【短編】絶望の作り方

 こちらの作品をお読み頂き、もしくは興味を持っていただき、ありがとうございました。



【あらすじ】

「絶望を作るのは簡単だな。少しの希望をちらつかせ、それを叩き潰せば簡単に堕ちる」


無差別殺人を犯した死刑囚が同室になったのは、特殊な血液のためドナーが見つからず安楽死を待つ病気の少年だった。


少年との触れ合いが、少しずつ死刑囚の心を変えていく。

ある時、死刑囚と少年の血液が一致すると知り、彼は少年のドナーを申し出るが……。


※子どもが殺される描写があります。


5,969 文字 現代ドラマ 復讐 死刑囚 救いはありません

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 タグの何とも言えぬ、カオス感(笑)


 この話は元々、こんな暗い話になる予定ではありませんでした。


 Twitterで、出されたタイトルで140文字であらすじ? を作るという企画をしてて、その時考えてたネタを元に作りました。


 確か、「もっとも素敵な死に方」とかだったかな? うろ覚えなので、違ってたらごめんなさい。


 元々は、


 死に方を決める事が流行となった現代で、二人の人間がどちらが素敵な死に方を考えられるか競争する。


というお話。結局片一方の人間が病気となって、そのドナーにもう一方の人がなって、相手を救って死んじゃう。

 お前を救って死ぬなんて、素敵だろ? みたいなそんな感じだったと思います(ふわっと)


 ……どうしてこうなった……。


 ただこの時期は、他の作者様の小説を拝読し、糖分多可な時期でもあった為、


 しょっぺー話が書きてえなぁー


と言う気持ちが高まったのも否めません(笑)




 応援コメントの返信でも書いたりしてますが、主人公の死刑囚はとにかく自分勝手な奴です。

 自分勝手な理由で人を巻き込んで死のうとし、自身の心が救われるためにリョウタ君のドナーに申し出てます。被害者への償いとか、そんなものは一切ない。

 リョウタと出会って変わったとか言ってますが、


 >与える事の喜びを知った。

 >感謝される喜びを知った。

 >無意味だった人生に意味を見出した。


 あくまで自分の事だけ。

 事件を起こした自分が愚かだったなどの反省は、一切なしです。


 この作品を思いついた時、犯罪者ましてや死刑囚の気持ちなんて書けるのか……、という部分が一番ネックでした。

 なので、ちょっと性格とかネットで調べたりとかしたんですが、結局答えは得られてません。ほんと想像上の人物ですから、現実からはかけ離れてると思います。


 出版されている本とか有名書籍なんかでは、取材とかしてリアリティーを出しているんでしょうかね?


 先生は、主人公に妻子を殺された被害者家族ですから、自分の心を救いにかかっている主人公を間近で見て、そりゃ怒り心頭だったでしょう。

 主人公がこの先生のいる病院に入って来たのは偶然設定ではあるのですが、主治医になったのは先生の希望ですね。


 細かすぎて全く伝わらない先生激オコポイントなのですが、


>先生は振り返らなかったが、右手を振って俺の言葉に答えてくれた。


 ここは振り返らなかったのではないのです。あまりの主人公の自分勝手な発言に、怒りで顔が歪んで、のです。

 作者の自己満足描写部分です(笑)


 最後の「やはり、お前の人生に意味などなかったな」という先生の台詞は、主人公が自分の人生に意味を見出す事で心が救われようとしていたので、主人公の心が折れたという感じになります(どういう感じや)


 ただこの先生も、被害者遺族としては仕方ないのではありますが、その為に罪のないリョウタ君を犠牲にしました。

 自分の都合で罪のないリョウタ君を利用し犠牲にしたという意味では、主人公と同じ自分勝手な人なのです。


 リョウタ君に関しては……、可哀想だったの一言しかありません……。

 ごめんね、リョウタ君。



 主人公がどうしようもない人間だったので、因果応報・ざまぁな仕上がりになりましたが、次はモヤっとなる様な話に挑戦できたらなーって思ってます(謎の宣言)


 余談ですが、私は基本後味悪い映画とかは見ません。そんな胸糞映画の上澄みしか知らない私が見た、人生で一番の後味悪い映画が「ミスト」です。

 あまりの後味の悪さと主人公の絶望を思い、数日引きずりました。

 是非!(←勧めるなっ!)


 色んなジャンル、ハッピー・バッドなどなど、色んな話が書けるようになりたいですが、基本ハッピーエンドで優しい世界が好きな私です(←ここ重要)


 レビューやコメント等、反応を下さった皆様、ありがとうございました!

 こんなとりとめのない語りにお付き合いいただき、ありがとうございます。

  

 

 

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