第26節・樹海の守人


「あー、もう! 何やっているのよ!! 滅茶苦茶押されてるじゃない!」


 御前試合を見ていたミリはそう言うと席を立ち観覧室の手すりから身を乗り出した。

彼女は「こらー! 負けたら承知しないわよ!!」と騒いでおり、手すりから落ちそうでハラハラする。


「ほら、はしたないので席に座って下さい」


 ユキノがミリを引っ張り椅子に座らせる。

その光景をレン女王は微笑みながら見ると「それにしても」と口を開いた。


「ガイも立派になりましたね。わたくし、あの子のオシメを変えてあげたことがあるんですよ?」


「え? オシメを? 女王様、何歳なんです……!?」


「……何か?」



 レン女王が笑顔のまま凄まじい圧を掛けてくる。

慌てて首を横に振ると女王の後ろにいたジルが笑う。


「まあ、お互いにもう若いとは言えませんな!」


「……ジル? あとで話があります」


 レン女王の周りの空気が凍土のようになっているが大丈夫なのだろうか……。


 そんなことを考えていると観客席の方で歓声が湧く。

慌てて修練場の方を見るといつの間にかにロイが足場から転落し、ぶら下がっているのであった。


※※※


 判断は一瞬であった。


 背後からの突きを回避するため自ら足を踏み外し、足場から落ち、両腕でぶら下がった。


 今のは危なかった。

あの一撃を喰らっていたら大変なことになっていただろう。


「!!」


 頭上をから殺気を感じて足場によじ登るとすぐにその場を離れる。

すると先ほどまでしがみついていた場所にガイの踵落としが叩き込まれる。

あと数秒反応が遅れていたら叩き落とされていただろう。


「大した反応速度だ。完全に勝負が着いたと思ったんだがな……」


「そう簡単にやられるかよ」


 此方の言葉にガイは愉快そうに笑うと剣を構え直す。


 仕切り直しになったがこの場では相手の方が上手なのは変わらない。


(どうする……? やっぱり広い足場に移動するか?)


 横目で広い円形の足場を見るがガイがこんなに近くにいては飛び移る際に攻撃を受けるかもしれない。

ならばこの細い足場で正面から迎えに討つしかない。


「賢明だな。あちらに飛び移るのであれば叩き落とそうと考えていた」


「だろうな……」


 ガイが一歩前に出る。

それに対して此方は一歩後退し、そして━━。


「……ッ!!」


 ガイが踏み込んできた。

腰を落とし、低姿勢の突撃。

此方も剣と盾を構え、冷静に相手の動きを目で追う。


 敵がさらに腰を落とし、脚に力を入れた。

一瞬、再び此方の頭上を飛び越えようとしているのかと思ったが違う。

これはフェイントだ。

ガイはそのまま踏み込んだ力を利用し、弾丸のように己の体を放つ。


(……右か!!)


 右腕が先に動いた。

右手の剣による突きが放たれ、剣先が此方の喉元に迫ってくる。


 それを盾で受け流すとすでに放たれていた反対側の剣による斬撃を此方も剣を振るって弾く。

両者の刃は激しく激突し、火花を散らした。


 互いにそのまま激しい攻防を繰り広げ、鋼がぶつかり合う音が鳴り響く度に一歩前進、一歩後退を繰り返す。


 まるで踊っているかのように刃を交え、全身の感覚が腕に集まっているかのような感覚に陥る。


 どれだけの時間そうしていただろうか。

ひたすらに腕を振り、剣は刃こぼれをし始め、盾も傷が増えていく。


 ガイが動いた。

腕をクロスさせ、そのまま二対の剣による斬撃を放つと此方はそれを剣で受けて鍔迫り合いになる。


「……一つ質問がある!!」


「なんだ!」


「外の世界には貴様のような奴がまだまだいるのか!!」


「ああ! 俺なんかより強いやつはたくさんいるぞ!!」


 ガイを押し飛ばすと互いに距離を取り直す。


「……どうした? 外の世界に興味が出たか?」


「いいや。脅威だと思っただけだ!!」


 そう言うとガイは左手の剣を投げつけてきた。


(また投げ剣か!?)


 それを盾で弾くと剣は足場から落下していく。

すぐにガイの方を見るが……。


「……いないッ!?」


 正面にいたガイの姿が消えていた。

彼の姿を探そうと上方や左右を確認するが姿は見当たらない。


(上でも左右でもない……。下か!?)


 勘は当たっていた。

ガイは柱の下を懸垂のように通り此方の背後に回り込んでいた。


 背後からの強烈な殺気に対して腰を捻り腕を振って盾による裏拳を叩き込もうとする。

だが敵は跳躍し、裏拳は空振った。


「━━今度こそ獲ったぞ!!」


「いや、まだだ!!」


 裏拳を放った勢いでそのまま剣を振るい上空から落下斬撃を放ってくるガイを迎え撃つ。

そして渾身の力を込めてガイの剣に此方の剣を叩き込んだ瞬間━━━━折れた。


「!?」


 剣が柄の部分から折れガイの刃が右肩に叩き込まれる。

此方の剣により僅かに威力を減衰させたもののガイの全体重を乗せた一撃が打ち込まれ、剥がしい痛みと衝撃により片膝をついてしまう。


 歯を食いしばり、両膝を着かないようにどうにか堪える。

そして敵の一撃によって止まっていた呼吸を無理やり行い、激しく咳込んだ。


(……マズい。剣が折られた!! それに……暫くは立てそうにない……!!)


 絶体絶命だ。

どう考えても負ける寸前の状態だ。

だがそれでも考える。

どうやってこの状況から打開するか。

どうやってあの敵を打倒すか。

リーシェの為に絶対に負けられないのだ。


 痛みによって額に浮かんだ大粒の汗を拭いながらガイの方を見ると彼は信じられないものを見たと言った様子で此方を見下ろしているのであった。


※※※


「……ロイ!!」


 ロイがガイの一撃を受け、片膝を着いたのを見た私は思わず席から立ち上がって手すりの方に駆け寄ってしまった。

どう見ても致命的な一撃だ。

彼は剣も失い、最早戦う手段が無い。

このままでは嬲り殺しにされてしまう。

その前に……。


「女王様! 主催者判断で試合の━━!!」


 中止を、と言う前に女王は立ち上がり私の横に来た。

その表情は険しく「これはいったいどういうことです」と声色に怒りが含まれている。


「え? それはどういう……」


「これはどういうことだ!!」


 その声は修練場の方からであった。

驚きそちらの方を見るとガイが折れた剣を掴み、此方に向かって突き出している。

彼は怒りの表情で観客席を見渡し大声で叫んだ。


「神聖なる御前試合を汚すとは言語道断!! 剣に細工したものは俺の前に出てこい!! この場で叩き斬ってやる!!」


 「細工!?」とミリが驚くとヘンリーが眉を顰めてジルの方を見た。


「随分と狡いことしてくれたものですな」


「……我らの意志では無い。だが御前試合を汚した者が居たのも事実。女王陛下、いかがいたしますか?」


 皆の視線を受け、レン女王はため息を吐くと首を横に振った。


「汚れた名誉などガイも喜ばないでしょう。ここは今回の御前試合を無効とし━━」


「━━試合を続行させてください!!」


 その声に静まり返った。


 皆、声の主に注目する。

皆の視線の先には立ち上がり、肩を押さえたロイが居たのであった。


※※※


「━━貴様、どういうつもりだ?」


 ガイは此方に対して困惑の表情を浮かべていた。

そりゃそうだ。

試合を無効にし、中止しようと思っていたのだろう。

それは困る。

御前試合が中止になってしまっては次にいつ開催するのかは分からない。

リーシェの為にこの戦いで勝ってエルフたちに認められなければいけないのだ。


「剣に対する違和感は始まる前からあった。その時にちゃんと確認しなかったのは俺の落ち度だ」


「…………」


 ガイはじっと此方を見つめてくる。

それに力強く頷き返すと彼は観覧室にいる女王に向かって跪いた。


「女王陛下! 御裁定を!!」


 ガイに倣い自分も跪き、女王の返事を待つ。

すると少し待ってから女王の声が修練場に響いた。


「試合を汚されたのは残念でなりませんが、勇敢なる戦士たちの意志により御前試合を続行します! 両者、悔い無き戦いを!!」


 女王の言葉にガイと共に深々と頭を下げるのであった。


※※※


 レン女王が御前試合の続行を宣言したためロイは武器を受け取るために待機室に一旦戻った。

今度は女王直属の者が武具を渡すため、細工されることは無いだろう。


 レン女王は自分の席に戻ると後ろに控えていた衛兵に小声で「……武具を渡したものを取り押さえなさい」と命じた。

指示を受けた衛兵が頭を下げ退出するとレン女王は大きなため息を吐く。


「せっかくの御前試合にケチが着いてしまいましたわね」


「恐らく純血派の者たちでしょうな」


 ジルの言葉に「純血派?」と首を傾げると彼は頷いた。


「エルフラント神聖国の中でも特に排他的な連中だ。外界に無関心どころか激しい敵意を持っており、エルフこそ至高の存在。アルテミシア様の使徒であると考えている」


「女神アルテミシアの使徒……ですか。個人的にはそう名乗る連中はろくでもないと思うのですが……」


 ユキノの言葉にミリやヘンリーが頷いた。

女神の使徒……”蛇”……何故かそんな単語が思い浮かんだ。


「古代のエルフたちは女神アルテミシア様と共に邪神と戦ったとされています。エスニア大戦でもエルフ族は神殺しを為そうとしたヴェルガ帝国と戦い、その協力者である竜族との間で激しい戦を繰り広げました。アルテミシア様は敬虔なエルフたちを愛したと言われているため、自分たちこそが最も優れた種族だと考えている一派がいるのです」


 レン女王曰く、深緑の樹海北部はもともと竜族の土地だったと言う。

エスニア大戦でエルフ族は当時の土竜王を討ち、ドラゴンたちを樹海から追い出した。


「恥ずべき歴史だ。女王陛下は竜族との和解を推し進めているが"純血派"の連中はそれを阻止しようとしている。なぜ高貴なエルフが野蛮な竜と対話しなければいけないのか、とな」


 ジルの言葉にレン女王は悲しそうに首を横に振り、ミラは「私、やっぱ森のエルフ嫌い」とそっぽを向いてしまった。


 なんとも気まずい空気が観覧室に流れると修練場にロイとガイが出てきたのが見えた。


「さて、仕切り直しですね」


 そう言うとレン女王は立ち上がり、観覧室の端に移動するのであった。


※※※


 新しく貰った剣の柄を何度も握りしめ感触を確かめる。


(よし……問題ないな)


 最初の時のような違和感は無い。

もう試合中に剣が折れることは無いだろう。

肩の痛みもあるが戦えない程では無い。


 ゆっくりと深呼吸をすると自分と相対するガイを見る。


「……剣は補充しなかったのか?」


「あれは貴様の剣が折れる前に失ったものだ。それに、手負いの貴様に対して二刀流では可哀想だと思ってな。今の貴様なぞ剣一本で十分だ」


「言ってろ。こっちも今の状態で十分お前に勝てる」


 軽口は程ほどにし、互いに武器を構える。

そしてガイが再び突撃を開始した。

最初と同様に足場を軽々と渡っていき、あっと言う間にこちらに迫ってくる。

向かって来る猪を迎撃するため身構える。


(さっきよりも速い……!!)


 ガイの動きは仕切りなおす前よりも更に速くなっていた。

己の全力を込めた突撃。

彼は一気に勝負を着けに来たのだ。


 左右に動きフェイント掛けてからの踏み込み。

縦に振り下ろされ剣を盾で受け、即座に突きを放つ。

それをガイは身体を捻り避けると背後に回り込んできた。


 振り返っている余裕は無いと判断し前へ跳躍する。

するとガイの放った斬撃が背中を掠めたのが分かった。


 地面に着地するのと同時に反転し横薙ぎの斬撃を放つ。


「ッ!!」


 ガイは此方の斬撃を剣で受け、激しい火花が散った。

斬撃を受け止めたガイはそのまま腰を落とし、受け流すとすぐに反撃を放ってくる。


 あの狭い足場での応酬と同じだ。

再び剣と剣が激しくぶつかり合い、だがさっきよりも遥かに速く刃が火花を散らす。


お互いに残っている体力を全て使うつもりで腕を振るい、汗が飛び散る。

 お互いの位置を何度も入れ替えるように切り結び、掠めた刃が顔や腕に傷を着けていく。


 そして一瞬の隙を突き、ガイの剣を盾で弾くと彼は大きく体勢を崩した。


(貰った━━!!)


 ここで勝負を決めるべく一歩相手側に踏み込むとガイが笑みを浮かべていることに気が付いた。

彼は弾かれた身体をバネのように動かすとそのまま……頭突きを放ってきた。


「……!!」


 額に凄まじ衝撃と痛みが生じ、一瞬目の裏で火花が散った。

そして視界が暗転し、後ろに大きく仰け反る。

手足の感覚が無くなり、剣を地面に落としてしまった。


(これは……ヤバいな……)


 気絶する。

そう思った。

このまま自分は気絶して倒れるのだろう。

自分が倒れたらどうなる?

負ける?

負けたらどうなる?

負けたら━━━━。


「━━━━負けられないっ!!」


 目を見開き、失いかけていた意識を覚醒させると両腕を伸ばしてガイの肩を掴んだ。


「なんだと!?」


「目には目を歯には歯を……頭突きには━━頭突きだぁ!!」


 残った全ての力を込めてガイの額に渾身の頭突きを叩き込むのであった。


※※※


 二度目の頭突きにより周りの音が一瞬聞こえなくなった。

鼻先同士がぶつかる距離にガイの顔があり、ぼやける視線で彼とにらみ合う。

そして彼の肩から手を離すとふらつきながら後退った。


「…………」


 足腰の力が抜ける。

その場で倒れそうになり、思わず片膝を着いてしまった。


(……踏ん張れ!!)


 拳を地面に叩きつけ、両膝を着かないようにする。

そして揺れる視界の中、目の前で仁王立ちしているガイの方を見ると彼は口元に笑みを浮かべた。


「……この……石頭が……!」


 そう言うとガイは両膝を着き、崩れるように倒れた。

 修練場が静まり返る。

皆、息を呑んで自分たちを見つめ一つの言葉を待った。


「しょ、勝負あり!! 勝者、異邦の騎士・ロイ!!」

.

 ジルの言葉に修練場がどよめく。

エルフたちは困惑した表情で此方を見ている。


(まあ……大歓声とはいかないか……)


 やれやれと苦笑すると拍手が鳴り響く。


 レン女王だ。

女王は立ち上がり、自分とガイに対して拍手を送っている。

そんな彼女に続きリーシェたちも拍手を行い、それは徐々に修練場に広がっていった。

拍手は熱に、熱は歓声に変わっていきあっと言う間に修練場は怒声のような歓声で埋め尽くされた。


 その光景に思わず尻餅を着いてしまい、「はは……」と笑いが出る。


「……なんだ、腰でも抜けたか? 情けない奴め」


「ぶっ倒れながら言う言葉か、それ」


 ガイはゆっくりと起き上がると自分と同じようにその場で胡坐をかく。

そして額から流れる血を拳で拭うと「ふぅ」と息を吐いた。


「剣では俺が勝っていた。俺が負けたのは貴様の石頭にだ」


「いやいや、剣でも俺が押していただろう」


「それはない。絶対にないぞ!」


「いや、認めろよ!! 剣でも勝ってたから!!」


 お互いににらみ合うと思わず笑ってしまう。

ガイが不機嫌そうに「何故笑う」と言うと「ちょっと昔を思い出したんだよ」と返した。

昔、エドガーと稽古でこんな感じに競い合ってくだらない張り合いをしていたことを思い出す。


(あいつ……どうしているかな?)


 エドガーは元気にやっているだろうか?

シェードラン辺境伯家はレクター大公に反旗を翻したという。

無事であればいいが……。


 そんなことを考えながら立ち上がるとガイに手を差し伸べる。

彼は不機嫌そうに「憐みか?」と言ってきたため首を横に振る。


「死力を尽くして戦った相手に敬意を払うのは当然だろう?」


 そう言うとガイは少し躊躇った後、此方の手を掴む。


「いずれ再戦を」


「ああ!」


 ガイを引き起こし、並び立つと歓声は更に大きくなる。

その後しばらく、観客の熱狂が収まることは無いのであった。


※※※


「いて!? いてててっ!?」


 貴賓室に戻った私たちはロイの手当てを行なっていた。

彼の右肩には青痣が出来ており、ユキノが骨折していないか確認している。

ミリも額の傷を消毒しており二人がロイの手当てをする度にロイが悲鳴をあげている。

そして私はと言うと……薬品の入った箱を持って突っ立っていた。


 最初はユキノではなくて私がロイの肩を観ていたのだがつい変な方向に彼の腕を曲げてしまったため「リーシェ様がやるとロイ様を始末しかねないため駄目です」とユキノに言われてしまった。


「ほら! 男でしょう! この程度我慢しなさい!」


「いや、男でも痛いもんは痛……いてぇ!?」


 ミリは「情けないわねぇ」とため息を吐くと傷口の消毒を止めてロイの頭に包帯を巻き始める。


「ロイ坊ちゃん、美女に囲まれて羨ましいですなぁ」


 ヘンリーの茶化しに「なら、代わるか?」とロイは半目で返すとヘンリーは「私は遠慮しておきます」と笑った。


「それにしても無理をしたものですね。腕もそうですが頭突きとは……。ロイ様の頭がオリハルコン級に硬くなければ頭蓋骨が割れていたかもしれませんよ?」


「まあ……必死だったからな。リーシェのために負けらないって思ったら頭突きをしてた」


「ロイ……」


 彼の真っ直ぐな視線を受け顔が赤くなる。

するとミリが「ふん!」とロイの頭に巻いていた包帯をキツく締める。


「バッ!? 頭割れたらどうする!?」


「オリハルコン頭なら大丈夫よ! まったく人前でイチャついて……」


 「そんなつもりは」とロイが言い訳するがミリはそっぽを向いてしまう。


「?」


 なんだろうか?

二人のやりとりを見ているとこう、胸のあたりがモヤモヤするというか……。


 自分の感情がよく分からず首を傾げていると貴賓室のドアがノックされる。


「失礼します」


 エリだ。

彼女は丁寧に一礼をすると「夕刻より晩餐会が御座いますのでご出席下さい」と言う。


「晩餐会……? それって私も出てもいいの?」


 ミリの言葉にエルは「女王陛下は"皆さま"をご招待されています」と頷く。


 ミリは少し悩んだ後頷き「美味しいもの食べられるなら出るわ」と笑顔になる。


(エルフの料理か……ちょっと楽しみ)


「後ほどまた参りますのでそれまでにご準備を」


 エリが退室すると私たちは顔を見合わせる。

そしてユキノが「では着替えましょうか?」と言ったため私たちは頷き、晩餐会に向けて準備を始めるのであった。



 

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