第73話
「さくらー、帰るぞー。さくらー?」
いつものようにさくらと帰ろうと声をかけたのだが…。無視か? スマホとにらめっこしてる。どうしたんだ? 肩たたいて気付いてもらうか。
「おーい、さくら。どうしたん?」
「あ! ふーくん! びっくりした〜」
「どうした?」
「えっと、ネットで今日買いたいものがあるんだけど。売り切れしちゃったみたーい」
「売り切れ? 何買おうとしたんだ?」
「だめ!」
スマホを覗こうとしたら怒られた…。何か隠してるのか? いや、勝手にスマホ見ようとするなんてよくなかったな!
「いや、あの見せられないの〜」
「俺が悪いな、ごめん。急にスマホ見るなんてよくないな」
「いや、私も強く言ってごめん」
慌ててる…?
「売り切れてたから今度また探す〜。帰ろー!」
「お、おぉ」
んー、いつも通りか。考えすぎだな。
「何かわかんないけど、買えるといいな」
「あ、うん! 頑張るぞー!」
「はは、気合入れるのに帰りに何か奢ってやるよ」
「えー! いいよいいよ〜」
「いいから奢られとけ〜」
「えへへ、ありがとー! お言葉に甘える〜!」
「おぅ」
何食べようかなぁ。
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