第477話 見舞いと報告
王国軍の駐留地の後方には天幕が用意されている。そこの簡易ベッドで休ませてもらっていると、空爆から帰還したエリザヴェートとノヴァがやってきた。
「お疲れ様。無事に戻ってきたな」
「ユーマ様がお加減を悪くされたと聞きました!」
「あー、そっちか」
戦果報告かと思ったらお見舞いだったか。
どちらかと言えば俺は戦果を聞きたいのだが。
身体を起こそうとしたらノヴァの物凄い膂力で抑え込まれてしまった。
「おいノヴァ、やめろ痛い。ギブだ。ギブアップ」
「ユーマ殿はご自身のことに無頓着すぎます」
「ぐっ」
ノヴァに正論で刺されるのはかなり堪えるものがあるな。
「だから今こうして休ませてもらってるだろ」
「そうですね。しばらくそのまま安静にしておくことです。果物でも剥きましょうか?」
「オカンかお前は」
「ふふっ、それだけ元気があれば大丈夫ですね」
悩みは全く解決されていないが、ふたりが笑っているのを見て少しは気が抜けた。
「ユーマ殿がこのような時に申し訳ないのですが、報告したいことが」
「いいぞ」
むしろ俺にとってはそれが本題だ。
「
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