101ページ目…ユニークスキル

「DRADRAAAAAA!!」


 人を咥えたまま叫んでんじゃね~よ!

 と、こころの中でツッコミを入れつつも僕は敵を


◆◇◆◇◆◇◆


 種族:ブラックダイアドラゴン

 Lv:246/350

 HP:18750/18750 MP:12400/13500 SP:16800/16800

 攻撃力:5980 防御:3450 魔法力:6230 素早さ:1480

 技能スキル:〖スキル:竜の吐息ドラゴンブレス〗〖スキル:竜爪ドラゴン・クロー〗〖スキル:暗黒の爪ダークネス・クロー〗〖スキル:竜の尻尾ドラゴンテイル〗〖スキル:竜の牙ドラゴンファング〗〖スキル:飛行〗〖魔法:暴風雨ストーム〗〖魔法:蜃気楼ミラージュ〗〖スキル:忍び足〗〖念話〗


 称号:〖闇の暴君〗〖暗殺者〗〖策士〗


◆◇◆◇◆◇◆


 次の瞬間、一瞬のうちに、〖完壁模倣パーフェクト・コピー〗がコピー出来るスキルを僕の物にした。

 うわ…HP、MP、SP…全部、1万超えてるじゃん…しかも、攻撃力が約6000って…あ、ありえね~。

 って、そんなのに噛まれた上に心臓まで潰されて良く生きてるのか…ってか、やはり壊された様でレオから生命反応が感じられない。


 先生の言う通り、レオは死んでしまった様だ…。

 しかし、攻撃力6000近くもあるとレオの防御力でも紙みたいに容易たやすく貫くのだろうか…。

 そこまで考えていると、また頭の中で『ピキッ!』と、何かヒビが入った様な音が聞こえた。

 

すると、昔、じぃちゃんの言っていた事を思い出した…。

 じぃちゃん曰く、ドラゴンの牙は、全てを穿うがつ…だ。


 それが本当だとすると、ドラゴンの牙には絶対破壊の能力が付加されていると言う事…噛まれたら最後、防具は無意味…と言う事になる。

 そりゃ…レオを貫いて、僕まで刺さる訳だ…と、何故か普通に納得する。


 ここまで考えて、僕はある事に気が付く…そう、僕は今、ドラゴンに喰われ掛けてると言う事だ。


「さてと、そろそろ抜け出すか…。」


 そう言うと、僕は〖〗を解いた。

 すると、今まで封じられていた一部の力が解放される。


 何て事はない…僕が助かったのは僕が未だに魔王化…デビルスライムのままだったからだ。

 そして、プリンが闘気剣オーラブレードやらを使えたのも同様…プリンが手に入れた〖スキル:分裂〗による物…。

 ならば、僕とプリンが再び融合すれば、本来の力を取り戻す事が出来る。


 それに、僕のチート…ユニークスキル〖究極進化〗により手に入れた〖超高速回復〗…コレにより、胸に穴が空いてる物の、すでにHPはフル回復している…。


 僕は、右手の親指と中指を擦り合わせて、音を鳴らす。


『パチンッ!』


 ただの変哲もない指パッチン…しかし、それは合図でしかない。

 僕のもう一つのユニークスキル…〖森羅万象しんらばんしょう〗を発動させたのだ。


 森羅万象…この世に存在する全ての物や現象

 即ち、僕の力の及ぶ範囲内の全ての事象を、意のままに操る事が出来るチートスキル。

 もっとも、それほど広い範囲を支配出来る訳ではない…が、それでも僕の認識下…と言うか、支配下にある空間なら無敵と言えるスキルである。


 そして僕が起こした現象…それは、ドラゴンの牙をへし折り、地面に降りる事だった…。

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