111話
「あー、疲れた。マジリスニングできん」
英語の授業が終わり、お弁当を持った智がやって来た。
「お疲れ、難しいよな」
「またまた〜、史人はできたんでしょ〜」
「まぁ、一応」
「うわぁ」
「何でだよ、お前が聞いたんだろ」
「それでも、仲間じゃなかったってなったんだよ」
「俺だって得意じゃないぞ? 今回は大丈夫だっただけだ」
「俺はいつもだめだ! さすが史人だよな〜、俺ずっと英語で話そうかな」
「まぁ、日常で使えば聞きやすくはなるだろうな」
「なになに、智くん英語の使い手になるの!」
近くで聞いていたさくらとゆみさんがやって来ました。
「そうそう、ハロー!」
「そもそも英語できないのに会話できるものかな?」
「ゆみちゃん辛辣! まぁ一理あるなぁ。でも、リスニングマジでわかんないんだよなぁ」
「私もリスニングできないよ〜、読むの速いんだもん!」
「お、さくらちゃんも! だよな〜」
「うーん、英語圏の人からしたら普通なんじゃないの?」
「いや、俺は日本語でも無理だね。そもそもあんなに喋られたこと覚えて、初めて聞いたのにそのことについて質問に答えろと言われても知らん!」
「そうそう! しかも英語で質問してくるとか…わかんない!」
「…日本語だったらできると思うよ?」
「…まず、英単語から学んでいこうな」
「頭いい奴らが攻撃してくる…!」
「英単語多すぎるのー!」
「うん、日本語も多いよ。ってか、日本語の方がニュアンスとか難しいって」
「それを身につけた私たちの能力なら英語もできる!」
「…そうか! 俺たちすげぇ」
「わぁ、英語頑張れる気がして来た!」
…この2人、ちょろいな。
「あはは、頑張れ2人とも!」
「おぅ、次のリスニングは満点だわ」
智、次で満点は記憶力凄すぎるぞ?
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