117話

「美咲さんがさ〜」

智の惚気話を聞かされてます、史人です。

「お、彼女さんの話ー?」

「え! 聞きたい、聞きたい!」

おっと、ゆみさんとさくらの参戦です。あ、後ろにたくもいますね。

「おぉ〜、俺の彼女、美咲さんの話聞きたい感じ?」

「聞きたい!」

「幸せな話は聞いててハッピーになるもんね」

「どんな人なの? 先輩だっけ??」

女子は恋バナ好きだな〜(偏見)

「そう! バイトの先輩で、見た目めっちゃ綺麗! 性格は頼れるとことおっちょこちょいなとこあってかわいいかな〜」

「ベタ惚れだね〜」

「告白は! どっちがしたの?」

「俺! バイト帰りに飯行って〜、当たって砕けろ! って告白したんだよな〜」

「いいね〜!」

「成功してよかったねー!」

「おぅ、マジよかったわ〜」

「俺が後押しした」

おぉ、たく突然しゃべったな…。

「え、たくが?」

「おぅ、そうだったな。たく先生あざっす!」

「おめでと」

「たく先生ー!」

「あはは! 仲良しだ〜」

「今度ダブルデートしたら〜」

「んー、さくら達も来てトリプルでいいじゃん!」

…ト、トリプルデート!? え、え。あ、めっちゃ楽しそう。でも、付き合ってないし…。

「付き合ってないけど、大丈夫?」

うん、それ思った。

「友達でもデートとかいうじゃーん!」

なるほどねぇ…。

「そっか〜! 皆で行きたいね! ふーくんも!」

「おぅ、そうだな。俺もよろしく」

「俺も行きたいわ! でも、美咲さんだけ浮いちゃうかな〜。んー、バイトの後輩彼女いるって言ってたしそいつも呼ぶか!」

「結構大人数になるな」

「あ、たく大人数だめか?」

「いや、別に。行くとこによっては迷惑だから場所考えないとな」

「たく、真面目だな。でも、どこがいいんだろうな」

「たくと史人が真面目に考え出したー! 2人も乗り気だし、そのうちマジで計画しような」

「そうだね! 楽しみ〜」

「私も楽しみにしてるわ」

「案、考えとく」

「お、たく頼りになるな〜。俺も考えとく!」

…たくはゆみさん絡みだと一生懸命だよな〜。俺も見習うか、いやその前に告白か…。

「史人も考えろよ?」

「ん? あ、おぅ! 考えとく!」

「よっしゃー、美咲さんにも言ってみよ〜」


デートスポット…大人数…。いや、俺デートしたことないけど大丈夫??

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