喫茶

むかし

仕事の合間に

一人きりになって

ひと息ついた

場所がある


銀座の裏通り

有名な文具店の近く


小さな小さな

レンガ造りの喫茶店


暗めの店内

申し訳ないような気持ちで

カウンターに座る


レコード盤のオトが

古いスピーカーから流れてくる

年老いたマスター

お気に入りのblues


1杯500円の珈琲


贅沢な時間


いまもあるだろうか


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