第135話
緊張する。ドアの前で大きく深呼吸し、インターホンを押す。今日…やっと芽衣と結ばれる。長かった、付き合って3ヶ月…最強の小悪魔相手によく我慢したと思う。
「はーい」
芽衣も一度お風呂に入ったみたいで髪がまだ少し濡れてる。落ち着け、夜はこれからだ。ドキドキするのはまだ早い。
でも、抱きしめたい…めちゃくちゃ可愛い。世界一可愛いよ。
本当にいいのかなと不安になる…こんなに可愛い子の恋人が私でいいのかと怖くなる。
芽衣と一緒に部屋に入ったあと、ベッドが目に入り喉がゴクリと鳴る。今日、あのベッドで、、だぁー!!!妄想が止まらない。
「水希…ベッド見過ぎ」
「あっ、、ごめん」
「緊張するね…」
「うん…あの、頑張るから!」
「バカ///」
この日のためにイメージトレーニングを頭の中で何度もした。爪もしっかり毎日切るようになったし、あとは芽衣を優しく愛せたらいいけど我を忘れそうで怖い。
「水希…抱きしめて」
「うん」
芽衣が甘えるように私に抱きつき、抱きしめ返すと初めて私の事をいつ好きになったのか教えてくれた。気になってたから嬉しい。
入学して、教室で初めて出会って…最初は身長やミルマロをバカにしたから(バカにはしてない!)ムカついたらしい。
でも、仲良くなり私の走る姿に惹かれていったって///。部活を頑張ってよかった。
自分で言うのは照れるけど、優しくて、めちゃくちゃ優しくて自分の我儘も全て受け止めてくれて、笑った顔が大好きでいつのまにか恋愛感情の好きになってたらしい。
嬉しい///。好きな人の気持ちを知れて、やっと自分に自信が持てそうだ。芽衣の恋人は私でいいんだって。
このまま、芽衣をベッドに押し倒したい…。時間はまだ早いけど、早く芽衣が欲しくてたまらない、、
「芽衣、こっち見て」
芽衣が私の方を見た瞬間唇を奪った。優しいキスをしたかったけど、気持ちが抑えきれなくて…でも、熱いキスをすると芽衣も答えてくれた。
今、同じ気持ちだよね?芽衣の瞳が濡れているし、まだ芽衣の両親は帰って来てない。もう限界だ。抑えきれそうにない、、
「芽衣、ベッドに行こう…」
「うん…」
「優しくするから、、」
「水希はいつも優しいよ」
私達は約束した私の誕生日の次の日に結ばれた。やっと、やっと、一つになれたよ。
今…裸の芽衣を抱きしめながら余韻に浸っている。芽衣の服を脱がす時かなり緊張した。電気を付けっぱなしで脱がしたから綺麗な肌が目に入る度に喉が鳴った。流石にそのあと電気は消したけど。
芽衣、、もう痛みはないのかな…最初、やっぱり痛そうにしていたから手が止まった。
でも、沢山愛してと言われ2人で乗り切った。可愛かったよー、色っぽったよー。生まれて初めての行為は緊張するけど無我夢中になり、私は一生今日の日を忘れないだろう。毎日思い出してニヤけそうだ。
「水希、顔がニヤけてるよ…」
「だって、今日は仕方ないよ。多分、今日はずっとニヤけてると思う」
「私も最高の気分///」
「あー、もう!可愛い!大好き!」
「バカ///、声が大きい」
好きな人と結ばれ、私は世界一の幸せ者だ。声…ヤバかった。今も耳に残る芽衣のあの声…私の身体中の血がたぎり、未だに鼓膜に張り付いている。
そして、、あーダメだ。これ以上思い出したらまた襲いたくなる。今日が初めてだし…無理をさせてはいけない。
「絶対、芽衣を大事にするから、、」
「うん」
「あ、あのね…あい、、」
「水希、何?」
「あ、、したい」
愛してる…って言葉がこんなに言うの難しいなんて、、「あしたい」って何なんだ。意味分かんない。
ちゃんと最上級の気持ちを伝えたいのに、言葉にならないなんて私の意気地なしめ。
「えっ…///。今からは、、親がもうすぐ帰ってくると思うし」
芽衣、どうしたのかな?恥ずかしそうにしてるし時間を気にしている。時間、確かにそろそろ服を着ないとまずい。
名残惜しいけど、、急にもじもじし始めた芽衣の様子がおかしい。そわそわして、抱きついてきたと思ったら「いいよ…」って、、何がいいよなのかな。
「芽衣、どうしたの?」
「えっ…?」
「そろそろ服を着なきゃね」
「・・・水希のバカ!」
「えっ、何で…」
せっかく、余韻を楽しんでいたのに後ろを向かれてしまった。でも、背中も可愛い。
小さくて、つるつるしてて…やっぱり最高ま。頬ずりが気持ちいい。
「ちょ、、っと///」
「芽衣の背中、スベスベ〜」
「水希のバカ…」
「何、怒ってるの?」
「分かってないならいい…」
「やだ、教えて」
せっかくの大事な日に喧嘩したくない。だから、芽衣が怒っている理由を知りたい。
いつも、私は無自覚な行動で芽衣を怒らせ泣かしてしまうからそのまましたくない。もう、芽衣の涙を見たくない。
「さっき、水希がしたい…って言うから」
「したい?あっ!あれは、、愛してるって言いたかったの」
「そうなの…?」
普通に「愛してる」って言えた。なんだ、言えた!やった、言えたよ。
芽衣も喜んでいるし伝えられてよかった。それに、、芽衣の勘違いした「したい」の意味は今からしてもいいってことなの?
芽衣は「いいよ」って言ってたよね。じゃ、私は我慢しなくてもいいのか。
それでは遠慮なく襲おう。太腿を触ると芽衣が体を丸くしたけど私の手は止まらない。すでにOKを貰えた。
「芽衣…しよう」
「しない…」
「本当にダメ?」
「夜だったらいいよ…」
私の彼女は小悪魔だけど、こんなに可愛い小悪魔に堕ちるなら本望だ。とことん芽衣の沼にハマっていたい。
底無しの沼は私にとって温かくて、気持ちよくて一度ハマったら抜け出せない。愛って凄いよ。自信をつけさせ輝かせる。
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