第60話 【智の恋】

どうも、皆さん。智です。先日バイトの先輩とお付き合いをさせて頂くことになりました。ハッピーボーイ、智です!! 今日は初デートです! バイト以外で先輩と会える日が来るなんて…夢みたいです。もう待ち合わせがウキウキで、ワクワクで…。30分も前に待ち合わせ場所に着きました! はい! バカです! ゆっくり心を落ち着けて待とうと思います!


「あ、智くん! 早いね。待たせちゃったかな? ごめんね?」

「いや、さっき来たとこです!」

まだ10分前なのに。先輩…先輩も楽しみにしてくれてたって思っていいですか?

「智くんの今日の服、かっこいいね〜」

「え、ありがと…ありがとうございます!」

今日のために服買ってきてよかったー! ってか先輩もいつもと雰囲気違う…? めっちゃかわいいんですけど!?

「先輩めっちゃかわいいっす」

「え! ありがと〜! ストレート過ぎて照れるな〜」

あははと照れくさそうに赤くなる先輩かわいすぎる…。え、最初からこんなに幸せで俺大丈夫?


「じゃあ映画行きましょうか!」

「うん! ちょっと早いから寄り道しながらがいいかもね」

「ですね! こっちの通りお店いっぱいありますし、遠回りになっちゃうかもですけどこっちから行きましょう!」

「そうしよ〜」

うわぁ、先輩の隣歩いちゃってるよ。先輩綺麗だから注目浴びてる気がする…。お、俺の彼女ですよー! 手…手とか繋いでもいいのか? いや、まだ早いか。焦るな、俺。

「あ、雑貨屋さん寄ってもいい?」

「はい! 行きましょう!」

「ふふ、なんか…智くん面白い」

「え。何でですか!」

「わかんないけど、緊張してる? あはは! リラックスしよ〜」

「き、緊張してますね。リラックスします!」

やば、俺カッコ悪。

「行こ〜」

「あ、はい!」


初デート成功させられるか…?

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