第96話 【智の恋】

どうも、智です! 今日もバイト行ってきまーす!


「お疲れ様でーす!」

「お疲れ」

「あ、智くん。お疲れ〜」

この美しい先輩は僕の彼女です。今日も先輩達とバイト頑張るぞー!


店内清掃だって、重い荷物運びだって先輩がいれば全然苦じゃない! これでお金もらえるとか俺は幸せものか! (先輩いない日もちゃんとバイト頑張ってますからね?)

「智くーん、レジお願ーい!」

「はーい!」

先輩に呼ばれてるので行ってきます☆


「美咲さん、大丈夫っすか?」

ん? なんだ?

「ありがとね、届かなかったのよ〜」

何やら高い所の荷物を取ってあげていたらしい。あの新人くん背高いもんな〜。ってか、美咲さんって呼んでなかったか?

「いえ、身長は無駄にあるので。頼ってもらって大丈夫っす」

「おぉ〜、頼りになるね! ありがと〜」

…俺だって別に小さくないですからね!? あいつがでかいだけだし〜。

「あの〜、すみませーん」

「え。あ、失礼しましたー」

まずい倉庫見てたからレジ気づかなかった…! 俺としたことが…し、嫉妬とか見苦しいぞ! (先輩のお兄さんにめっちゃ嫉妬してただろ。by筆者)


「お疲れ様でしたー!」

「お疲れ」

「お疲れ様〜!」

そういえば、この新人くんって俺にめっちゃタメ口じゃない?

「新人くんはいくつなの?」

「新人くんじゃなくて弓人くんでしょー?」

「あ、ごめんね。名前覚えるの遅くてね」

「いや、別に。俺は16」

やっぱ後輩だったか。

「お、年下か〜。初めての後輩! 改めてよろしくな〜」

「え。あ、同い年かと…。タメ口、すみませんでした」

「いいんだ、いいんだ!」

…同い年に見えたか。ま、まぁさほど年変わらんし?

「俺そろそろ電車の時間なんで、失礼します」

「おぅ、気をつけてな」

「気をつけて〜、またね!」

「はいm失礼します」

\パタン/

「いい子だね〜。高身長イケメンが入るといいね〜」

高身長イケメン!!!

「そ、そうっすね」

「私たちも帰ろうか〜」

「はい」


新人くんが高身長イケメンなんて…先輩とお似合いすぎだろ! ま、まさかのライバル出現か!?

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