対する考察、そして色に対する興味。本当にすばらしいです。
中澤様が書いて下さった一つひとつの感想を、じっくりとそして興味深く読ませて頂きました。この話を書いたのがもう5年以上前なので、中澤様の鋭い発見に対し的確な回答やお返事が出来たか定かではありませんが、コメントを頂いたことで、私は再び絵画と「色彩と西洋絵画」の読み直しの機会を得ることが出来ました。感謝申し上げます。
>改めて勉強になったことがたくさんあり、読み応えがありました。
このように言って頂けたこと。本当に嬉しいです。
そして絵画の鑑賞がお好きとのこと。今度美術館に行かれた際に、ここに書いたことが、ほんの少しでも楽しく絵画を理解する手助けになれば幸いです。
本当に、ありがとうございました!
第30話 光を引き立てる色への応援コメント
1808年、ナポレオンのフランス軍はスペインに侵攻して勃発したスペイン独立戦争の渦中で、ゴヤは戦争の悲惨さを暴き出した絵画をたくさん残していますよね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
1808年のゴヤの絵は、壮絶なものが多いですね。彼は1790年代に耳が聞こえなくなってそれ以来、より一層人々を観察するようになったようです。1800年に入ると多くの争いが各地で起こったことから、あのような絵が生まれたようです。武器を用いた戦いが如何に愚かであるか。それを彼は絵画を描くことで訴えたようにもみえます。
第24話 白い衣装を着た女性への応援コメント
中世の頃から白色には清らかさの象徴としてのイメージが強かったようですね。アングルの「ホメロス礼賛」で天使が白い衣装を纏っているのも印象的ですね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
白のイメージが「純粋」「無垢」だったからこそ、花嫁の衣装などにも使用されたのだと思います。白いウェディングドレスがヨーロッパで始まったのは、18世紀後半と言われており、日本では室町時代から婚礼の衣装として白無垢を着る習慣があったようです。
アングルの「ホメロス礼賛」の天使も、清らかなイメージを見る側に印象付けたかったのかもしれませんね。
第22話 フェルメール・ブルーへの応援コメント
フェルメールの「青衣の女」も「青いターバンの娘」も美しい絵ですが、美しい青色ウルトラマリンブルーの原料のラピスラズリを購入するために借金までしていたんですね。「水差しを持つ女」や「天秤を持つ女」、「ヴァージナルの前に坐る若い女」でも美しい青色が使われていますが、フェルメールが調合した青色には強い思い入れがあったのですね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
そうなのです。フェルメールはあの美しい青を作り出すために、借金をしていました。
それでも彼はあの青を追い求め、ついには「フェルメール・ブルー」という名が付けられます。その当時はあまり評価されませんでしたが、今では世界中に愛される作品になりました。
第17話 二分された緑のイメージ ~青春と愛 編~(part1)への応援コメント
緑がもたらすイメージは自然の木々や葉が象徴するように自然との結びつきが強く、心理的にも影響しているように思いました。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
そうですね。「緑」は自然のイメージがしやすいので、それを見ると当時のヨーロッパの人たちは「ああ、恋の季節がやってきたんだな」と思ったのかもしれません。
第13話 ルネサンスから現代への応援コメント
ターナーの絵画「光と色(ゲーテの理論)-洪水の後の朝-創世記を書くモーセ」にもゲーテの『色彩論』から影響を受けていたことがうかがわれますよね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
ウィリアム・ターナーの絵は、色彩の組み合わせが美しく、幻想的な雰囲気がありますね。中澤様が仰ったように「光と色(ゲーテの理論)-洪水の後の朝-創世記を書くモーセ」はゲーテの『色彩論』の影響を受けていることが伺えます。
その一方で「影と闇――洪水の日の夕べ」はゲーテの理論を完全に支持していると言えない、という意見が評論家の間であるようです。どうやらターナーは、ゲーテに対してその考えに共感しつつも、それに挑むような気持ちを持っていたようですが、真意は謎です。
第11話 中世ヨーロッパ-2への応援コメント
ジョットがスクロヴェーニ礼拝堂に描いたフレスコ絵画は西洋美術史上、有名ですが、聖書の物語を把握して描いたと言われています。キリストの生誕を描いた物語の中でユダが着ている黄色は中世ヨーロッパのキリスト教社会では忌み嫌われた差別色とされ、高貴で神聖な金色と区別されていたんですね…。
ヴァン・ダイクはルーベンスの弟子として肖像画が有名ですが、ルーベンス同様、貴族階級からの評価が高く、当時のヨーロッパのキリスト教社会の影響も受けていたように思いました。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
ジョットの絵は「金」と「黄」の違いがはっきりしています。イエスの後光が金で、彼に接吻するユダの服が「黄色」。ここでは二つの色が明確に違うことを意図して描かれていますよね。この作品を見ると、それらの色がどのように扱われていたのかが垣間見えるような気がします。
ヴァン・ダイクは英国の宮廷画家にもなっていたため、特に英国で大きな反響を呼び、また賞賛もされたとか。彼に肖像画を描かれたい人が多くいたんでしょうね。
第7話 聖母マリアが纏う色-2への応援コメント
ヤン・ファン・エイクは聖母子像をかなり多く描いていて、「宰相ニコラ・ロランの聖母子」と「ファン・デル・パーレの聖母子」は代表作ですが、聖母マリアは赤いマントを纏っていて、インパクトがありますよね。
カルロ・クリヴェッリの「ろうそくの聖母」は祭壇の装飾が豪華なのも印象的ですね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
ヤン・ファン・エイクの作品は、仰る通り聖母子像が多いですね。それも彼の場合は赤いマントを纏っているのが印象的です。私が取り上げたものは、青いマントを羽織っている聖母マリアが多かったと思いますが、ヤン・ファン・エイクの配色は逆です。時代や土地によって色の価値観が違っていたのかもしれませんが、時を経ても聖母マリアの服の色が「赤」と「青」によって構成されているものが多いのが興味深いです。
「ろうそくの聖母」は赤い服を着た聖母ですね。確かに、彼女周りにあるものはどれも豪奢ですね。宝石などを付けていないマリアをより引き立てようとしたのかもしれません。
第6話 聖母マリアが纏う赤-1への応援コメント
ファブリ世界名画集を引っ張り出してきて、拝読しています。
ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルの代表作「ルイ13世の誓い」で描かれている聖母マリアも赤色の衣服に青いマントを羽織っていますね。
名画を鑑賞しながら、拝読すると、より味わい深く、歴史の勉強にもなりますよね。
作者からの返信
中澤京華様、コメントありがとうございます。
画集を観賞しながら読んで頂いているとのこと。文章を書いた側としては少々緊張しておりますが、真剣に読んで下さりとても嬉しく思います!
私が挙げた作品以外でも、聖母マリアの赤と青の組み合わせを見つけて下さったようですね! 本当に多くの作品で見られる配色なので、面白いなと思います。
あとがきへの応援コメント
こんにちは。
完結おつかれさまでした!
これまで色について素人ながらに考えることはあったのですが、このお話で新しい知識・考えに触れ、自分の考えを深めることができました。
絵画も好きですので、よく知った作品を色の観点から見直すのも楽しい作業でした。
ところで三原色のあたりでコメントすべきところを書きそびれてしまったのですが、私は、人間は青と赤の二色に特別大きい価値を見出しているのではないかと思っています。
というのも、日本語でそのまま形容詞になるのはこの二色に白・黒を加えた四色だけ、のようなのです。(例えば黄であれば、「黄い」という言葉はなく「黄色い」と言わなければならない)。
そうすると、前話の、「必要な色を認識する能力が発達する」というお話を伺って、赤はなんとなく分かるけど(血や火の色とか)、青はなぜ??と疑問に思いました。
勝手に出した答えは、青は空と海の色だから。そして、赤も血ではなく、朝夕の太陽の色だから。とすると人間は、原始の頃から、自然の美しさを認識することを生きるための必要条件としていたのかなあ、なんて似非科学的な妄想をしてしまいました。
作者からの返信
久里 琳様、最後までお読み下さり有難うございます。
応援コメントへのお返事が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
色や絵画に興味がある方からそのように言って頂けてとても嬉しいです!
日本語で形容詞になる色については「日本語」ということから、それを第一言語とする日本人に当てはまることなのかもしれませんが、仰るように何か特別なものとして捉えているのかもしれません。
赤・青・白・黒……。私の考えですがこれらは自然の中に身近にありつつも、人が簡単に操作できるものではないものが並んでいるように思います。
青なら空(海)で、天候のこと。
赤は火。
白は光。
黒は闇。
という具合でしょうか。
考えたことがなかったことだったのこんなことしか言えなくてすみません。ただそういうことについて書き記した本をどこかで読んだ気がするので、ちょっと調べてみたいな、なんて思いました(笑)
三原色の項目を読まれて、そのように考えて下さったのですね!
久里様の「自然の美しさと認識することを生きるための必要条件としていたのではないか」という考え方は面白いですし、私自身も似たようなことを考えたことがあります。
その考え方からすると、生き物たちは「必要な色を認識する能力が発達してきた」わけですが、人は少し違うと言えるかもしれません。
確かに色んな種類の色を見分けることが出来るのは、人の世界でも重宝します。形が似たようなリンゴと梨を目の前に置かれて、私たちは色で瞬時に判断することが出来ます。
しかし犬や猫はそうはいきません。その代わり彼らは嗅覚が優れています。つまり生き物たちは、それぞれの特性に合った能力を備えられているというわけですね。
しかし空を見て「美しい」と思う感情は、私たちにそういう機能が組み込まれているからです。だったら、どうしてそれがあるのでしょう。
私たちが色を認識できることについて「何故」を深めていくと、「何故人は生きているのか」に通じるものが考えとして出てくるような気が致します。
久里様の面白い着眼点から、私も想像の羽を羽ばたかせてみました。長くなってすみません(笑)
この作品から色について深く考えて下さってありがとうございました。
私も素敵なコメントを頂けて楽しかったです!
第37話 青と黄色の補色関係への応援コメント
こんにちは。
「夜が人を受け入れるような、そんな柔らかさ」という感じ方、いいですね。
作者からの返信
久里 琳様、こんばんは。
コメントを下さり、ありがとうございます。
ゴッホの絵の表現について、気に入って下さり嬉しいです!
彼が描いた、夜の絵の「優しさ」が伝わって良かったなと思います。
第37話 青と黄色の補色関係への応援コメント
いけない……星月夜と聞くと、FGO(ゲーム)を思い出してしまう……!!!
作者からの返信
肥前ロンズ様、いつもお読み下さりありがとうございます!
「星月夜」という言葉が、ゲームに出てくるのですね!
私はFGO(Fateのことですよね……?)をしたことがないので分かりませんが、何かの技名とかなのでしょうか……⁉
第26話 無原罪の御宿り-2への応援コメント
こんにちは。
「無原罪の御宿り」は好きなテーマで、特にムリーリョの絵から白い衣装の印象が濃いですが、最初から白ではなかったんですね。
ラファエロの聖母子が赤と青で印象づけられるのと好対照だと思っていました。。。
作者からの返信
久里 琳様、こんにちは。コメントありがとうございます。
「無原罪の御宿り」のテーマがお好きなのですね! マリア信仰が盛んなスペインの人たちは、このテーマの中にある癒されるようなマリアが人気なのだそうです。優しい雰囲気が漂い、配色もとても綺麗なのが特徴ですよね。
ムリーリョの「無原罪の御宿り」が多分1番人気なのだと思いますが、このテーマを題材に描かれた絵画の年代を序列してみると、赤と青の服を纏ったマリアが先なんです。本文中にも私の考えを述べておりますが、補足すると「神々しいマリア」と「癒しのマリア」を区別するために、後からこのテーマのマリアは白い服を着るようになったのだと思います。
色が持っている印象から、無垢な少女の姿をしたマリアを表現するのに、「白」がぴったりだったのかなと思います。
第19話 二分された緑のイメージ ~醜い色 編~への応援コメント
こんにちは。
色談義を興味深く読ませていただいています。
入手しにくさ、高価か否か、から論ずる視点が面白いと思いました。
文化によって色の評価・好みが違うところもありますので、東西で比べてみるのも面白いかもしれませんね。あるいは、全人類に共通の色の価値観が(もしあれば)見えてくるかもしれません。
作者からの返信
久里 琳様、コメントありがとうございます。
色は複雑です。様々な観点から違いを見ることが出来ますし、仰る通り文化によってもその価値が変わります。
ここでは西洋絵画で使われている色について、科学的観点や時代背景を交えて考察しているので、ヨーロッパの考えが中心に掲載されています。ただこれを執筆するにあたり、色々調べたところ、アジア圏や他の地域と比べるとやはり色はそれぞれ違う価値を持っているようです。
それでも不思議なことに、世界共通で好まれている色が存在します。もう少し先まで読んで頂けると、その色が何なのかお分かり頂けるかと思います。
続きも楽しんで頂けると、幸いです。
編集済
第25話 無原罪の御宿り-1への応援コメント
エル・グレコ……
『サラディナーサ』という少女漫画で出てきたのを思い出しました。
追伸
サラディナーサは主人公の名前で、海賊の惣領やってる女の子です。
で、婚約者の育ての親に身の回りの整理をしてもらっていたのがエル・グレコでした(史実と物語が混合したお話です)
エル・グレコはのちにサラディナーサの絵姿を描いたりスパイっぽいことしたりしてます。わりとレギュラーです。
作者からの返信
肥前ロンズ様、コメントありがとうございます。
「サラディナーサ」という少女漫画、はじめてお聞きしました。
エル・グレコの作品自体、別の作品(小説や漫画)で出会うことが珍しいです(と、私が勝手に思っているだけかもしれませんが)。
ゴッホやアルフォンス・ミュシャなど、現代でも人気の作品はどこかで触れたりすることはあるのですが……。
エル・グレコの作品、「サラディナーサ」の作中でどんな風に登場していたのでしょうね。
編集済
第22話 フェルメール・ブルーへの応援コメント
>1882年のオークションで出された際は1ポンド以下で売却
ええええええええええええええ!!!!?
なんでそんな酷い値段付けられたんです!?
追伸
ああなるほど、わかります。
大学で仏教学とった際に、似たような話を聞いたことあります。
そうかー……でもラピスラズリなのに!! ラピスラズリ!!! なのに!!!!
作者からの返信
肥前ロンズ様、コメントをありがとうございます!
わーーー! すごい驚かれましたね‼
現代のお金に換算するには少々難しいのですが、一般人が普通に買える値段であることは確かです。
昔、といったらとっても大雑把な言い方になってしまうのですが、絵画の需要は宗教画や肖像画に特化されていたんですね。
その一方で、生活に根差したような作品と言うのは中々売れなかったんです。また、フェルメールの名もそれほど売れてはいなかったので、苦労して描いた作品であっても当時は評価されなかったため、格安で売られることになったのだと思います。
編集済
第19話 二分された緑のイメージ ~醜い色 編~への応援コメント
緑の目には魔性がやどるという発想も、ここからなのでしょうか。
ヨーロッパの人はすぐ色を悪いイメージに結びつけるなーもー。
東洋人もそんな風にあるのでしょうか。正直悪い色って黒しか思いつかないです(・ω・)黒歴史とか黒社会とか
追伸
なるほどー、ヨーロッパの人の見る色が少ないって納得です。
日本古来の色って、もっと色々ありますものね。浅葱色とか、東雲色とか。
やっぱり宗教と色は関係が深そうです……
ちなみに十二冠の紫ですが、実は元ネタとなる中国では最初はあんましよろしくない色だったと本で読んだことがあります。
元々は五行思想の中でも黄色が一番偉い色で、帝の色だったのです。(恐らく天皇の色は元々もそうではないかと。紫衣事件なるものもありますが)
紫は間色と言って五行思想の朱と青が混ざった色でしたので、あまり高貴な色ではありませんでした。
なので「朱を奪う紫」なることわざがあるのです(正しい赤より紫が人気になる、転じて邪道が正道にとって変わる)
……人様の小説で知識ひけらかすのは宜しくないですね。ごめんなさい。
自分も色の歴史で一本小説書いたので、ついテンション上がってしまいました……
作者からの返信
肥前ロンズ様、コメントありがとうございます。
>緑の目には魔性がやどるという発想も、ここからなのでしょうか。
もしかしたらそうかもしれません。
確かに、ヨーロッパの方は色に対して「良いイメージ」を付ける一方で、「悪いイメージ」を付けるのも得意なようですね(笑)
これはあくまで私の想像ですが、日本人とヨーロッパ人では色の見え方が違うので、それが一つの要因になっているのではないかなと思います。
私たち日本人は虹を「七色」と認識しますが、ヨーロッパの方は「五色」と数少なく見えるようです。また、色の見え方も私たち日本人とは違うようです。
もしかしたら、こういった色の見え方の違いで、「色」に対する文化も変わっているのかもしれません。もちろん気候などの環境や文化が違うことも影響しているとは思います。
日本は、そうですね。聖徳太子の時代には、冠位十二階という官僚の等級を定めたものがあり、それを色と飾りによって示したことがあります。初めは紫色が一番上だったのですが、時代を経、天皇が変わるにつれ、最上の色が変化していきます。
昨年、平成から令和に代わる際、確か天皇がお召しになった袍(ほう)という服の色が、黄櫨染(こうろぜん)だったと思うのですが、それは天皇しか着ることのできない禁色と定められているようです。
日本は、もともと一神教ではく八百万の神を大切にしてきているので、一つのものを特別に「良い」としない代わりに、一つのものを「悪い」ものと決めつけることもなかったのかもしれません。
確かに、黒には悪いイメージはありますね(笑)
ファッションなどでは好まれることはありますが、どこの国の人も「黒」に対して恐れを抱いているのかもしれません。
第14話 黄色の心理学的意味と力から、画家の「心」を見る-1への応援コメント
幸せの黄色はほんとだった……
作者からの返信
肥前ロンズ様、コメントありがとうございます。
心理学的には、そのように言われております。
編集済
第10話 中世ヨーロッパ-1への応援コメント
>ヨーロッパ社会からユダヤ人を追い出すために、「黄色」という目印をつけた。
ナチ強制収容所のバッジもそうでしたね。
中世だとイスラム教も含まれてたかな……いつ頃のことか忘れちゃったけど……。
私が読んだ本では逆に、「ユダが最後の晩餐で黄色の服を着てたから良くない色になった」みたいな文章が載ってました。どっちが先なんだろ?
作者からの返信
肥前ロンズ様、コメントありがとうございます!
ユダヤ人を迫害する際には、そのカラーが使われていました。
中世においてイスラム教がどうであったかについては、私も分からないです……すみません!
「ユダが最後の晩餐で黄色の服を着てたから良くない色になった」と仰って下さいましたが、これは聖書を読んでみないと分からないかもしれません。色についての記述があるかどうかは分かりませんが……。
ちなみに、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に描かれているユダは、黄色の服を着ていません(修復されたとはいえ、色が分かりにくい絵ですが)。事実が先なのか、色の考え方が先なのか……確かに分からないですね。
折角質問して頂いたのに、不確かな回答ばかりですみません(-_-;)
*追記
コメントのお返事を書いた後上手く送信されなかったので、同じような内容をもう一度更新いたしました。もし、同じような内容が二つ重なっていたりしましたら、こちらの不具合かと思われます。申し訳ありません。
第4話 権力者の色-1への応援コメント
絵と色…切り離せない関係ですよね。クロッキーや水墨画とかでさえも色がついていますから、とても興味深い内容でした。
充実した時間を過ごせました。
続きも気になります。
作者からの返信
水;雨様、コメントありがとうございます。
「興味深い」「充実した時間だった」と言って頂き、とても嬉しいです。内容はまだ始まったばかりなので、更新は遅いですが、是非続きも楽しんで頂けたら幸いです。
編集済
あとがきへの応援コメント
絵と色の関係って面白そうだなと気軽に読みに来たら、ここまで濃い内容だとは......。最後の方は哲学ですね。色が存在するのは見る側がいて認識されてはじめて成り立つんだなと。日常に普通にあるからこそ見過ごしそうな部分に気づかされました。そしてそれを再現する画家の感覚の鋭さにも改めて凄さを感じました。おおざっぱなイメージしかなかったものに焦点を当てて解いていく楽しさがありました。
言葉のエッセイもそうですが、彩霞さんは題材を徹底的に調べられて、それを分かりやすく伝えるのにとても長けておられますね。本作も勉強になりました。ありがとうございます。
追記
すみません、書き間違えました。直しておきましたm(__)m
作者からの返信
柊圭介さん、コメントありがとうございます。
「西洋絵画」というとちょっとハードルが高い感じに捉えられることもあるのですが、気軽に来てくださってよかったです。
また、「濃い内容」と言っていただき嬉しく思います。私が言うのもなんですが、結構面白い話だと思うので、色について楽しみつつ考えを深めてもらえて作者冥利に尽きます。
>そしてそれを再現する画家の感覚の鋭さにも改めて凄さを感じました。
そうですね。絵のうまさ(=再現度)もありますが、使っている色使いにも意味があると思うと、より一層すごいと思いますよね。
>おおざっぱなイメージしかなかったものに焦点を当てて解いていく楽しさがありました。
それはよかったです!
>言葉のエッセイもそうですが、~
お褒めいただき恐縮です。照れますが、喜びで小躍りしたくなりました(笑)
いい所を見つけていただき、励みになりました。感謝です。
こちらこそ、最後まで読んでいただき、また素敵なレビューを書いてくださってありがとうございます。
*追記へのお返事*
そうだったのですね! かしこまりました(*´▽`)ノ