第43節・ベルファの戦い


 東門から港に向かう通りをメフィル軍の一部隊が進軍していた。

本来ならば既に港に到着し、制圧している筈であったのだが予想外に反大公軍の動きが早く横槍を入れられてしまった。

どうにか反大公軍を撃退し、進路を確保できたため遅れを取り戻そうと大急ぎで進軍しているのだ。


「走れ、走れ!! 反大公軍よりも先に港を制圧するのだ!!」


 馬上にいる騎士がそう大声で号令を掛けると兵士たちの進軍速度が速まる。

そしてあと少しで港だというところである物に気が付いた。


「前方!! バリケードです!!」


 並走していた騎兵が前方を指さすと騎士は「クルギスの兵か!! 小癪な真似を!!」と怒鳴る。


「突破しろ!! あの程度のバリケード、容易く破壊できる!!」


 そう言うと騎兵たちが先行して突撃を開始する。

するとバリケードの裏側から矢が飛んでくるが矢は疎らで騎兵には掠りもしない。


「ほれ見たことか!! 奴らに戦う意志など……」


 直後、轟音が鳴り響いた。

バリケードの方から何かが放たれ、先行していた騎兵が吹き飛ぶ。

慌てて馬を停め、兵士たちも急停止すると身構えた。

バリケードの隙間から見えるもの。

それは黒い鉄の大きな筒であった。


「ま、まさか……あれは……!?」


 騎士が「下がれ!!」と指示を出す前に再び砲が火を噴く。

そして十数人の兵士に鋼鉄の砲弾が直撃し、千切れて吹き飛ぶのであった。


※※※


 大砲が火を噴くたびに敵兵が吹き飛ぶのを建物の屋根の上から見ていたクレスは「なかなかえげつない武器じゃのぉ」と感心するように頷いた。

巨大な鉄の塊が発射されているのだ。

それが直撃した兵士はミンチになるし、直撃しなくても衝撃波で吹き飛ばされてしまう。

完全に敵の勢いを削ぐことに成功したが流石はメフィル家の兵、既に態勢を立て直しつつある。

大砲の砲撃を受けながらも弓で応戦を始め、じわじわと前進をしてきている。


(まあ、これは予想通りじゃの)


 大砲とバリケードだけで敵を喰いとめられるなど最初から思ってはいない。

あれは敵の動きを止める足止め。

そして本命は……。


「儂らということじゃ!!」


 建物の屋根の上には何人もの弓兵が潜んでいる。

もう少し敵が近づいて来たら上から攻撃を仕掛ける予定だ。


「忍び娘! 儂は一度始めたら止められん!! 分かっておろうな!」


 屋根の端の方で隠れていたユキノに声を掛けると彼女は頷く。

敵には頭上からの攻撃を加え、混乱を引き起こした後一気に敵の指揮官を叩くのだ。


「一つ言っておくが我が主様はお主が死ぬことを望んでおらぬ。もし馬鹿な考えを持ってこの場にいるのであれば今すぐにこの場を去れ」


 昨日の一件からずっとユキノは思い詰めたような雰囲気を放っている。

もし贖罪としてこの戦いで死のうと考えているならば引っ叩いてやらねばならない。

自分勝手な行動で主様を悲しませるのであれば敵に殺される前に自分がかみ殺してやる。

そう思っているのだ。


「━━ご安心を。先ほどミリ様と誓いました。この戦では死なないと」


「……ならば良い。こう見えて儂はお主らのことを気に入っている。だから、その、なんだ……。どうにもならないほど困ったときは相談に乗ってやる」


 頬を掻きながらそう言うとユキノが微笑んだ。

そして「成程、ご老体の知恵というのはありがたいものですからね」と言う。


「お主ら最近儂の年齢ネタで攻めるの流行っておるのか?」


 半目で睨みつけるとユキノが「はて? 何のことでしょうか?」と惚けた。

その直後弓兵の一人が「敵が予定の場所に来ます!!」と報告してくる。


「さあて、やってやるかのぉ!!」


 指を鳴らし、肩を回すと手を天に向かって振り上げる。


「晴天轟雷!! 雷竜王の恐ろしさ、思い出すが良いわ!!」


 手を振り下ろすのと同時に空より雷が降り注ぎ、敵兵を焼き払うのであった。


※※※


(な、なんだ!?)


 部隊を指揮していた騎士は突然のことに動揺した。

突如空より雷が降り前方の味方を焼き払った。

それから少し遅れて大通りに並ぶ家屋の屋根から敵の伏兵が現れ矢の雨を降り注がせ始めたのだ。


「ま、待ち伏せです!! 敵の弓兵と……恐らく魔術師が!!」


「そんなことは見ればわかる!!」


 不味い。

非常に不味い。

完全に部隊の動きが止まってしまった。

これでは袋叩きにあってしまう。


(強引にでも突破するしかあるまいか!!)


 今後退を指示すればかえって混乱を招いてしまう。

ならば多少の被害を覚悟であのバリケードを突破するしかないだろう。

そう判断し突撃の命令を出そうとした瞬間、何かが空から降ってきた。

それは黒だ。

黒い衣服を身に纏った女。

それが突如部隊の真ん中に飛び降り、駆け出すと兵士の間をすり抜けて一気に此方に向かって来る。


「と、止めろ!!」


 向かって来る女に対して槍兵たちが槍を構えるが女はスライディングをすると兵士たちの股下を潜った。

そしてそのまま兵士たちの背後に抜けると一気に此方に向かって跳躍する。


「この動き……忍びか……!?」


 咄嗟に剣を構えようとするがそれよりも早く女が苦無を投げつけてくる。

苦無は剣を持つ右手に直撃し、剣を落としてしまった。

落とした剣に一瞬目を奪われ、直ぐに女の方を視線を戻した瞬間━━。


「……おのれ!!」


 女が体当たりするように此方に飛びかかり、首に苦無が突き刺さる。

そして女は体重を掛けて苦無を首に更に押し込むとそのまま首を引き千切るように斬るのであった。


※※※


「見ろ! メフィルの軍が大混乱に陥っているぞ!!」


 バリケードの裏から攻撃を行っていた民兵がメフィル軍の陣形が崩壊するのを見て指さした。

民兵もクルギス家の兵士も「おお!!」と歓喜の声をあげ拳を振り上げる。


(流石はユキノ殿とクレス殿ですな!!)


 バリケードの裏で民兵の指揮をしていたヘンリーは満足げに頷くと直ぐに「敵に追撃を!! 態勢を立て直す前に徹底的に叩くのです!!」と指示を出した。

それにより兵士たちは再び大砲を放ち、矢を敵の頭上に降り注がせる。


 敵の指揮官を早々に仕留めたためメフィルの軍は潰走寸前まで追い込まれている。

このまま一気に叩くべきだろう。


 民兵と共に砲弾を運ぶと大砲に装填し放つ。

大砲が轟音を放つたび敵兵が吹き飛び、そしてそれに追い打ちを掛けるかのように稲妻が落ちていく。

あまりに一方的な光景にメフィルの兵士が少し哀れに思えるがこれは戦だ。

致し方ないと割り切り再び大砲を放つ。


(さて、此方は上々。あちらはどうなっていますかな……?)


 砲弾を運びながら西の方を見る。

あちらにはリーシェやロイ、そしてミリが居る。

北側のバリケードは完全には構築できなかったため白兵戦に長けた彼女たちが担当することになったのだ。


(反大公軍を説得できればいいんですがね……)


 正直反大公軍を説得できるかは怪しい。

北門には反大公軍に通じていた兵士がおり、そいつが門を開けたため反大公軍が町になだれ込めたと聞く。

つまり反大公軍も連合軍と同じくクルギス伯爵との約束を守るつもりは無く、最初から町の制圧を企んでいたのだ。

恐らくシェードラン辺境伯軍以外の部隊と接触した場合、問答無用で攻撃を仕掛けられるだろう。


「ルナミア様にお会いで来ることを祈るしかありませんね」


 そう呟くと何度目かの大砲を放つのであった。


※※※


 北門から港に続く大通りに私たちはいた。

通りをバリケードで完全には防げなかったため、バリケードの隙間に部隊を配置し敵が現れるのを待っている。

既に東門側では戦いが始まっているらしく先ほどから大砲と思わる轟音とクレスの稲妻の音が聞こえてきていた。


「部隊は全て配置が終わった。あとは向かって来る敵の数が少ないことを祈るばかりだな」


 隣にいたドーウェン卿の言葉に私は頷くと建物の屋根の上にいるミリに手を振った。

すると彼女は首を横に振り、まだ反大公軍が来ていないことを知らせてくれる。


「今できることはやりました。あとは全力を尽くすだけ」


 そう言うとドーウェン卿は感心したように頷く。


「落ち着いているな。怖くは無いのかね?」


「怖いですよ。戦いはいつも怖い。でも戦いよりももっと怖いことがあるから私は頑張る」


「戦いよりも怖いこととは?」


 私は港の方を見た。

停泊している船には戦えない人々が逃げ込んでいる。

もし私たちが負けたら彼らがどうなるのかは明白だろう。


「守りたい人たちを守れないこと」


 私の言葉にドーウェン卿は「青いな」と笑う。


「だが悪くない言葉だ。私もかつては弱きものを守るのだとそれなりの志を持っていた。だが年を取るにつれ守りたいものが民から己の地位に変わった。エルフやドワーフ、ゼダ人の弾圧にも加担した。私には君たちの青さが輝いて見えるのと同時に危うく見えるよ」


 ドーウェン卿はそう言うと苦笑し、兜を被った。


「だがそうだな、今はこう思っている。民の為に戦うというのは……悪くないな」


 私は無言で頷くと正面を向く。

すると屋根の上からミリが「来たわよ!!」と大声で敵の襲来を知らせ、兵士たちが武器を構える。


「━━まず私が話します」


「分かった。だが気を付けるがよい。反大公軍、メフィルよりはマシ程度に考えていたほうがいいかもしれん」


 私はリントヴルムを握りしめバリケードの前に出る。

その時に部隊の最前列にいるロイと目が合い、互いに力強く頷き合う。


(さあ、ここからが本番……!!)


 覚悟を決め、槍を地面に突き立てると向かって来る反大公軍の軍勢に向かってこう叫ぶのであった。


「止まりなさい!!」


※※※


 リーシェがバリケードの前に出るのを見るとミリは屋根の上に潜んでいた民兵やクルギス家の弓兵に姿勢を低くするように指示を出した。


「まったく、無茶をするわね……」


 大軍を前に単身飛び出したのだ。

敵が止まらなかったら跳ねられてしまうだろう。

とんでもない勇気というかなんというか……。


(まあ、あの子はそういう子よね)


 リーシェは普段はボーっとしているように見えるが実際は芯の強い少女だ。

あの豪胆さは間違いなく姉譲りだと思っている。


「……敵が止まるぞ」


 隣にいたエルフの男性が小声でつぶやくとそっと通りの様子を伺う。


 反大公軍はリーシェの前で止まり、他の騎士よりも上等な鎧を着た騎士が前に出てきた。

恐らくあれは部隊を指揮している貴族だろう。


「女、しかもゼダ人風情が我が軍の行軍を止めるとはどういうつもりだ!!」


「民を戦いに巻き込まないためです! この先にはまだ多くの民が残っている。貴方たちは民を戦に巻き込み殺すつもりですか!!」


「我らは大義の為に戦っている。ならば多少の犠牲は致し方あるまい!!」


「大義? これが? クルギス伯爵との約束を破り、民を犠牲にすることが大義だって言うのですか!!」


「その通りだ! 我らはレクター大公の悪政と戦うために集った義士だ!! 正義は我らにあり!! むしろ我らに町を支配されることを喜ぶべきだ!!」


 「好きかって言いやがって!!」とエルフの若者が立ち上がろうとしたため慌てて「堪えて!」と止めた。

攻撃は敵が仕掛けてから。

そうリーシェは言っていた。

彼らの気持ちはわかるが敵が仕掛けてこない以上、此方は堪えるしかない。


「……それは誰の為の大義ですか!! ルナミア・シェードランはこのことを了承していると!?」


「なぜそれを貴様に言わねばならぬ! 貴様、大方クルギスに雇われた傭兵か何かであろう? ならば今からでも遅くない。我らの側につけ! 腕が立つならバードン伯爵は雇ってくれるぞ?」


 リーシェは沈黙した。

それにより通りに重苦しい空気が流れる。

そして彼女は槍を石突で思いっきり地面を突き、カーンと言った音を響かせると大きく息を吸った。


「私はリーシェ・シェードラン!! シェードラン辺境伯家、ルナミア・シェードランの義妹!! 今すぐにルナミアを私の前に連れてきなさい。それまでは一兵たりとも通しません!!」


 リーシェの名乗りに反大公軍が動揺する。

相手は傭兵だと思っていたらルナミア・シェードランの義妹だと名乗ったのだ。

もし本当ならリーシェに刃を向けるというのはシェードラン辺境伯家に刃を向けるのと同じだ。

反大公軍の兵士たちは「どうする?」と躊躇うが貴族が「ふざけた事を!!」と怒鳴った。


「リーシェ・シェードランがこのような場所にいるはずが無い!! 貴様ッ貴族を名乗るとは不届き千万!! この手で叩き斬ってくれるわッ!!」


 貴族が剣を抜き、反大公軍の兵士たちも再度武器を構えた。

それに合わせてリーシェの背後にいる兵士たちも構え、互いに睨み合う。


「……私の義姉は昔からこう言っていました。言ってわからない奴には鉄拳制裁」


 リーシェは純白の槍を構え、その先端を騎士に向ける。


「寄らば斬る!! 斬られる覚悟のある人だけ来なさい!!」


「小癪な! やれ!!」


 貴族が号令を出すと反大公軍が一斉に突撃を開始し、後方にいる弓兵隊が矢を放ち始めた。

リーシェが降って来た矢を槍で斬り払うと私は「今よっ!!」と合図を出し立ち上がる。

そして屋根に潜んでいた味方の弓兵と共に矢を放ち、敵に頭上から奇襲を加えた。


 上から突然の攻撃を受けた反大公軍は動揺し、動きが鈍る。

その隙を突いてリーシェとロイが敵に切り込み、それぞれ敵兵を数人斬り殺した。

それにより更に敵は動揺し、突撃は完全に止まってしまう。


 私は上から矢を放ち、馬に乗っている騎士を優先的に狙った。

私たちの基本的な作戦はまず頭を潰す事だ。

指揮をする者を失えば軍は潰走する。

数で劣る私たちが勝つには敵の指揮系統を叩き、敵軍の士気を下げるしかない。


 馬上の騎士を次々と射抜くと敵の弓兵隊が此方に向かって反撃を開始した。

何人かが矢を受け倒れたがこちらも即座に反撃を行う。


「地の利はこっちにあるわ! 怯まず撃ち続けて!!」


 こちらの攻撃に合わせてリーシェたちも動いてくれている。

戦いの主導権を敵に握らせてはいけない。

そう思いながら弦を引き、敵を一人、また一人と倒していく。


 ロイが最前列にいた騎士を斬り殺した。

それにより敵兵の陣形が崩れ、先程の貴族が私の射線に入る。

私はスッと息を吸い、貴族を狙って弓を構えると━━。


「━━仕掛けた方が悪いんだからね」


 矢を放つのであった。


※※※


 ミクローシュは東門に陣取りながら町の地図を眺め、眉を顰めていた。

指で地図に書いてある通りをなぞり「ここはヨシ」と呟いていく。

そして東門から港に通じる大通りを指差すと「遅い!」と苛立たし気に言う。


「港は一番重要な場所でしょう!! マルジロは何をしているの!!」


 地図を丸め、そう怒鳴ると近くにいた騎士が「その……」と目を泳がせながら口を開く。


「クルギス家の兵と民兵の待ち伏せに会いまして……。奴らバリケードを構築して大砲や高位の魔術で攻撃をしてきているのです。マルジロ様は奇襲を受けた際に討ち死にを……」


 「大砲に高位の魔法?」と眉を顰めた。

海洋交易が盛んなクルギス家ならば最新兵器の大砲を所有していてもおかしくはない。

だがクルギス家に高位の魔術を使える魔術師は居なかったはずだ。

それにバリケードを築き民兵と協力して待ち伏せ。

士気も質も低いクルギス軍にしては随分と戦術的に動く。


(誰かが入れ知恵をしている? まさか反大公軍かしら?)


 いや、それはない。

反大公軍もクルギス軍を攻撃している。

どうやら奴らも此方と同じことを考えていたらしい。

お陰様で町の中で大乱戦だ。


「マルジロが死んでいるなら今指揮を執っているのはあの冴えない副官かしら? じゃあこの体たらくも仕方ないわね。それはそれとして……」


 報告した騎士を睨みつけると片手で首を絞め、持ち上げる。


「情報は鮮度が命っていつも言っているでしょうがァ!! こんな大事な報告をなんで今更するんだァ!? アァッ!?」


「も、もうしわげ……ございまぜ……ん! ご、ご気分を害するがとおぼいまじで……!!」


「馬鹿かお前はァ!! 逆に気分を害したわァッ!!」


 必死にもがく騎士を片手で振り回して投げ飛ばす。

騎士は近くの民家のドアに激突し、そのまま突き破って消えた。

その様子を唖然と見ていた他の騎士たちを睨みつけると彼らはスッと直ぐに背筋を伸ばした。


「全く……どうして馬鹿のせいでアタクシが腹を立てなければいけないのかしら!! すぐに兵を動かすわよ!!」


「み、自ら御出陣するので?」


 恐る恐る訊いてきた騎士をキッと睨みつけると騎士は「で、出過ぎたことを言いました!!」とすぐに頭を下げる。

その様子にため息を着くと地図を広げて騎士に見せる。


「町の中心である大市と港は最重要地点。大市を確保できれば町全体に援軍を送れるようになる! 港を確保できれば海上の援軍を呼び込むことができる!! 分かった!?」


「は、はい!!」


 まったく、メフィル家の兵士は自分で考えることができないのか?

いや、これは仕方ないことか。

母は部下を徹底的に駒として扱う。

駒に自分の意志は不要。

ただプレイヤーの指示に従い動くのみ。

そう教え込まれているのだ。


(主人の命令通りに正確に動く。だけれどもその反面、失敗を極端に恐れるようになっている……というところかしらね)


 先ほどの件も港の制圧が上手くいっていないこと……失敗していることを知られるのを恐れたからだろう。

だが失敗を恐れて更に大きな失敗をするのは愚かしすぎる。


(アタクシが当主になったら少し改革が必要かも)


 そう思いながら周りにいるチェスの駒たちに指示を出した。


「さあ行くわよ!! 中央はヴォルフラムの坊やに任せなさい!! アタクシたちは一刻も早く港を手に入れるの!! 遅れた分死ぬ気で戦うのよ!!」


「お、おお!!」


 騎士たちが慌てて乗馬し動き始める。

それを見てやれやれと首を横に振ると部隊と共に港に向けて前進を開始するのであった。


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