未知なる存在



▽マコトは興奮してた…俺が最初の人になるんだね?

俺がユダのファーストキスの相手になるんだよね?

マコト1人で喋り続ける。

俺は全てにうなづく。


マコトが手を握ってきた…思わずとっさに手を離す。

悲しい顔をするマコト…マコトに悲しい思いをさせたくなかった。


プライドと欲望のせめぎ合い。

今まで生きてきた人生の価値観と、新しく芽生えた価値観との葛藤。


安堵と不安

期待と恐怖


とにかく出よう…そう言うのが精一杯だった。


ホテル行く?…マコトの言葉にめまいがした。


マコトを悲しませたくはない気持ち。

マコトを抱ける期待。

マコトを抱いた後の不安。

マコト…マコト…マコト…。


少しでも気を抜くと、へたり込んでしまいそうだった…。

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