男は暴走する生き物なので、誘惑しないでいただけますか。
36
―湘南―
車内でワイワイ騒いでいる間に、車は湘南に到着した。
駐車場に車を停め、俺達は荷物を抱えキャンプ場に向かう。
テントは二つ、男子用と女子用だ。
テントを張り終えると、俺達は早速水着に着替え、海へ飛び込む。
テントから出てきた美貴ちゃんも妃乃ちゃんもハイレグビキニ。しかも黒と赤だ。
超セクシーで悩ましい姿に、俺は目のやり場に困る。友達の彼女だとわかっているのに、かなりドキドキしてる。
俺は海でチャポチャポしながら礼奈の水着姿を想像し、すでに鼻息も荒い。
テントからゆっくり出てきた礼奈は、白いタオルで体を隠しモジモジしている。
タオルからチラリと見えたのは……。
「はぁ?」
な、なんと。
中学校で使用する黒のスクール水着!?
な、なんで?
ここは湘南だよ。学校のプールサイドじゃないんだ。小学生ならまだわかるが、初めてのお泊まりキャンプなのにスクール水着って、ありえないだろ。
俺は海から上がり、礼奈に近付く。
「礼奈……スクール水着ってさ、今時小学生でも着ないよ」
「もう、言わないで。お兄ちゃんが、勝手に水着を入れ替えたんだから」
「……えっ? 敏樹が水着を入れ替えた?」
「礼奈だって、キャンプ用に可愛い水玉のビキニを買ったんだからね。それなのに……バッグを開けたら、スクール水着が入ってたの」
くそー! 敏樹の奴!
俺の楽しみを奪いやがったな。
あのバカ、張り倒してやる。
「……カッコ悪いよぅ。礼奈恥ずかしいよぅ……。もう泳がない」
俺はバスタオルで、礼奈の全身を包み込んだ。
「大丈夫だよ。海に入ったら、水着なんて見えねないから。それにスクール水着でも可愛いよ。せっかく海に来たんだから一緒に泳ごう」
「……うん」
俺は礼奈に右手を差し出す、礼奈はちょっとはにかみ、俺の手に指を絡ませた。
めっちゃ可愛い俺のお姫様。水玉ビキニは見れなかったけど、礼奈のスクール水着で萌え要素は倍増だ。
俺は……ヘンタイか!?
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