第167話

1年の汚れを1日で落とすのは大変だ。お母さんにもっと早くから掃除しなさいと言われいた。でも、最終日までやらないのはテストで一緒でいつも自分の首を絞めている。

疲れた、、朝からやり始めてただ今、お昼の13時。疲れたよー、でも部屋が綺麗になり気持ちの良いお正月を迎えられそうだ。



「あれ?未来ちゃん…」



未来ちゃんからLINEが来てた…部屋の掃除に夢中で気付かなかったよ。慌てて携帯を見ると、さわちんと喧嘩をしたと書いてあった。

これって、私のせい…?昨日、謝ったのに返事なかったから怒ってるなって思ったけど、まさか未来ちゃんと喧嘩するなんて。



「あっ、未来ちゃん。ごめん…掃除しててLINE見てなかった」


「大丈夫です…すみません、昨日から迷惑かけっぱなしですね」


「そんなことないよ、さわちんと喧嘩したの…?」


「はい…水希ちゃんのことになると爽子、変わるから」


「私のせいだね…ごめん」


「違います!水希ちゃんは相談に乗ってくれただけだもん」



さわちんは私の何が心配なの?こんなに意識するなんて意味が分かんないよ。私と未来ちゃんは時々話すぐらいだったし、全く心配要素がないはずなのに。



「未来ちゃん。今、家?」


「いえ、お婆ちゃん家です。大晦日まで毎年泊まるんです」


「そっか、今から行ってもいい?」


「えっ、でも…」


「ちゃんと話を聞くよ。それに、こんな時は外に出たほうが気持ちがスッキリするし」


「ありがとうございます」


「もうー、また敬語に戻ってる」


「あっ、ごめん///」



よし、丁度部屋の掃除も終わったし未来ちゃんのお婆ちゃんの家に行こう。さわちんにも一度会ってちゃんと話し合わないとダメだ。会ってくれたらの話だけど、、

悩ましいよ、勝手に敵対視され…私にはどうすることも出来ないし。さわちん的には未来ちゃんと仲良くなるのが嫌なのかも。

そんな風に思われていたら寂しいな…。


あっ、芽衣にLINEをしなきゃ。今回のこと芽衣に誤解されたくないし、芽衣にも未来ちゃんの相談に乗って欲しかった。

多分、未来ちゃんの気持ちを一番理解できるのは芽衣だと思う。2人の関係が修復できればいいな。でも、一番の問題はさわちんのヤキモチで…非常に面倒い。









「水希ちゃん、来てくれてありがとう」


「すぐに外に出る?」


「うん、あのね、、お婆ちゃんもいい?一緒に行きたいって」


「いいよ。3人で遊ぼう」


「ありがとう。お婆ちゃん、水希ちゃんを気に入っているから///」


「嬉しいよ、私もお婆ちゃん大好き」



まさか、お婆ちゃんまで来るなんて思わなかったけど、私は未来ちゃんを気晴らしに外に出て欲しかったから丁度いい。

未来ちゃんのお婆ちゃん、面白いし元気なんだよね。凄く可愛らしいし。



「水希ちゃん、ごめんね」


「いえ、どこに行きましょうか?」


「そうね、甘い物を食べにいかない?水希ちゃん甘い物好きだし」


「はい」


「水希ちゃん、お母さんがさっきお金くれたの。奢るね」


「流石にそれは、、昨日もご馳走になってるし」


「お婆ちゃんと遊んでくれるお礼だよ」



いいのかな…?昨日からご馳走になってばかりで気がひけるけど、お菓子に弱い私は結局素直に受け入れた。

ふふ、何を食べようかな〜。椅子に座れる店がいいよね?ショッピングモールまで行って、お店選ぶのもいいかも。



「モールに行かない?お店が沢山あるし」


「うん、お婆ちゃんもいい?」


「いいよ。さぁ、行きましょ」



お婆ちゃん、元気だ。少し休憩挟んだ方がいいかなって思っても、ずっと楽しそうに色んな物を見ようって言ってくる。

休憩でやっとカフェに入り、未来ちゃんがおトイレに行くとお婆ちゃんが私にお礼を言ってきた。



「水希ちゃん、ありがとうね」


「いいえ、楽しいです」


「未来がね…ずっと悩んでいるみたいで、今日の朝も落ち込んでいたし。でも、水希ちゃんと一緒のとき楽しそうにしていたから嬉しかったの」


「そうなんですね…」



だから昨日、お婆ちゃんも未来ちゃんの両親も私に優しくしてくれたのか。ずっとみんなニコニコしていたし…。

さわちんと仲直り出来たらいいんだけど、、あとは、未来ちゃんの心の傷が癒えたら。



「これからも未来と仲良くしてあげてね」


「はい」


「あの子は優しいから…気を使いすぎるの」



お婆ちゃん、孫の未来ちゃんのこと大好きなんだね。多分、今日一緒にって言ってきたのは未来ちゃんが悩んでいることを伝えたかったからだと思う。


ちゃんと支えてあげたいけど、どうしよう。私が2人の間に入っても大丈夫かな?

波乱が起きないことを願うけど、私は巻き込まれやすい体質だから少し心配だな。

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